あれから 連絡がない・・・・


眠れない長い長い夜を何日も過ごし 抜け殻のようになっていた・・・


コウジの気持ちが私に無いのは わかっていた。。。


でも 最後に抱いてくれた事をほんの少しの希望だと そう思い込ませていた。。。


そして何週間後 昼間に電話が鳴った・・・


気まずそうに


「俺・・・ 元気?」


「俺さぁ もうそっちに帰れないかも・・・」


曖昧な言葉・・・・


聞こえないよ・・・


何も聞こえない・・・


恐れていた事が おきてしまった・・・


「何? ・・・ わかんない・・・」


「ごめん・・・   お前は まだ若いし 俺よりいい奴がすぐにできるよ!!」


「なに?言ってることが わかんない・・・」


震える声・・・


「前の女が子宮の病気で入院したんだ・・・ あいつには俺しかいないんだ・・・お前は1人でも大丈夫だろ・・・」


そう言われたような気がする・・・


後は記憶に残っていない・・・・


コウジの言葉が耳に入ってはこなかった・・・



今思い出そうとしても 思い出せない・・・


かすかな記憶だけ・・・


気がつけば  手首を眺めながら カミソリで ゆっくり ゆっくり 皮膚を切っている自分がいる・・・


簡単には切れない・・・


もう一度力を入れてみる・・・


皮膚が開いて 無数の小さい穴と言う穴から血がドンドンあふれ出る・・・


気がつけば 血まみれで泣いている ・・・


でも 死にたかったわけじゃない・・・


あまりにも 壊れてしまって 自分が怖かった・・・


手首を切っても痛みは一切なかった・・・


痛いという感情すら脳が反応しなかった・・・


そして また記憶が飛ぶ・・・


後輩のまみちゃんが泣きながら 私を見ている・・・


その後何人かの友達が来てくれたらしいが 全く記憶には無い・・・


ただ 心の中で


どうしよう・・・ と叫んでいる・・・


1人でいることが怖くて


1人で眠る事が怖い・・・


あんなに愛してると言ったのに・・・


好きだと言ったのに・・・


コウジが勝手に私のシャッターをあけて 勝手にシャッターを閉めた・・・


ねぇ


どうすればよかった?


どうすれば私はコウジと一緒にいられるの?




ずるいよ・・・


好きだっていたのに・・・


結婚すっていったのに・・・


あの日も抱いたのに・・・・



その夜 睡眠薬を飲んでお酒を飲んで それから・・・




朝が来た・・・


目が覚めて1人だときずいて


大きな声で叫んだ・・・



「どうしよう!!!!!」


泣いても泣いても 涙は枯れずに


1分が長くて   時が止まったのではないかと思うほど 流れが遅い・・・



母はそんな私に何も言わなかった・・・言えなかった・・・



友達は


「時間が解決してくれるから・・・」


みんなそう言った・・・


あの日から 食事も喉に通らず 体重は一気に落ちていった・・・


手首の痛みは3日後にやっと現れた・・・


何もする気も起きずに 外にも出れない・・・


死んでいるのか生きているのか そんな事すらわからなくなった・・・


コウジは私がいなくては生きていけないんだと本気で思っていた・・・


でも逆だった・・・


私がコウジがいないと生きていけなくなっていた・・・・


何で 何で こんない切なくて こんなに辛いの???


ただ好きになっただけなのに・・・


ただそれだけの事なのに・・・



忘れたい・・・  


いや もう1度会いたい・・・


何度も交差する・・・

















何週間たっても 何もする気が起きずに部屋に閉じこもった・・・


体重も減り体力もなく ただ時間が流れるのを待った・・・


でも何もせず誰とも話さず 時間の流れを待つには おかしくなりそうなほど時間が立つのが遅く時が止まってるように私の気持ちも止まったままだった。。。


何かしないと・・・


友達も心配して電話をかけてくる・・・


最初は出なかったけど一ヶ月も過ぎると誰かに救いを求めたくなる。。。


自分だけでは抜け出せない・・・


「もしもし ご飯食べてる?」


「1人で食べるきしないの・・・」


「ご飯でも食べに行こうか?」


「う・・ん」


何時間か話してやっと外に出る気になった・・・


母は私が出かける準備をしていたので喜んだ。。。


夜出るのはあまりいい顔しなかったけど 今回は


「遅くなってもいいから 遊んでおいで・・・」


そう言った。。。



そして 友達会った。。。


「あんた 痩せすぎ!!!顔がこけすぎ!!! それじゃ新しい男も出来ないよ!」


と笑った。。。


鏡をみれば 顔色の悪い 頬のこけた女が立っている・・・


ご飯を食べながら


「いっぱい食べなぁ コウジにいつかまた会った時 逃がした魚は大きかったって思わせなよ!!!家の中で腐っていくより いい女になるために時間を費やした方がよくない?」


