食べさらし、汗かき散らし、恥さらしツアーも終演を迎えようとしていた…。
仁川空港へ向かうタクシーの中、最後までしっかり寝汗とイビキをかく奴ら…。
窓ガラスのくもりが全く、とれない。
恐ろしいほどの熱気。
酸欠状態の運転手さん、
ごめんなさい…。
搭乗手続きを済ませ、それぞれの用事(レンタル電話を返却したり、免税店で土産を買ったり)も済ませ、やっと一息。
搭乗時刻まで、あと30分だというのに韓国最後の飯を食べに行く俺達。
ミチオ念願の鮑粥を腹いっぱい食べ、KE751便に乗り込んだ。
離陸。
窓の外の韓国がだんだん小さくなってしまう…。
短い間に、いろんな事があった、この旅行…。
物思いにふけっていると、隣から…………
「むしゃむしゃむしゃむしゃ…。」
…機内食を喰らう、横綱たち。
もう言葉がでない…。
帰国。
なつかしい、母国の香り。預けてあった車に乗り、地元へ向かった。
20分後、「腹が減って死にそうだ…。」
「……………………。」
旅の始めにもそのセリフを聞いたような……。
そして、デタラメな力士を乗せた車は、近くの横綱ラーメンへと消えていった……………………。
完