朝方  やっと もう1人の男の人のマンションについた。  帰りは友達の家まで送ってくれると言っていたが なにやら 男同士で私とHできなかったことでもめていて 帰りはタクシー代をくれて 送ってはくれなかった。


体の異変にきずいたのはタクシーに乗った直後からだった。


手が震えだして ソワソワしだした。


どうしようもない不安感が襲う。。。


そのため何を話したか覚えていないが ずっと話し続けていた。


自分の車の運転もできないくらい 体がおかしかった。


丁度後輩(なるちゃん)から電話があり 遊ぶ事にした。


家にいても眠れない・・・


1人になるのが怖かった。。。


なるちゃんに昨日あった事を全部話した。。。


「林檎さんSって名前はSって呼んでるけど 覚せい剤と一緒なんだよ!!!なんで そんなことしたの?」


そう言って怒られた。。。


Sが覚せい剤なんて 全く知らなかった。。。


クラブにいくと そんな名前は普通に飛び交っている。。。


煙を吸うだけだから外傷には残らない・・・


時間が立つにつれ


喪失感・・・


挙動不審・・・


不安感・・・


手の震えが止まらない・・・・


丁度その日 私の1番仲のいい友達(まみちゃん)の家に泊まりに行く予定だった。。。


まみちゃんの家に行き まみちゃんの部屋のソファーに座った。


まみちゃんは何も知らなかった。


まみちゃんとなるちゃんが部屋から出た時・・・


肺が解けそういに痛くなって 涙が自然にこぼれた。。。


まみちゃんとなるちゃんが部屋に入ってきて 私を見て驚いた。。。


「どうしたの?」 まみちゃんは驚いていた。。。


あまりの痛さに声が出ない。。。


なるちゃんは まみちゃんに訳を話した。。。


それから2人は私を抱えてベットに運んだ。。。


痛くて痛くて こらえきれずにもがき苦しんでいた。。。


まるでTVドラマのように ・・・


縛って欲しかった・・・


まみちゃんは 泣きながらベットで私を抱きしめて 暴れないようにしてくれた。


それから 何時間が苦しんでいると 急に全ての感覚が無くなった。。。


まみちゃんが抱きしめてくれてる腕の感覚も何も感じない・・・


急に怖くなって叫んだ・・・


「うわぁぁぁーーーー」


「感覚が無い!!! 体の感覚がない!!! まみちゃんさすって お願い さすって怖いよぉぉーーーー」


まみちゃんは慌ててさすってくれた。。。


でも 何も感じない・・・


怖くて 怖くて たまらない・・・・


私は 訳のわからない事を叫び続けた。。。。


自分の中でしっかりとした 意識はあった。。。


ただ 体中の感覚が無くて わからない恐怖感と戦うため叫んでいる。。。


どこかで冷静な自分が 何をわけのわからない事を叫んでいるんだ?と 別の自分が苦しんでいる自分を見ている。。。


まるで幽体離脱したかのように または多重人感かのように・・・・


まみちゃんは全身で私をさすっている。。。


なるちゃんは私の姿を見て 昨日遊んだ友達に電話をして呼び出した。。。


私は 暴れ 苦しんでいた。。。


何時間立ったのかもわからない・・・


昨日遊んだ友達が まみちゃんの部屋に来た。。。


なるちゃんは声を震わせ


「見てよ!!!あんたが訳のわかんない男連れてきてドラッグなんてさせるから!!!それでも友達?」


昨日遊んだ友達は泣き出した。。。


「ごめんね・・・ でも林檎ちゃんが・・・」


なるちゃんが


「あんたねぇ 友達なら そんな事させないよ!!!見てよ  ずっと苦しんでんのよ!!!もう 林檎さんと遊ばないでよぉぉ」


そういって そのこを帰らした。。。


もう夜中だったか 段々体の感覚が戻ってきた・・・



肺が痛い・・・


息するのも苦しい・・・


少し落ち着いた私を見て まみちゃんはベットから降りて少し休憩をしていた。。。


肺が痛くて動けない・・・


私はベッドの中で 眠らず毛布に包まって 捨て猫のように怯えていた・・・











毛布に包まったまま 動けない・・・


肺が痛くて・・・


苦しい・・・


どうにか動けるようになって家に帰った・・・


その1週間 なぜか外に出るのも怖くて 何もする気にもなれずに部屋にこもった・・・


風呂にも入れる気力は無かった・・・


肺が痛くて タバコも吸えない・・・


鏡を見れば みすぼらしい素顔・・・


このまま 腐っていくのか?