そう言ってくれた。。。


「そうだね!!! 鏡見たら私気持ち悪いね」


久しぶりに笑った・・・


何時間か話して すこし気持ちが前を向くようになって 少し希望が持てるようになった。。。


少しずつ ご飯も食べるようになって すぐには体力的に昼間外には出れなかったけど 徐々に体重はもどってきた!


前よりもずっと 服装や髪型 化粧の仕方なんて 色んな事に時間を費やした。。。


笑って話をして ご飯も普通に食べれるようになるまで 結構時間はかかったけど 


何もかも時間が解決してくれる


といった その意味が少しずつわかって気がした。。。


そんな時


知らない番号で携帯がなった。。。


「もしもし」


「俺・・・」


その声は コウジだった・・・


コウジは私が手首を切ったことを知ってる・・・


でも あの後一度も電話をかけてはこなかった。。。


「元気?明日お前の誕生日だろ? 今から会わない?」


忘れた頃に電話をかけてくるなんて ずるい・・・


少しためらったが・・・ あの時とは違う自分を見せたかった・・・


私が変わったって所を見せたかった・・・


「いいよ・・・」


そういって待ち合わせをした・・・



コウジの一言は


「お前なんか変わった?」


そう言った・・・


待ち合わせの場所の近くにカラオケがった。。。


そこで行く事にして 12時を回った時に ハッピィーバースデーの歌を歌ってくれた。。。


「お前 いい女になったなぁ」


心の中で よっし!!!  そうさけんだぁ


私は笑顔で


「彼女は元気?」  そう言った。。。


コウジは普通に


「あー 歳が上だから 色々うるさくて・・・」


不満そうな顔で言ったが そんな話は聞きたくは無かった。。。


何時間かカラオケで過ごした後


「俺の家でコーヒーでも飲む?」


私は首を立てに動かした。。


どうして そうしたのかわからない・・・


私は捨てられたのに・・・・


また 拾ってはくれないのに・・・


コウジの部屋に入るなり コウジは私を押し倒した。。。


最初は抵抗したが 段々何もかもがめんどくさくなった。。。


もう 彼女にはなれないのに・・・



コウジは終わった後


「俺から今度電話するから 女がうるさいからお前からかけてくるなよ」


そう言った・・・


もう 私は彼の女ではなくなった・・・


その時改めて思った。。。




私は黙って部屋から出た・・・


それから 何日かして いたずら電話が・・・


それは何日も続いたある日


「もしもし」


知らない男の声


「お前どっかのスナックで働いているの?」


そう聞く


「いいえ」


そういって怖くて電話切った・・・


でもピンときた。。。


コウジの彼女の仕業だぁ!!!


コウジから電話が会った日


「ねぇあんたの彼女が知らない男使って電話かけてくるんだけど!!!」


「お前の番号知ったみたいでさぁ それより女がお前にかけてきたら もう俺とは会いませんっていってくれよ」


コウジは私のことより 自分の心配ばかり・・・


最低・・・


腹が立って電話切った。。。


それから 友達と大勢で読み会が会った日に電話がなった。。。


私は陽気に


「はーい」  と言うと


「もしもし   言わなくてもわかるよねぇ」


お姉さんぶった言い方


「あー」  私は声のトーンが落ちる


「あのさぁ もぅ コウジに電話しないでくれる?」


優しく言う・・・


私は黙った。。。


少しの沈黙のあいだ 電話の声がコウジに


「もう 俺に電話をかけてこないよなぁ  なぁ」


必死だぁ・・・


ふざけるなぁ  ふざけるなぁ


「いい加減にしてよ!!! すきで私から別れたんじゃない!!!勝手に別れを告げといて 突然自分から電話してきたくせに2人で私に 何が言いたいの!!!!」


そう言うと 電話は切れた。。。


笑わせる。。。


本当に笑わせる・・・








好きだったのに・・・


本気で好きだったのに・・・


結婚したかったのに・・・


やっと忘れようとしたのに・・・


やっと忘れかけていたのに・・・


コウジは一度も私を傷かってはくれなかった・・・


彼女はコウジがそばにいるからいいじゃない・・・


私に追い討ちをかけなくてもいいじゃない・・・


こんな日も 私は1人で眠らないといけない・・・


私は1人ボッチなのに・・・


こんな事までしなくていいじゃない・・・



それでも まだ どこかで好きだと思ってる自分が もっと虚しいよ・・・












あれ以来コウジからの連絡は途絶えた。。。


でも もう落ち込まない!!!


