今年からLIVE観て思ったこととか、楽しかった記憶を残すためにLIVE備忘録書くことにしました。
アルバムレビューほど堅苦しくない感じにはしたいと思いますのでお暇な方はぜひ〜


てことで今回行ったLIVEは2020年LIVE初め!1/21に北浦和KYARAで開催された

「the telephones presents 『Thank you KYARA』」

です。

まあ知らない方も多いと思うので何のLIVEじゃという話ですけども、場所は北浦和KYARA。北浦和駅徒歩1分キャパ約200という極狭地元密着型ライブハウスですが、このライブハウスがこの日をもって営業終了。本拠地でありこのライブハウスで多くのLIVEを観て、LIVEをしてきたthe telephonesがこのライブハウスの最後にLIVEをして北浦和KYARAを葬ろう!ということで先輩後輩問わず最強のバンドを呼んで開催された超豪華イベントなわけです。そのメンツが…

・the telephones
・BRAHMAN
・cinema staff
・フレンズ
・TENDOUJI

の5バンド。

いや、豪華すぎる笑

しかもこれがキャパ200笑。いや、イカれてる。こんなの申し込まないわけがないわけですよ。特にこのライブハウスに思い入れはないけどね…笑。まあこのキャパですから息を吐くように落選。泣きそうになっていたところを仕事で行けなくなった方にチケットを譲っていただき無事参戦!ありがとうございます!!!

てことで早速ライブレポです。



ライブハウスには17:40くらいに到着。玄関にはまねきねこのコスプレをした店長らしきおじさんが。不思議なライブハウスだな〜

2階のバーカウンターには15年前のthe telephonesも

中々変わったライブハウスの構造。

そんなこんなでクロークを利用しに行くと…

ノ、ノブさん!?!?!?

さすが距離が近いバンド。緊張して全然喋れませんでした…トホホ…。


そんな後悔をしながら1階に降りてLIVE開始です。



①フレンズ

このメンツの中ではガチガチのJ-POPなので一番異色な印象。次のTENDOUJIのことも考えて4列目を確保。結構フレンズTシャツを着てる人が多くてびっくり!
予定より10分ほど遅れた18:10にLIVEスタート。
少し盛り上がりに欠けたのは平日のこの時間ということもあり人が入りきってなかったせいかもしれないけど、それでも十分な楽しさ。なによりえみそんがかわいい!!!!えみそんかわいい!!!!ずっとえみそんに釘付け。近くでみたらこんなにかわいいんやっていう握手会童貞みたいな感想を頭にグルグルさせながら愉快な曲に体も心も踊る〜

「Love ya!」では「西口じゃなくて東口」「いま俺いる駅、北浦和」とならではのアレンジ。
終始楽屋から顔を覗かせるテレフォンズのメンバーを横目に200キャパならではのアットホーム感にウキウキ気分。地元にこんなライブハウスが欲しかった。

メンバー紹介ではなぜか顔を赤らめるベース長島涼平。
「俺、フレンズのLIVE前に酒飲んだの初めてだからどうすればいいか分からない…」
と酒に慣れてない大学生みたいなセリフで会場を沸かす。
そんな長島涼平が「行けますかー!」と普段は絶対にやらないであろう煽りを照れながらLIVE再開。ボルテージが高まり、KYARAを存分に温めてくれたフレンズのLIVEの最後にひろせひろせはこんな言葉を残した。
 

「フレンズは今年で5周年になります。telephonesに比べたらはるかに歴史は浅いですけど、フレンズは俺とえみそんが曲を作って、それを涼平が「いいね!バンドでやらない?」って言ってくれて始まったんです。だからフレンズは涼平さんがいなかったら結成してなかったし、そんな涼平さんが育ったKYARAがなくてもフレンズはありませんでした」

そして最後にメンバーが退場するとき僕に異変が。

「痛え!!」

何かが目にあたった。もしやと思いまだ暗い床を見渡すと

あまりのかわいさにえみそんに見とれてしまっていたためギターの三浦さんが投げてくださったピックに気づかず笑。三浦さん、ありがとうございます。家宝にします。

setlist
1.Love,ya!
2.DIVER
3.夜にダンス
4.HEARTS GIRL
5.塩と砂糖
6.地球を越えても








②TENDOUJI

僕が大好きTENDOUJI。何しろこの日着たシャツは1年前のワンマンで買ったTENDOUJIシャツ。
お馴染みのオレオレSEで入場してきたメンバー。アサノさんはお馴染みのどうせ古着屋で買ったであろう変なシャツ。今日はコーラを持ったしろくま。
今日のメンツの中では1番知名度ないかな?と思ってたけどそれはもう大盛り上がり。ダイバーこそいなかったけど普段のTENDOUJIのLIVEの魅力を知らない人でも感じ取れたみたいでめちゃくちゃ嬉しかった!

