中学2年のクラス替えがあり 小学校の頃一緒だった 女友達も何人かいた。
でも 私は 机に座り 下を向いて誰とも話さなかった。。。
学校生活に 楽しさなんて期待してはいけない・・・
そう思っていたから・・・
その時 小学校同じクラスだった 梅ちゃんが話しかけてきた。
「なんか 性格変わった?」
その一言が 胸に刺さった・・・
小学校の頃は 男の子達に 嫌な事を言われても 言い返してケンカしてた。
もっと友達とも沢山おしゃべりしてたんだ・・・
私は それから 梅ちゃんと昔のように 笑いながら話すことが出来るようになった。
そして アキナリとの出会い・・・
私は女の子とは 沢山話すようになったけど 男の子達とは自分から話すことは無かった。
朝自習の時間 机に座り プリントしていると。。。
アキナリが 私の机の所にイスを持ってきて
「ちょっと ごめん」
そう言った。 えっ? と思い顔をあげると 髪をきれいにリーゼントしたアキナリが私を見て笑いかけた。
アキナリは友達をからかう為に消しゴムをちぎって 私の席から飛ばしていた。
私は驚いた。。。 男の子が私に話しかけてくるなんて・・・
アキナリとは席が隣で 授業中も何かと話しかけてきては 面白い事をいって 私を笑わせ 先生によく怒られた。
アキナリは学校でも目立つ存在で 誰かとつるんで何かをするというより いつも1人だった。
アキナリが私と話すので クラスの男の子も私と話すようになった。。。
1年の頃のように誰も私のことを 影でコソコソ言わないようになった。
女の子との友達も 梅ちゃん なおちゃん あきちゃんと何でも話せる友達が出来た。
うれしかった・・・
何もかも 全てが 違う色に見えた。
学校に行くのが楽しくて みんなでサボって悪さをするのが楽しくて ・・・
でも 私の中で アキナリの存在はまだ特別な物ではなかった。。。
退屈な授業の時は 紙切れで手紙の交換をしたり 自習の時はアキナリが私の机にイスを持ってきて 何か面白い事はないかと相談して アキナリの一言で 男の子が駄洒落を言って笑わせる。。。
1年頃がウソみたい・・・
ある時 梅ちゃんがアキナリとヒソヒソと話しているのに目が言った。。。
かすかに聞こえてくる声
「ねぇ テニス部のハルちゃんと陸上部のななちゃんがアキナリの事好きなんだって どっちと付き合う?」
梅ちゃんがアキナリに聞いている。
その時心臓が 破裂しそうなほど驚いた。。。
耳まで聞こえる 自分の心臓の音・・・
アキナリが自分の中で特別な存在な事に始めてきずいた。。。
「ななよりハルの方がいいかなぁ・・・」
アキナリがそう言った。 ハルって誰だろう? 梅ちゃんはテニス部でハルちゃんからいつも相談に乗っていたらしい・・・
アキナリが誰かのものになっちゃう・・・
急に不安になった。。。
今までどおりの関係でいられるのだろうか?
その日の夜 梅ちゃんに電話して 自分の気持ちを話した。。。
梅ちゃんもわかってくれていた様だったが ハルちゃんとも友達なので複雑な心境だったと思う。
しかし 話したところで ハルちゃんとアキナリは付き合うようになった。
ハルちゃんがどんな子か 気になってしょうがなかった。。。
丁度 アキナリに会いにハルちゃんがクラスに来た時 話しかけてもた。
とっても 女の子 女の子した子で すごく性格がよさそうな子だとすぐにわかった。。。
ハルちゃんの事を知れば知るほど どんどん自分が悲しくなってくる。。。
アキナリは彼女が出来ても 相変わらずに私を遊んでくれた。。。
元気が無い時は手紙で励ましてくれた。。。
こんな アキナリが たまらなく好きで 好きで自分でも爆発しそうなくらいだった。
この気持ちをどうしたらいいのかさえわからず なぜか涙が落ちるばかりだった。。。
自分で告白する勇気もなく ただただ抑えきれない気持ちを 必死に抑えていた。。。
自分の顔を鏡で見るたびにため息が出る。。。
家では食事も食べず いつも考え込んでいた。。。
父があまりにも 私が元気が無いので 私の部屋に来て
「何か悩み事でもあるのか?」
普段は無口な父がそう言った。
「お父さん 痣は化粧で隠せるから 治療は後でもいいけど このケロイドを治したい」
父は驚いていた。
今まで1度も自分からこんな事を言ったことはなかった。
父は
「どんなに金がかかっても全財産賭けてお前の病気を治してやる! 明日病院で聞いてこい」
そう言った。 そんなに裕福でもないのに 父は私の気持ちをさっして そう言ってくれた。
私は 少し期待して胸を膨らませ 次の日病院に行った。
しかし 先生は 私の期待とは裏腹に冷静に こう言った。
「林檎さんのケロイドの後は大きくて 切除は難しく あと削るという方法もありますが まず痣の治療をしないと どうにも出来ません。」
「痣が完全に治れば このケロイドの傷の治療が出来るんですか?」
私は先生に聞き返した。
「残念な事に 林檎さんの痣は深すぎて完全な肌色には戻りません。」
「じゃ なんのために レーザーを当ててるんですかぁ?」
私は 少し興奮して聞いた。
「血管腫というのは血液が固まっている病気です。例えて言うなら スポンジがどんどん水を吸っている状態なんです。 水を吸うとスポンジがドンドン膨れてくるように 顔の血管腫の部分が腫れてこないように レーザーで散らさないといけません」
私は何も話す気になれなかった。。。
全ての希望が打ちのめされた・・・ 絶望だ・・・ どんなにお金があっても 今の医学はこれが限界なのだ。。。
全てが真っ暗だぁ。。。
なぜ なぜ あんなに期待したんだろう・・・
あんなに期待なんてしなければ こんなに落ち込まずにすんだのに・・・
期待なんてしなければ・・・
神様は なんでこんなに私に意地悪をするのだろう・・・
神様は平等ではない ・・・・
どんだけ 期待したかわかるだろうか?
どんなだけ 普通の肌の色になりたいか わかるだろうか?
期待なんてしなければ こんなに絶望しなかったのに・・・
整形して綺麗になれるなら どんなのお金を積んでもやりたい・・・
でも それさえ 不可能なのだ・・・
全てが 真っ黒で 絶望と言う字だけが頭に浮かぶ・・・
まだ 14歳なのに・・・