そんな時 昔から仲の良かった男友達(しゅうちゃん)から電話が鳴った。。。


「ねぇ 前から言ってたさぁ旅行 明日いかない?」


そういえば ずっと前から いつか旅行に行こうと約束していた。


ちょうど バイトの貯金が5万あった。。。


このまま家にいても腐っていく・・・


よその土地なら怖くないかも・・・


そう思った・・・


「どこに行くの?」


「宮崎なんてどう?」


二つ返事でOKを出した。


さっそく荷造りをした・・・


そして また携帯がなった。。。


知らない番号・・・


「もしもし」


男の人の声だった・・・


「林檎ちゃん?」


聞き覚えの無い声


「は・は・はい」


ずっと前に 友達が男友達を紹介してくれてると言っていた。


それが 何ヶ月もたって忘れた頃に かってに番号を教えていて こんな時にかかってきた。。。


あまり話す気にはなれなかった。。。


彼は私より4つ年上だった。。。


「明日会えない?」


「明日から旅行に行くので戻ってから・・・」


と言うと 彼は嬉しそうに


「じゃ待ってる!」


そう言ってくれた。。。。


そして 電話を切って 眠りについた。。。


1週間ぶりに外に出る・・・


やけにまぶしかった。。。


しゅうちゃんと待ち合わせして 汽車で5時間かけて 宮崎についた。


それからレンタカーを借りて 観光した。。。


しゅうちゃんも何かあったようだった。。。


でもお互い何も聞かなかった。。。


夕方になって 泊まる部屋を探すことにした。。。


ビジネスホテルのような所に行き部屋が空いてるか聞きに言った。


ツインが空いてなくてダブルしか開いてませんといわれたが ツインとダブルの意味を2人ともわかってなかったのでOKした。


部屋を空けた瞬間 お互い顔を見合わせた。。。


「マジ?!」


しゅうちゃんは


「とりあえず飲みに行こう」


そういって 荷物を置いて近くの居酒屋に行った。


飲みながら しゅうちゃんに この間の一件で外に出るのが怖くなったと話した。


しゅうちゃんは 何かあったら 仲間が助けてくれるから もうバカな事はするなと言ってくれて。


ほろ酔い気分で部屋に戻った。


しゅうちゃんは先にお風呂に入った。


その後 私がお風呂に入った。


狭いお風呂場で化粧をやり直した。


風呂場は ユニットバスだったので鏡が曇っているし 風呂の湿気がすごく中々化粧がしにくかった。。。


やっとの思いで風呂場から出ると しゅうちゃんは ベットのすみで寝ていた。。。


なんだか すこし違う土地に着ただけで気分が随分変わった。。。


嫌な事を全て捨てに来たみたいに・・・


私もそのまま ぐっすり眠りにつけた。。。


次の日 しゅうちゃんの宮崎の女友達に会って3人で観光をした。。。


そして 汽車で5時間もかかるので昼過ぎには宮崎をでた。


実際 そんなに宮崎にいる時間は少なかったけど とても私にとって意味のある旅行だった。。。


自分の住んでいる町と同じ空なのに 違う土地にいると言うだけで こんなにも気分が違うなんて・・・




そして これから また1つの恋が始まることになる・・・















5時間も汽車に揺られて 少し疲れたけど 気分がとても良かった。。。


夜家につくと 携帯がなる。。。


当時は 番号しかまだでない時だった。。。


「俺だけど・・・」


旅行に出る前にかかってきた彼(コウジ)だった。


その日は 気分がいいのもあって話は盛り上がった。。。


また お互い会った事もないのに・・・


コウジは早く会いたいと言い出した。。。


会うのには少しためらいがあった。。。


変に話しているせいか 期待されるのが怖かった。。。


コウジは車を持ってないから 会社のトラックで迎えに来ると言った。。。


今日は無理なので 明日会おうと電話を切った。。。


そして 次の日の夜


ワンピースをきて いつもより丁寧に化粧をして 時間をかけて髪もセットした。。。。


待ち合わせの時間になって ドキドキしながら向かったら もう大きなトラックは止まっていた。。。


コウジは会ったこともないのに 私にきずいてトラックのドアを中から開けてくれた。。。


助手席には花束が置いてあった。。。


こんな事をされたのは初めてだった。。。


「ありがとう・・・」


でも 私の顔をみてがっかかりしてないだろうか? それだけが不安だった。。。


コウジは 1人で色々話していた。


「どこ行く? ってこのトラックじゃ恥ずかしいよね?! 俺んち来る?」


私は男の部屋に行くのには抵抗は無かった。。。


友達の家にもよく遊びに行くし そんな感覚だった。。。


「うん」


