彼のワイシャツの襟を見たら、ボクは何だか泣けそうになってしまったんだなぁ
その襟は黄ばんでいて正直キレイとはいえない
でも彼は面接でかいた汗を何度も何度も洗濯をして、何度も何度も企業に出向いたんだよねぇ
誰にもわからない、彼だけの苦悩があって
誰にもわからない、彼だけの葛藤がある
あの真夏の熱い日差しが照りつける中を、焼けたアスファルトの上を何度も何度も歩いたんだねぇ
汗をかいては洗濯をして、春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬が来て、そしてまた春へとさぁ
彼のワイシャツは、彼と一緒に1年を過ごして来たんだなぁ、そう思ったら
就活支援センターから見送った時「頑張ります。」とエレベーターで去った彼の姿に、なぜか目頭が熱くなってしまったんだ
内定を取れない4年生たちの事を思うと胸が軋む
確かに本人達の資質や、これまでの就活に対しての意識レベルの低さや、自分を発信する力量のなさに問題の本質はあると思うよ、でもね・・・
ボクは企業側にだって問題は沢山あると思っているよ
こんな企業もあったなぁ
ネットワーク関連の業界じゃ大手かと思うんだけれど、そこから資質のある人物をぜひ紹介して欲しいと人事部から依頼を受けたんだなぁ
そこで興味を抱いた学生達が挑戦したよ
業界勉強や企業勉強は当然でねぇ、最終的にはその企業のユーザーに対して企業プレゼン出来るほどの高レベルで面接に向かったんだ
その企業の面接は4回もしくは5回なんだってさぁ、どうなんだろうねぇ、そこまで必要あるのかなぁ
1次面接がスタートして最終面接の合否が出るまで1ヵ月半もかかるなんて時間がもったいないよねぇ
本当のところ、学生達も他社選考との兼ね合いがあるんだ、それじゃ困ってしまうよねぇ
でも企業側はおかまいなしなんだな、そこは買い手市場の強みなのかなぁ絶対にスタンスを変えない、人事部の採用方法を曲げない、自分たちが構築したのか、上からの指示なのか、それはわからないけれどさ
一人の学生は最終面接まで残った、4回の選考をクリアしてねぇ、そしていよいよ最終の社長面接となったんだぁ
本人は強靭な志望動機と強靭な人間力を全面に出すこと、その準備は万端で挑んださぁ
ところが
社長は20分遅刻して本人の前に。。。
そして面接時間はわずか10分
そして結果は見送り(NG)だって。。。えっ見送りィ~!
結果見送りに対してのコメントにボクは呆れたんだぁ
「礼儀作法に難あり、常識的資質に欠ける」だって。。。
ぶっ飛ばしてやろうかと本気で思ったよ
確かに買い手市場さぁ、だから良い人材をさらに探そうと思えばどんどん探せる環境はある、それはわかる、しかしその弱さにつけ込む形での対応に、企業の誠意なんて全く見られないのは何故なんだろうねぇ
確かに選考には基準があってそれは企業が求める1つのライン、それは動かせないのも譲れないのもわかるさ、でもそれも人が作り出したもの、人を評価する過程に疑問が少しでも生じたら絶対に改善すべきじゃないのかなぁ、だって相手は人なんだもの。。
ボクたちは「あなた」のお客になるかもしれないんだよ、そんな社会構造の中で企業が成立してるって知っておいて損はないと思うんだなぁ。。
もちろんボクはその企業の人事部に異議を立てたよ
人事部の方は何も言えなかったけれどねぇ
その後その企業は4~5回の面接の前に、事前面接として1次面接の前にまだ面接を増やしたんだなぁ
ボクはもう無理だと思い、その企業との連絡を絶つことにしたんだ、これじゃ学生達が可哀相じゃないか、一体何をしたいんだろうねぇ。。。
そんな企業が他にもあるんだなぁ
確かに採用はするんだろうけれどね、そうやって学生達を企業の手の平に乗せて転がしてるような採用方法はやめて欲しいなぁ、人事関係の方々、どうかよろしく。
そんな選考を山ほどくぐり抜けながら4年生たちはここまで来たんだよねぇ
襟の少し黄ばんだワイシャツが
やがてキミの勲章と言える日が来る事を
ボクは真摯に願う。
「就活ラブ
」だぜ4年生よ!オレは腕が千切れるまで応援旗を振るぜベイベ!
就活支援センター Byあしなが
Mr、就活ソウルダイナマイト
よければワンクリックをね!![]()