心の危機対策 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

台風が近づいています。

大丈夫ですか?

台風が大きな災害をもたらしますから

注意が必要です。

 

もっと怖いと感じるのは
飛行機事故や原発事故だと

私達は感じます。

 

もちろん

もし飛行機や原発事故が起きたら

被害は甚大です。

 

しかし

発生する確率は非常に低いです。

 

どちらも徹底して安全に対して

意識し、準備していますから

交通事故とは比較にならないほど

発生率は低いです。

テレビでは虐待死・自殺や突然死の報道や

モラルハラやセクハラもを

毎日のように見聞きします。

 

これらは

飛行機や原発事故よりも

起きる可能性があります。

 

それでも

全員に起きるリスクではありません。

 

では

皮肉や嫌味や

愚痴や悪口や陰口はどうでしょう?

 

これらを

言ったり言われるリスクは

誰でも、どこでも遭遇するリスクです。

 

誰かに皮肉や嫌味を言われて

傷つく頻度の方が多いです。

飛行機事故や

原発に対する不安は感じたり

モラハラ・セクハラには敏感なのに

 

日頃のコミュニケーションにおける

言葉の使い方には私達は

鈍感で無頓着です。

 

一般市民のリスクの見方と

専門家のリスクの見方には

大きなギャップがあります。

 

専門家は発生率に伴って

リスク認知をしています。

専門家は数字に従って

リスク対策をしています。

 

では私達はどうでしょう?

私達のリスクは人間関係の破綻です。

言い換えるとコミュニケーションです。

 

家族や友人間でよく起こる

言葉によるコミュニケーションの悪化は

発生率の頻度はとても大きいのに

殆どが無視されていて

私達は何もしません。

 

実際は

人は他人の言葉で

傷ついたり腹がたつことが殆どなのに・・・。

 

私達のリスク認知は偏っています。

 

リスク認知は感情によって決まります。

そして、それらはネガティブな言葉が

原因です。

ヘイトスピーチが増えました。

皮肉や批判の本がよく売れています。

それらは全て言葉です。

 

最近書店でM氏の本を見ました。

過去の事実で反論し、皮肉で書いている本は

確かに知性は刺激されます。

 

作家は得意満面のドヤ顔で

相手を打ち負かしたと

思っているように見えてしまい

 

現状のリスク対策には逆効果だなと

思えてなりません。

「ほーら

やっぱり自分たちが正しいじゃん!」

と主張したかったのだと理解できます。

 

でも問題の根本は

事実が正しいか否かではないのです。

 

問題の本質は認知や記憶が

皆違う部分にあります。

 

論理的な意見や根拠は

感情的になっている人には

火に油を注ぐだけです。

 

内容を全く理解せず

全否定されたとしか感じないでしょう。

逆にネガティブな感情の中に

相手を閉じ込めます。

 

ネガティブな感情があおられ

不快な感情の発散をすることだけに

もっと集中していくでしょう・・・。

 

危惧するのは

暴力がエスカレートすることです。

 

数年前は某国では

破壊活動にまで発展しました。

 

あのときに私達は学んだ筈なのに

私達こそ全く進歩していないのです。

 

売り言葉に買い言葉で

何が解決できますか?

私は

嫌味や皮肉を好みません。

 

それらは

やがて、愚痴や悪口になり

陰口からクレームになり

言い争いになり喧嘩になり

 

そして

暴力に発展するからです。


社会的ジレンマや

囚人のジレンマでわかるように

自分の感情を満足させるためだけの行動は

最終的に全員が損をするのです。

 

最近よく起こる銃の乱射事件も

他人事ではありません。

京都アニメの事件も最近起きたことです。

どちらも特殊な事件ですが

 

私達にできることは

ありませんか?

 

自分の心の危機対策

皆さんはしていますか?

 

皮肉や嫌味を言わないで

自分の負の感情を理解し

正しい意図で行動を選ぶこと

やっていますか?

 

一人が行動や認知の歪みを治すことが

全体の利益につながることは

すでに社会心理学で分かっています。

 

とっくの昔にわかっています!

心理学の知識はあり

多くの専門家がいるのに

 

必要な人こそ、それを知らず

世の中に理由や解決方法が

正しくフィードバックされていないなんて

もどかしくてたまりません・・・。

 

あーーー、何とかしたい!!!!!

showmoreの音楽で踊る画像が

どんどんyoutubeにUPされています。

 

音楽や芸術の世界では

自分の意思で、行動を選択し

自由に伝える。

 

創った彼らは

「好きだから踊る。」だけかも。

 

「嫌いだから憎む」というメッセージより

「好きだから行動する」というメッセージの方がいいですね。

 

私は好きだから

キムチもチジミも食べます!

 

私が生まれる前の出来事に

巻き込まれるるのは絶対嫌だな・・・。

 

いつ死ぬかわからない私達。

最後には「嫌い!」って憎むより

「好き!」って叫んで

笑顔で死にたいな。