「バンドとしては超後輩なんだけど、年齢的にはthe telephonesとは同じくらいで。だからそのヴェルディ川崎のユニフォームのやつとかもうめちゃわかる(笑)」

と最前の子を指さし大笑いするメンバー、と楽屋から顔を覗かせるテレフォンズ。

「武田修宏とかな」「あと柱谷な」「ビスマルクめっちゃ好きだったわー」「あと、あれ。マイヤー」「Jリーグ初ゴールな!」

もうアラサーおじさんサッカートークが止まらない。そのあとも続けざまにアガる曲を連投し

「次のBRAHMANがここをぶっ壊してくれるんで!」

という言葉と大きな爪痕を残し笑顔で去っていった。
2/14のワンマン、まだチケット買ってないけど行かなきゃなこりゃ。バンドが仕上がり切ってるよ。

終わってから撤去作業を率先して行うテレフォンズのメンバー。すごくいい風景だった。


setlist
1.Kids in the Dark
2.Killing Heads
3.D.T.A
4.Something
5.COCO
6.Peace Bomb
7.Happy Man
8.THE DAY
9.GROUPEEEE


③BRAHMAN

SEが流れると一斉に手を合わせ始める宗教儀式。
なんせ都心で200キャパでBRAHMANを拝める機会など年に1回あるかないかレベル。観客のボルテージはすでに最高潮。the telephonesのロンTを着たMakotoさんを始めメンバーが登場するといきなり「SEE OFF」で幕を開け、ダイバー続出。もはや戦争。しかも最前柵とステージとの間がないのでステージダイブするしかない始末。僕はこれを最高のカオスとしか表現できない。そこからアウトロが終わる前に間髪入れずに「Beyond the mountain」を投下。持ち時間の中で1曲でも多くやるためのアレンジが客に休む隙を与えない。鬼。

「おら!壊しちまえ!早く壊しちまえ!」

と中指を立てながら「不倶戴天」で煽りまくり。

その後レア曲「Z」のイントロが流れ始めるともう大興奮!the telephonesのボーカル、石毛輝はBRAHMANのコピーバンドでドラムを、しかもここKYARA(正確には移転前の)で叩いていたという経験がありBRAHMANをここKYARAに呼んだというのは他ならぬ思いがある。そんな石毛の青春時代への愛情表現として演奏されたに違いない「Z」。聴けると思ってなかった興奮に舞い上がっていると頭上にはアフロ頭の人が。

え、石毛さんじゃん笑

あまりの興奮に石毛さんがめちゃくちゃダイブしてる。しかも頭からステージに落ち、Makotoさんのマイクで最後は歌う。いや、もうただのファン笑。でも嬉しいだろうな。自分の地元のライブハウスに憧れのバンドマンを呼べるんだから。そんな感動のせいか、はたまた頭から落ちたせいか泣きそうな顔で楽屋に戻る石毛さん。

いよいよ「警醒」のイントロが始まると僕も黙っているわけにはいかず。せっかくですからね。TOSHI-LOWさんに向かってダイブですよ。もうこれが感動。サビでTOSHI-LOWさんにマイクを向けてもらい「うおおおおおおおおおおお」と泣きそうになりながら叫べて。もうもしかしたら泣いてたかも。
「鼎の問」のときはTOSHI-LOWさんを支えながらTOSHI-LOWさんと面と向かって熱唱。一生忘れらない思い出できたよ。今思い出しても泣いちゃう。



「ガキの頃に初めてライブハウスに行く時は、それは怖かった。

(観客の笑い声)

いや、まだ笑うところじゃねえよお前ら笑

(観客の笑い声)