コウジの家は遠く 40分くらい車を走らせた。。。


1DKのアパートにやっと着いた。。。


部屋に上がり コウジはごろごろしながら TVを見ていた。。。


話ははずんで 夜中になってしまった。。。


「こんな時間だけど 泊まっていく?」


コウジは あっさり言う。。。


少し悩んでいると・・・


「心配するなよぉ 俺は嫌がる女に無理に手を出さないから」


笑いながら言った。。。


しかし どうみても布団は1つしかなかった。。。


私も旅行の疲れもあって 時間が立つにつれ うとうとしだした。。。


コウジは知らない間に 電気を消して TVを見ていた。。。


うとうとして がっくんとなったとき


コウジは私の後ろで横になって 「その姿勢じゃきついから 少し横になりなよ」


私の肩を持って倒した。。。


腰に手を回して TVを見ている。。。


なんだか 心地いい。。。


誰かに抱きしめられて寝るのってすごく安心する。。。


なんだかドキドキしだした。。。


自分でも この場合どうしていいのかわからない・・・


コウジは 少し強く私を抱きしめて


「俺たち 付き合わない?」


そう言った。。。


驚いた。。。   男の人に言われたのは 初めてだった。。。


恋って こんな風に始まるのかな?


誰かが私のことを好きになるなんて・・・


こんな簡単に始まるの???


彼氏と言う存在自体がいなかったので 始まり方もわからなかった・・・


でも 最初は好きとか そんな気持ちよりは先に彼氏がいるって どんなんだろうという興味の方が先立った。


少しためらいながら うなずくと・・・


コウジは優しくキスをした。。。


そして 「いい?」 私の耳元で聞きながら 服を脱がした。。。


外光がカーテンの隙間から差し込む・・・


コウジは 優しく 優しく 私に触れる・・・


年上だけに 女をわかってるん感じがした。。。


コウジは絶頂にたした後・・・


裸のまま コウジは後ろから私を抱きしめた・・・


「会ったばっかりなのに 何でこんなに好きになったんだろう・・・」


嬉しかった。。。


誰かに想われている・・・


それだけで 私の心が満たされている・・・


やっと居場所をみつけた・・・


この時は 本気でそう思っていた・・・


















コウジとは毎日のように会って 毎日のように体を交わした・・・


毎日 愛してる 好きだ こんな気持ちになったのは初めてだと 囁かれた・・・


会えない日は電話で愛の言葉を交わした・・・


自分がコウジの事を好きというより 愛されてるって言う事がこんなに心地よいとは思わなかった・・・


誰かに必要とされている・・・


こんな私でも・・・と言う気持ちが日に日に強くなる!!!


自分の気持ちに まだきずいていなかった・・・


コウジは私がいないとダメなんだぁ。。。 そう思い込んでいた。。。



愛されていると思い込んでいた・・・


毎日 呪文のように愛を囁かれて 本当の物が見えていなかった。。。


1ヵ月が過ぎようとしたとき コウジが仕事に行っている昼間 部屋の掃除をしていた。。。


灰皿を洗おうと タバコの灰を捨てた時 灰皿の裏に


愛してる ずっと一緒にいようねドキドキ


丸文字で書いてあった・・・


何?


胸が急に苦しくなった・・・


そう言えば コウジの過去なんて何も知らなかった・・・


初めてお風呂を借りた時 お風呂の流しに長い髪の毛が落ちていた・・・


コウジは 「前 俺ロンゲだったんだぁ」


そう言われて 疑っては無かった・・・


不安がドンドンつのってきた・・・


コウジが帰ってくるなり 灰皿を見せた・・・


「捨てろよ そんなの!!!」


そう言って灰皿をゴミ箱に捨てた・・・


コウジは いつもより優しかった。。。


そして私を抱いて 寝ていると・・・


ドンドン


ドンドン


玄関をものすごい音で叩いている。。。


私は驚いて目が覚めた・・・


コウジは慌てて玄関に行って 10分くらい戻ってこなかった。。。


コウジが戻ってきた時


「何? どうしたの?」


「前の女・・・  殴られた・・・ お前もし前の女から電話がかかってきても 今は私が彼女ですって言っていいからぁ」


少し不機嫌そうに言った。。。


「いつ別れたの?」


「お前と付き合う 一ヶ月前・・・」



コウジはそれ以上 話そうとはしなかった。。。



急に怖くなった・・・


不安が私に押し迫る・・・


でも コウジは私を抱きしめて眠った。。。


コウジの家に泊まる時は いつも熟睡できない・・・


化粧ははがれてないか・・・


抱きしめられた時 コウジのパジャマにファンデーションはつかなかった?


