フィットネス事業の生産性向上を高める秘訣 | 「サクセス」by田村真二
2019-02-26

フィットネス事業の生産性向上を高める秘訣

テーマ:フィットネスクラブ

 

こんにちは。田村真二です。

 

 

2月も最終週に入り、早いもので今週後半には3月に突入します。

 

 

日本の企業の場合は、好きなタイミングで決算期(本決算)を選ぶことができますが、全体の約2割が3月決算です(「経済センサス」総務省の統計資料より)

 

 

つまり、5社のうち1社が3月決算ということなのですが、上場企業(3,650社)だけで見ると約8割(5社のうち4社)の企業が3月期決算になっています。

 

 

理由は定かではありませんが、①官公庁の会計年度に準じる、②(今ではあまり見聞きしませんが)総会屋対策としての横並び決算、③なんとなく3月に決算、といったところかもしれません。

 

 

いずれにしても3月は、会社の決算、異動シーズン、卒入学(準備)、季節の変わり目やらで、何かと慌ただしい日々を迎える人も少なくないと思います。

 

 

 

話しは変わりますが、ここ数年「生産性の向上」という言葉をよく見聞きします。

 

 

おそらく、日本の生産性が「主要先進7カ国で最下位」、「アメリカと比較すると3分の2程度」、「労働人口の減少に生産性向上は不可欠」などといった理由からでしょう。

 

 

とはいっても、「日本の」生産性の向上と言われても(話が大きすぎて)今一つピンとこない人も少なくないのではないでしょうか。

 

 

そこで本日は、日本企業全体の生産性向上に関する話ではなく、「フィットネス業界」における生産性向上についての現状と対策についてお伝えします。

 

 

国内外のフィットネス業界に精通した経営情報誌『Fitness Business』によれば、日本のフィットネス業界の生産性は・・・

 

 

 

フィットネス業界の生産性向上の現状

 

 

「生産性の向上」と聞くと、まず思い浮かぶのは工場での製造現場です。小売業界や飲食業界でも、長らく重要なテーマに挙げられています。

 

 

また、生産性の高い業界といえば、(アメリカや中国の)IT業界をイメージする人も多くいるかもしれませんね。

 

 

では、日本のフィットネス業界の生産性はどうですか? と問われたら、あなたなら何と答えますか?

 

 

フィットネス業界の動きがわかる経営情報誌『Fitness Business』No.92(2017年9月25日発売)によると、フィットネス業界の生産性向上の現状について次の通り指摘しています(特集「生産性の向上」P27より)。

 

 

「フィットネス業界でも、一部の企業や人材を除いて、生産性が顕著に向上しているという兆しは見えない。今後、より革新的な業態やサービスの台頭、旧態依然とした業態のさらなるコモディティ化・陳腐化などによる競争の激化、一層深刻化するだろう人手不足などにより、生産性が向上する方向へのイノベーション、マーケティング、オペレーションが求められよう。」

 

 

 

フィットネスクラブの生産性向上に関わる人に必須の情報が記されている

 

 

発売から約1年半たった今、先週改めて本誌を読み返してみましたが、生産性向上への問題意識や課題、取組み内容に業界として大きな変化が見られるかといえば、(残念ながら)ほとんど見られません。

 

 

 

特集記事「生産性の向上」のまとめとしては、「とりわけ、これから大切になるのは、生産性を示す式の分子にあたるアウトプットをいかに大きくするかだろう」とあります。

 

 

ちなみに、生産性とは「付加価値額(アウトプット)÷労働投入量(インプット)」を指し、アウトプットとは、「営業利益+賃貸料+給与総額+減価賞償却費+租税公課」のことを指します。

 

 

でもこの内容ではちょっと管理が難しそうですよね。

 

 

そこで私は、小売業界などで広く使われている「人時生産性」(「粗利益高÷総労働時間」=従業員1時間当たりの粗利益高)で管理することをお勧めしています。

 

 

要するに、私が考えるフィットネス業界の生産性向上とは、「粗利益を効果効率的に増やしましょう」ということです。

 

 

でも、一体何から始めればいいの? とお考えの方もいるでしょう。そうした方々に私がお勧めしていることは・・・

 

 

 

「まずは経営者・経営幹部の生産性を高めること」

 

 

です。

 

 

なぜなら、中小企業において(日本の企業の約99.7%が中小企業)、もっとも希少な経営資源は経営者(その次は経営幹部)だからです。

 

 

つまり、まず経営者の生産性を高めることが、その企業の生産性を高める最良の方法であり、次に、経営幹部(役員や部長、店舗責任者)の生産性を高めることです。

 

 

要するに、生産性を高めるのは「下」からではなく、「上」から始めるということです(不思議とこのことを理解していない経営者や経営幹部が多くいます)。

 

 

では、経営者や経営幹部の生産性を向上させる最大の秘訣は何でしょうか?

 

 

それは、「時間の使い方」です。

 

 

つまり、働く時間を作業に費やすのか、経営理念の実現と(手段としての)粗利益を最大化すること(=事業や仕組みの構築・見直しなど)に頭を使うのか。これによって、生産性は著しく違ってきます。

 

 

例えば、経営者が部長の仕事をしているときは、誰がその企業の経営をしているのでしょうか。フィットネス施設の店舗責任者がフロントで来退館応対をしているときは、誰がその施設全体の運営状況を見ているのでしょうか。

 

 

もちろん、急な応対や突発対応などでやむを得ず行うこともあるかもしれません。規模の小さな企業や施設ならなおさらそうでしょう。

 

 

しかし、それが経営者の仕事、店舗責任者の本来行うべき仕事を放置してもよいという理由にはならないはずです。むしろ、急な応対や突発対応が発生しないような仕組みをいかに築くかが重要な仕事になるはずです。

 

 

経営者は経営理念の実現と会社全体の粗利益をどうやって増やすかを常に考え、仕組みを構築する(社内だけでは難しい場合は外部の力を借りてでも)。役員や部長、店舗責任者は、それをいかに効果効率的に実現できるかを考え行動する。

 

 

その上で、「観察⇒分析⇒判断」「仮説⇒実験⇒検証」を日々繰り返し行うことが、もっとも生産性が向上するのです。

 

 

また、環境変化の激しい今の時代には(使い古された言葉だってことは私もわかっていますよ)、今後3~5年後に自社が直面する問題や課題をあらかじめ予測することが重要です。

 

 

その上で、必要な対策を今から考え手を打っておくことが、生産性向上に向けた経営者・経営幹部の重要な仕事です。

 

 

最後に、生産性の向上には「上」(経営者・経営幹部)だけではなく、働き手一人一人の協力なしには実現不可能です。

 

 

ですから、たとえ個人や組織として失敗することがあったとしても許容し、成果が出せるようサポートできる組織を作ることも生産性の向上には不可欠と言えます。

 

 

 

それでは次号をお楽しみに!

 

 

フィットネスビジネスの粗利益向上ならこの仕組み作りをお勧めします。

http://www.wellness-biz.jp/service

 

 

 

 

 

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