所詮男なんてこんな物なんだと思うようにした。


いつか またコウジから連絡があったときは こっちから振ってやるんだぁ・・・


私は それから また遊びだした。。。


毎日のように出かけ ナンパに行き 色んな男と遊んだ。。。


男なんてみんな同じ みんなやりたがってる。。。


そう思っていた。。。


本気で告白されても 本気には出来ずに 相手の気持ちを知りながらもて遊んだ時もあった。。。


自分が寂しい時だけ 会って 優しい言葉で 心を温めて そしてまた 知らん顔。。。


コウジにされたような事を 知らずのうちに やっていた。。。


自分が寂しいから 相手の時間を奪ってまで 心を奪ってまで ウソをつき 自分を守っていた。。。


どんなに好きだと言われても信用できなかった。。。


そして 本気になって 捨てられ傷つくのが怖かった。。。


自分がどこに行くのかわからず 何をするかわからなくなる 恋をして自分を見失うぐらいなら その場その場のゲームのような恋でいい。。。


どこかで コウジを捨てられない自分も合って どこかで待っていたのかもしれない・・・


そして 電話が鳴る。。。


「久しぶり・・・」


コウジの声 よくも平気で電話をかけてくるなと最初は思った。


「何?」


わざと冷たく言った。。。


「女と別れたんだ」


淋しそうに言う・・・


私の心の中の違う自分が また彼女になれるかも・・・


そう喜んでいる・・・


バカな女


「そう・・・」


冷たく言う・・・


「冷たいなぁ・・・やっぱさぁ お前ぐらいだよ!こんな俺を真剣に好きだと言ってくれたの・・・」


「今頃きずいた?逃がした魚は大きかったねぁ」


冗談交じりで 笑う。。。


色んな事が短い時間で色々起きて やっと少し落ちついてきた心に入り込もうとするコウジ。。。


昔のように笑いながら話して電話を切る・・・


それから また連絡は無くて 私は成人式を迎えた。。。


夜は飲み会が入り バスで待ち合わせの場所に行く途中


電話が・・・


「成人おめでとう!!!」


コウジの声・・・


「ありがとう・・・ 覚えてたんだぁ・・・」


バスの中なので電話を早めに切った。。。


何か行事があるたびに電話をくれる・・・


ずるい男・・・


二日酔いから目が覚めて コウジから電話が鳴る・・・


「俺さぁ すっげぇ熱が出て動けないんだけど ちょっと来てくれない?」


辛そうな声を聞いたら 嫌だとは言えなかった。。。


薬を買い 40分かけて見慣れた道路を車で飛ばす・・・


慌てて行くと・・・


部屋中が臭い・・・


コウジは目がうつろで 不可解な行動をしている・・・


「はぁ?」


思わず叫んだ。。。


家の中に入り コタツの上には女の写真が・・・


「それぇ おれにょ おんにゃ」


何?こいつ?  


その写真の女は明らかに若かったので 前の彼女ではない事はすぐにわかった。。。


コウジは玄関を空けたり 閉めたり バタン バタンしてる・・・


部屋の中を臭いの原因を探すと


イットウカンが置いていた。。。


中は シンナー


私の中で何かが切れた。。。


「いい歳こいて こんなもんやってんの?」


そう怒鳴ると


「うるせぇよ」


目つきが変わり 私に向かってきた。。。


「風邪は?熱は? なんのためのウソなの?女がいるなら そっちに電話かけろよ!!!」


コウジは私の首を押さえ壁に押し当てた


「うるせぇよ!!!」


首を持って閉める・・・


どうしても ゆるせなくって おもっいきり蹴った。。。


コウジがゆるんだ時


イットウカンを持って 裸足で外に飛び出した。。。


コウジも後を追いかけてくる


「まって それは預かりもんだ やばいって」


私は必死に走って 全部ドブに流した・・・


「お前 どうすんだよぉぉ」


コウジは力抜けている・・・


私はコウジにからっぽの缶を投げつけ 車に乗り込み帰った。。。


どこまで バカにすれば 気がすむんだろう!!!