夜中に何度も目が覚めて そっと鏡を取り出してトイレでチェックする・・・


疲れる・・・


コウジが かわいいねぇ そう言ってくれるたびに悲しくなる・・・


きっと本当の私を知れば 嫌いになるだろう・・・


心の中は 不安と悲しみで染まる・・・



前の彼女はコウジの家の近くに住んでいるようだった・・・


私は どこか必死だった。。。


あんなに愛されていると思っていたのに・・・


この一件で 打ち消された・・・


自分に自身が一切もてない・・・


捨てられないように 料理もそうじもがんばった。。。


それぐらいしか 私には出来ない・・・


コウジが 仕事から帰ってきたとき作業着が破れたと言ったので 作業着を脱がせて 縫い合わせていた・・・


けして得意ではないけど なれない手でがんばって見せた。。。


そんな 私をコウジは見て 土下座して


「俺と結婚してくれて!!!」


そう言った。。。


うれしかった・・・


すごく すごく 涙が出さそうなほど・・・


でも その反対に まだ 私の素顔をコウジは知らない・・・


すぐにでも   はい!!! と返事をしたかった。。。


でも 出来なかった。。。


針の持つ手を震わせながら・・・


「少し待ってね・・・」


か細い声で言った。。。


「俺 お前みたいな嫁が欲しい」


笑顔で言った。。。


その日は泊まらずに 家に戻った。。。


頭の中で駆け回る・・・


素顔を見せて嫌われたら どうしよう・・・


でも嫌われたら それまでの男よ!!!  そう思い込ませようとしても 自分が好きになった男が素顔を見て愛せないと言ったら立ち直れない・・・


その恐怖が たまらない・・・


友達に電話をかけて相談した。。。


でも 同じ様な事を言うだけ


「それで振られたら それまでの男だって思うしかないよ!!!」


友達もそう言うしかないのだろう・・・


それ以上の言葉は見つからなかった。。。


「そうだよね!!!素顔見せないと結婚も出来ないもんね」


笑いながら電話を切った。。。


本当は笑えない・・・


本当だったら 彼と結婚して幸せになれるだろうか? そう言う悩みの方が先なのだろうけど 私の場合は違う。。。


眠れないほう度悩んで 考えすぎて熱が出て


でも 答えは出ない・・・


コウジは返事を待っている・・・


熱があるけど もう自分の思考能力は限界に来ていたので コウジに電話した・・・


「大事な話があるの・・・」


真剣な声で言ったので コウジは慌てて


「え?気になるよ 今言ってよ!!!」


「電話では言えない事」


「え? 別れ話?」


不安そうに聞く・・・


「違うよ!! コウジにまだ言ってない秘密を話したいの。。。今から家に行くから」


そういって電話を切った。。。





















コウジの家に車で40分かけて行く間 色んな事が頭の中でグルグルと回る・・・


引き返そうか? このまま何も話さず傷つく前に終わりにしようか?


