光と影の法則 | 桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

桜井妙の「新ストレスと怒りの調理法」

★職業:講師 ★専門:ストレスマネジメント アンガーマネジメント コミュニケーション危機管理 ★特徴:「あたま・こころ・からだ」をととのえる ★㈱コミュニケーション・デザイン結 代表

車に乗っているASKA容疑者。
サングラスをかけていて表情は分かりません。
そこにいる人はキレイな歌声の飛鳥さんではなく
罪を疑われている一人の容疑者でした。

ところが
ひょっとしたら・・・・捕まるのを望んで待っていたのかもしれない。
ずっと前からこんな日を予期していたのかもしれない。
ASKA容疑者は、ほっとしている。

不思議ですが、画面を見ていたら
そんな感覚がふっと私の身体に伝わりました・・・。

20年前仕事中に伊丹空港で
チャゲ&飛鳥という方達と遭遇しました。
すごいフアンの数でした。

私には、太陽みたいなチャゲさんという方の印象と
月みたいな飛鳥さんの二人の印象が残りました。

二人は互いに必要で一緒にいて
バランスを取り合っている感覚を受けました。

歌っているときの飛鳥さんは月が美しく輝くようで
太陽に見守られている昼間に見える月のようで
二人はお互いにサポートしあっている感じでした。

月は闇夜ではもっと光輝くのですが
なんだかASKA容疑者の求めた世界は
その闇の中に入ることだたのかも・・・。

ユングの心理学の「光と影の法則」は
心理学の勉強の過程では必ず突き当る問題です。

成功だけを追い求めるとき
必ず影が傍に現れます。

光は陰があってこそ浮き上がるので、
影も又意識せざるおえなくなります。
暗い影の中にいる時間があってこそ、
光の中にいる喜びをいっそう感じるので
無意識に人は陰や影を探すのかもしれません。


言い換えると
幸せを感じる人とは、不幸を知っている人です。
健康を大事にする人は、病気を知っている人です。

海馬はコントラストフレームで理解もするので
ひょっとしたらそれが脳の自然な仕組みなのかなとも思います。


光を探すとき、人はその陰も影も同時に探してしまう。
それが人間なのだと思うので良い悪いではなく
それが自然であり光を求めすぎるのは不自然である。

そんな気がします。

光をYES、影をNOと置き換えると
二人のヒット曲を連想します。

飛鳥さんの歌声を今もYES!と感じる人もいれば
ASKA容疑者の歌声をNO!と感じる人もいるかもしれません。

それは絶対的なものではなく
聴く人が決めるものですから、その人次第で評価は変わります。

ただ私はこう思います。
人は必ず変われます。

YESとNOは表裏一体であり
太陽と月のようでもあり
簡単にひっくり返せると確信しています。

コミュニケーション講師になってから
私は、そんな方をたくさん見てきました。

ASKA容疑者がNOをYESに変えるためには
ドラッグに何故手を出してしまったのか
心の中でASKA容疑者と飛鳥さんが
対峙して、しっかり向き合い、一人の中の光と影の分離を辞めなければ・・・。

偉そうですが、自分の経験を通してもそう思うのです。

ASKA容疑者は月ではなく影だけで暗闇だけです。
飛鳥さんは暗闇で光る「月」そのもの。
本当の月は太陽があっても光るもの。

そう・・・感じました。
あくまでTVニュースを見ていたときの
私の頭の中に浮かんだイメージです。

私はもう一度聴きたいです。
晴れやかな顔で歌う太陽と月のような二人の曲を。

私は信じます。
たぶん前よりももっと深く強く
心に響く歌を歌える日のために今日の苦しみはあるのだと。


今日も佳き日でありますように・・・。

光も影もある、あるがままの自然な調和の日。
私は私らしく。あなたはあなたらしい日であることが
私が求める佳き日という意味です・・・。