少しでも 期待していた自分が情けない・・・


電話があるたびに 動揺して 喜んでいた自分が 恥ずかしい・・・


それから 次の日 何度も電話がなる・・・


うるさい・・・


「何?」


「昨日は悪かったよ!でもアレから大変だったんだぞぉ お前が全部捨てるから・・・」


「もう 電話かけてこないでくれる!!!」


「冷たいなぁ」


とチャカス


「うるせぇ もう2度と電話かけてくるなぁぁぁ!!!!」


叫んで 電話を切った・・・


すっきりした!!!


こんな男のために 泣いて苦しんでいたなんて・・・


目が覚めた・・・


男なんて信じない・・・



何もかも 信じない!!!


恋をすれば優しくなる?


そんなのウソ どんどん醜くなるばかり・・・


愛は永遠?


永遠なんて存在はしない・・・


この世界は ウソの塊りで出来ている。。。















コウジとはそれっきり・・・


そして また 遊びだす・・・


誰かを好きになるのに疲れた・・・


誰かを信じるのに疲れた・・・


疑うより信じるのって すごく疲れる・・・


こんな時 趣味や仕事に没頭できれば たぶん違う道が見えたと思う・・・


でも その時だけの 偽りの恋愛ごっこが楽しかった。。。


そんな事でしか さみしさの埋め方を知らなかった・・・


簡単に恋は始まるけど いつも本気にはなれずに すぐに終わる・・・


何かが物足りなくて・・・


もう 本気で恋なんてしないんじゃないかと思うほど 冷めていた・・・


そして ある日友達と言っても年下の子で お兄ちゃんがいるから一回会って見ないかと言われた。。。


いつもの軽いのりで


OKの返事を出した。。。


ユウキは私と同じ歳で とてもかっこよかった。


初めて会った日は 私の車で近くのカラオケボックスに行った。。。


歌は歌わずに話がはずんだ。。。


ユウキは かっこいいのに今まで彼女がいなかったと言った。。。


16歳の時スナックの女の子と良い仲になって 夜中車でその女の子に送ってもらった時 ユウキはまだ童貞だといったら それ以来 彼女から電話がなくなって その事がトラウマで彼女が作れなかったと話してくれた。。。


私もいつもののりで 彼を口説いた。。。


彼は簡単に乗ってきた。。。


それから 私たちの付き合いは始まった。。。


ユウキはとても優しかった・・・


その優しさが 私をわがままにさせる・・・


ユウキは都合の良い男だった。。。


いつも 好きだ 好きだと言って 何でも言う事を聞いてくれる・・・


そんな彼に まだ心は開かなかった。。。


彼だけを愛する事が怖かった・・・


ユウキは ゴールデンウィークに旅行に行こうといった・・・


お金も全てユウキが出してくれた 欲しい物も何でも買ってくれた・・・


ユウキには甘えきっていた。。。


そんなにお金も無いのに ユウキは初めての彼女に浮かれていた。。。


旅館では お風呂場で化粧を落として化粧をやりかえた。。。


ユウキに素顔を見せようとは思わなかった。。。


その日の夜・・・


ユウキとは まだ結ばれなかった。。。


ユウキはあまりの緊張から途中で出来なくなってしまった。。。


でも別に気にならなかった。。。


全てが私が初めてだと言う事は私に優越感を感じさせた・・・


ユウキはすごく落ち込んでいたけど あせる物ではないからと言うと彼は嬉しそうに笑った。。。


ユウキが可愛かった。。。


でも 可愛いだけ・・・


自分が カラカラに乾いてしまったくらいに それ異常の感情は無かった。。。


ある意味 それが怖かった。。。


色んな事が短い時間に色々と起きてしまった こんな穏やかな時間の流れについていけてなかった。。。


自分の中のコンプレックスの塊りが大きすぎて相手の気持ちなんて考える余裕も無かった。。。


ユウキと過ごす時間はとても穏やか過ぎて 刺激が足りなかった・・・


本当は恋愛に刺激なんていらない・・・


でも 好きだと 愛してると 言われ続けると見えなくなってくる。。。


大切な物がなんなのか わからなくなってくる。。。


あの頃は 思い出そうともしなかった・・・


ただ 自分が傷つきたくなかった。。。


ただ自分を守りたかった。。。


ちぎれた翼を縫い合わせながら 飛ぼうとはしなかった。。。。