年収800万円というとどのようなイメージでしょうか?
「高給!」って思う方も多いと思います。
下記はよく話題にのぼる平均所得の図です。
出典は「国民生活基礎調査の概況」ですが2019年版をもとに、今日のお題を進めていきます。
平均所得は552万3千円となっていますが、
「え!そんなに?!」と思われた方の方が多いと思います(^^;
高所得者が平均所得を釣り上げているのです。
所得金額順に低い方から並んでいって真ん中にいる方の金額を「中央値」といいますが、所得の中央値は437万円です。
「それならなんとなく分かる」というのが実感でしょうか。
これは、一人あたりの所得なので今日のお題「世帯年収」とは違いますが、イメージをつかんでもらいました。
私の実感だと世帯年収800万円のご家庭はとても多いです。
・ご主人様年収800万円+奥様専業主婦(ご主人様が大企業にお勤めの30代後半~が多いです)
・ご主人様年収600万円+奥様年収200万円(奥様はフルパートくらいかな?!)
・ご主人様年収400万円+奥様年収400万円(正社員共働きの若いご夫婦に多いです)
上の3つどれも世帯年収800万円です。
奥様が働いていた方が所得控除受けられるのと、各人の年収が高いと税率が高くなるので、共働きの方が手取り額は多くなります。
また児童手当は、主たる生計維持者の所得で判定するので、ご主人の年収が多いと児童手当が減額される可能性があります。
一人の年収が800万円以上の方って多くはないですが、世帯年収800万円はけっこういます。
児童のいる世帯の平均所得は745.9万円です。
世帯収入とは違いますが、社保・税金を含めると大体世帯年収800万円くらいです。
世帯主が
30代のご家庭の平均世帯所得は614万円、
40代のご家庭の平均世帯所得は694万円、
50代のご家庭の平均世帯所得は756万円です。
世帯年収800万円あると「生活が楽できそう」と思われる方も多いかもしれませんが、下記の表をみると、児童のいるご家庭では60%が生活が苦しいと思われています。
私が実際にご相談を承る、お子様が中学生以上の年収800万円前後の世帯の家計は・・苦しいです(^^;
中学生から月に数万円の塾代、さらに夏期講習や模試などで年間100万円近い出費もざらです。
大学進学も視野に入ってくる頃ですので、学費のことを考えると「お金が足りない!!」となる方が続出です。
原因は「浪費」と「貯蓄不足」です。
まずはお子様が小さいうちはかかるお金も少ないので、結構浪費しちゃってます。
さらに進学費用もぼんやりとしか考えていないので、貯蓄していたとしても少ないです。
児童手当を全て貯蓄しても198万円なので、国公立4大の授業料には足りるとしても、私大や県外の下宿代なども考えると、児童手当の貯蓄だけでは全然足りません。
下記の表をみると貯蓄額にバラツキがありますが、平均貯蓄額723万円ってみなさんそんなに貯めていますでしょうか?中央値はもっと低いと思いますが(^^;
貯蓄ができていない方は、ライフプラン(人生設計)を立てていないので、将来にかかるお金を把握できていないことが多いです。
お子様が中学生以上のご家庭は、「年収800万円でも余裕がないご家庭が多い」というのが実感です。
時々、「FPさんにライフプランを立ててもらった」「FPさんに絶対必要だからと貯蓄を進められた(商品を購入した)」という方もいらっしゃいます。
今から10年以上前の話なので、私もFPをしていなかったですし、その頃にちゃんとFP相談を受けた方ってすごいですよね。
そんな方の資産状況をみるとお子様一人につき300~500万円をちゃんと準備してあります。
お子様が中学生になってから貯蓄を始めるのはちょっと時間が足りないので、できれば早いうちから準備したいですね。
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【Smart Life Design】
「家計改善」と「終活・相続」が得意分野の
ファイナンシャルプランナー
『個人の家計を守る』お手伝いをいたします。
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