中村哲の挑戦
2019年にアフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲さんの展示会です。
江東区の竹中工務店東京本店1階の展示スペースで開催しています。
医療活動に留まらず、
ハンセン病患者のための履物とハンセン病患者の働き口を得るための工房を立ち上げます。
遂には農作物を得るための灌漑事業にまで取り組みました。
人は必ず死ぬ。当然だが、生命体として避けられぬ掟である。
いかに多くの所有を誇ろうと、いかに名声を得ようと、
それをあの世に持ち去ることはできない。
その時、我々の生きた軌跡が何かの暖かさを残して、
人としての温もりと真実を伝えることの方が大切なのだ。
中村哲著『ダラエ・ヌールへの道』より
信念と行動力の人だったと今更ながら思い知りました。
その意思を繋ぐ人達がいることと、
このスペースを色々な展示に貸し出している、公益財団法人・竹中育英会の活動が続くことを期待しています。
不可触領域
鳴海章さんの最新作紹介ですが、
UPするまでにかなりの時間を要しているので発売されてから既にふた月が経っています。
大きなテーマはウィルス・海面上昇・地殻変動・遺伝子改造・改造人間・AI(既に鳴海作品で登場しているアイコ)
などですが過去の鳴海作品登場人物も何人か現れます。
一つ一つの素材が長編小説になる重さで、これら別々のテーマで他の作家の小説はかなりの数に上るでしょう。
読み進める途中で、過去に読んだ宇宙と人間の意識が融合する小説や、
映画『2001年宇宙の旅』のコンピューター『ハル』を思い出したり…。
もっと前の映画『渚にて』や近年のワイヤーアクション映画に意識が飛んだり、
集中して読書する雰囲気ではなくなってしまいました。
読み終わってしばらくしても消化不良です。
皆さんも是非読んでみて、感想をお聞かせください!
力作であることは間違いありません。