トイレの場所がどこにあるのかとかドリンクチケットのシステムとかもわからねぇ。そういうところにはいわゆる古参みたいな人もいるけれど怖くて聞けねぇ。
でも何回もライブを観に行ってると、そういう古参みたいな人が覚えてくれる。ボウズ、また来たのかって。そのうちそこで仲良くなったやつと「お前もあのバンド好きなのか」って話したり、「俺はベースできる。お前はギターができるから、ドラムは○○っていうやつを誘ってバンドをやろう」っていう話になったりする。
そんな、青春時代の甘酸っぱいライブハウスの思い出。



そういうもんが、ここには全くない。

(観客の笑い声)

初めて来たから思い入れとか本当にない。明日で営業が終わるとかマジでどうでもいい(笑)」

恒例TOSHI-LOWの緩急ありまくりMC。


「でも歳を取ると気持ちがわかるようになる。俺にも地元のライブハウスみたいな場所があって。そこで最後にライブをやらせてもらえるならどんなライブをやろうか、誰を呼ぼうかって。こうして俺たちを北浦和っていう初めての場所に連れてきてくれた。初めて俺らを観てくれる人に出会えた。このライブハウスは明日で終わるかもしれないけど、ずっと終わらないものがある。ここで会えた人に、また何かの縁で会えるかもしれない。また会えるから。そんな歌。

そんなズルいMCで始まる「今夜」。いい曲。であるが、"今夜"だけはまた違った意味合いをこの場所が持たせてくれた。



"ああ今夜 終わらないで"




最後、「真善美」のイントロでTOSHI-LOWはこう叫んだ。

「俺らが一生大事にしなきゃいけないもんがある。ライブハウスって名前なんだけど。始まりがあれば終わりがある。けど、終わったあとも心の中にある。俺らの心の中にこの誰かにとって大事なライブハウスが残ればいいんだ。BRAHMANでした。またライブハウスで会おう。




"さあ幕があがるのは 
終わりが来ることだ
1度きりの意味を
お前が問う番だ"




TOSHI-LOWはマイクを床に落としてその場を後にした。

setlist
1.SEE OFF
2.BEYOND THE MOUNTAIN
3.不倶戴天
4.雷同
5.AFTER-SENSATION
6.Z
7.警醒
8.鼎の問
9.今夜
10.真善美



④cinema staff

あまりにも疲れたので始まるまで外で体を冷やす。外の搬入口にはドラムセットを運ぶ石毛さん。テレフォンズのああいう姿が愛を感じて泣きそうになってしまう。

ちょうど始まる頃に中に戻りLIVEスタート。BRAHMANで騒ぎすぎた輩(お前もやろ)が2階で休んでるせいか少しさっきよりは観客少なめ。

「TOSHI-LOWさんも言ってましたけど、僕らもKYARAに出るのは初めてなんで、なんの思い入れもありません笑。telephonesのみなさん、本当に優しくて良い先輩なんですけど…でもBRAHMANの後じゃないでしょ笑。今日はパーティーだって聞いてきたのにこんなの試練じゃん笑。でも、やりたいようにやれっていう先輩たちからの言葉と受け止めて、何も考えずただ全力でやります。」

飯田のMC通り、過酷な状況の中いつも以上に激しく慟哭という表現が1番近い辻の叫びが会場の雰囲気を一変させる。めちゃくちゃ盛り上がるようなLIVEではないが、cinema staffの厚みと凄みをあの場にいた全員が感じたはずである。

「壊してやる!殺してやる!」

幼く見えがちな顔をしながらも、マイクを通さずに叫ぶ辻の狂気こそがcinema staffの本領であり、今日という試練を乗り越える本気度が伝わってくる。

「僕たちも地元岐阜でフェスするんですけど。まだ第2弾アーティスト発表してないんですけど。この間the telephonesがまんまとフライング発表しました笑。オーパーツ、ぜひみなさんも来てください。」

楽屋のカーテンに頭をくるくるさせながら照れ笑いをするテレフォンズのメンバー。
いい先輩後輩関係だなー。


setlist
1.シャドウ
2.西南西の虹
3.OCEAN
4.新世界
5.first song(at the terminal)
6.海について




⑤the telephones

ややお腹が空いたのでファミチキを買いにコンビニへ。すると


まさかのBRAHMANのKOHKIさんが!!!