何度も思いながら コウジの家についた・・・


コウジはソワソワしながら


「何かあったか?」


優しく言う・・・


ためらいながら 言葉が出ない・・・


「どうした?前の女のことか?気にしてるのか?」


私は首を横に振った・・・


言いたくても 涙の方が先に出る・・・


頬に涙をつたわせて 化粧がはがれないか・・・ こんな時でも心配してる自分がもっと虚しくさせる・・・


「あのね・・・きっと今から私が話したら きっとコウジは私を嫌いになるよ・・・」


そう切り出して

「今は化粧で隠してるけど 本当は赤い痣があるの・・・」


やっとの思いで出た言葉


コウジは 優しく抱きしめて・・・


「なーんだぁ そんな事かビビッタァ もっとすごいことかと思った!!!気にしなくていいよ」


その言葉に涙がもっとあふれ出てきた・・・


生きてて良かった・・・


本気でそう思った。。。


コウジはそのまま私を抱いた・・・


全てを受け入れてくれたコウジに私はドンドンのめり込んだ・・・


でも それから一ヶ月も立たないうちに コウジの態度は何気なく冷たくなっていく・・・


そんなコウジの気持ちが少しわかっていたせいか 私はドンドン不安になりコウジにしがみついていった。。。


「なぁ 俺1ヵ月くらい ○○県の親戚のとこに行くことになったんだ」


「えっ?」


突然のことで驚いた・・


コウジには背中に刺青があった・・・


「お前と結婚したら子供ができた時 親に刺青が入っていたらかわいそうだから これ手術で消してくるから!!!親戚のオヤジが治療費も出してくれるって言ってるし ・・・」


そう言われたら 嫌だぁ 行かないでぇ とは言えなかった。。。


そして すぐにコウジは行ってしまった。。。


コウジは携帯を持っていなかったので連絡を待つしかなかった。。。


毎日あった電話が・・・


ない・・・


2日目・・・ きっとまだ 出きる状態じゃないんだぁ  そう言い聞かせて


3日目・・・ 頭が変になりそうなほどの不安が襲う・・・


眠れない・・・


そして


4日目・・・  やっと電話が鳴る・・・


「ごめんなぁ 連絡が遅くなって!!!一応携帯親戚から借りたから 番号教えとく!!!」


そういって15分くらい話して電話を切った・・・


どこかそっけない会話・・・


気のせいだろうか?


好きすぎて相手の気持ちが見えないだけだろうか?


あんなに愛してるといっていたのに 今では何も言わない・・・


電話も 1日置きになり2日おきになり まちまちになっていく・・・


不安がドンドン大きくなり仕事も手につかない・・・


販売の仕事をしていたが うわの空だった・・・


その日は携帯の電源が切れて 公衆電話でコウジに電話をした・・・


「もしもし コウジあたし・・・」


そういった瞬間 コウジは楽しそうに

「あーえみちゃん?」


そう言った・・ ハッキリ聞こえた・・・


「林檎・・・ だよ・・・」


「おー林檎どうした?」


「今名前間違えたでしょ・・・」


「お前の聞き間違えだって!!!」


必死に弁解しながら 公衆電話のお金が無くなり


ブー   と切れた・・・


あー もう だめだぁ・・・


考えても勝手な想像ばかり・・・  真実なんて何一つわからない・・・


狂いそうなほど長い夜を過ごして・・・


次の日 コウジから電話がなった・・・


「林檎? 明日そっちに会いに行くから!!!」


そういってすぐに電話が切れた・・・


ドキドキしながら 1日を終えて電話を待つ・・・


夕方になってもかかってはこない・・・


19時・・・


20時・・・


21時・・・


電話はならない・・・


そして


22時 やっと電話が鳴る・・・


「遅くなってごめん!こっちの友達にも会ってたから・・・」


少し沈黙が流れ


「車借りてるから もうすぐお前の家の前!!!」


電話を切って コウジの車に乗りこんだぁ・・・


「怒ってんの?」


「だってぇ・・・ ほったらかしじゃん 私・・・」


コウジは笑いながら ホテルに車を走らせた・・・


「何で ホテル?」


「2人で行った事ないじゃん」


久しぶりに会ったのに どこに行くわけでなく ホテル・・・


楽しくない・・・


不安で聞きたいことは山ほどあった ・・・・


でも 聞くと嫌われそうな気がして 言葉を呑みこんだぁ・・・


ホテルの部屋に入り


「先にお風呂に入っていい?」


そう言うと


「待って・・・」


そういって私をベッドに倒した・・・


コウジに抱かれながら


もっと愛されたい・・・


もっと もっと 愛して欲しい・・・


そう思いながら コウジに抱かれる・・・


コウジは絶頂にたすと 背中を向けてタバコを吸う・・・


その背中がたまらなく 切なかった・・・


そして明け方 送ってくれた・・・


笑顔で手を振りながら 心の中で


行かないで・・・ と つぶやく


家に帰り お風呂に入って ふっと思いついた・・・


そう言えば 1度も素顔で抱かれたことが無い・・・


いつも化粧を落とす前に求めてきた・・・


お風呂の鏡を見ながら  泣いた・・・


愛されてない・・・


「気にしないよ」


あの言葉が 耳に残ってる・・・





鏡に映る 素顔・・・・


醜い・・・・