めちゃくちゃ興奮して立ち尽くす僕。まあそりゃいてもおかしくはないんだけど。なんせあの風貌。隣には奥さんらしき人。またもや話しかけられず。ああ。ファンなのに本人を目の前にしてそれを伝えられないのがどれだけ悔しいか…。

そんな失意の中KYARAへ戻る。
サウンドチェックでは石毛さんがBRAHMANの「Answer for…」を弾きひと盛り上がり。

そんなこんなでアフロカツラをつけた4人が登場。「urban disco」からスタートと同時にノブさんがダイブ!もう弾く気ゼロ。「mushroom planet」「DaDaDa」など初期曲のオンパレードで場内大盛り上がり。DISCO!!!

「KYARAがどんな場所か分かりやすく説明しますと、テレフォンズのメンバー4人中3人が働いていた場所です。」

そんな切り口から始まるKYARAとテレフォンズの思い出話。最初ノブが失踪した話や未だに歳上だと認識されないドラム松本など話は尽きない。そんな中まねきねこの被り物をした安藤店長が乱入。

「今日はみなさんにプレゼントがあります。」

という掛け声とともにTOSHI-LOWさん、いやNAS-LOWさんがテキーラを持って登場。会場爆笑。




「本日はお日柄もよく〜」と柄にもない向上を述べたあとにテキーラ一気飲み。




シラフマンのナス川天心はただただ荒らしてステージを去る。

「でも、そういえば仲間のバンドをここに呼んだときはテキーラを飲まされるそんな慣習がありました。BRAHMAN、本当に来てくれてありがとう!」

「フレンズはもうずっと仲良いし、TENDOUJIはなんか俺たちと仲良くやれそうな音楽でしょみなさん?これからもよろしくね。BRAHMANはね、すごいよ笑。昔からの仲間たちがKYARAにBRAHMANが来てくれた!ってもう大騒ぎよ。最前のみなさん、世の中にはこんなライブもあるんですよ笑。BRAHMANを好きな人が俺らのこと好きになってくれたら超嬉しいし、逆もそうだし、シネマを好きな…こう…前髪まっすぐな子たちも…いや、今のはダメだ笑」

テキーラが回ったせいか完全に失言をする石毛笑。

その後「I & I」では観客として来ていたRIDDLEのタカヒロが代わりにボーカルを。その後ダイブ。長島涼平も弾きながらダイブ。cinema staffの辻もステージダイブ。店長もダイブ。もうみんなダイブ。ステージ脇ではひろせひろせや三浦、アサノケンジも笑顔で見守る。
こんなに幸せな世界線があっていいのだろうか。微笑ましいというか、もうバンドを好きでよかったというそんな感情だけが心を満たす。

気づけばもう23時近く。アンコール、北浦和KYARAで演奏される最後の曲としてthe telephonesはこの曲を選んだ。

「KYARA、本当にありがとう!最後はピカルの定理のテーマ曲のこれで終わります!みんな本当にありがとう!」

「sick rocks」とともに無事壊れずに終了。
これだけのメンツが集まっても、最後に幸福感で満たされていたのは、やはりテレフォンズの魅力であろう。そんなテレフォンズの地元に感謝をするしかない。


setlist
1.urban disco
2.Da Da Da
3.mushroom planet
4.I & I
5.I Hate DISCOOOOOOO!!!
6.Monkey Discooooooo
7.Love&DISCO
encore
8.sick rocks














LIVEが終わり2階へ行くと酒を飲んでいるTENDOUJIのyoshi田さんが!

「あ、あの!」

TENDOUJIシャツを着ている僕をみて「あ、ありがとうございます!」と答えてくれるyoshi田さん。それからどれだけ好きかの話もラジオの話も全部出来た。最後の最後に勇気を振り絞ってよかった。




初めて来た北浦和KYARA。自分にとって無関係で終わりそうだったライブハウスがこの日幕を閉じた。
でも今日のLIVEを観て、たくさんの楽しいLIVE体験と温かみとバンドマンの愛を感じた。
1日だけしかいれなかったけど、北浦和KYARA本当にありがとう。





何の思い入れもない場所に一生大事にしたい思い出ができた。