彼女の家からの通勤途上の事故では労災にはなりません。


実はこの表題。今、発売中のPRESIDENTの記事からの抜粋なんです。


他にも、ダイエットのため、一駅まで降りて徒歩での通勤途上での事故や、会社に内緒で通勤に自転車を使った場合の事故などにも言及していて興味深い内容となっています。


てげ と てげてげ の あいだ-PRESIDENT201112


労災以外でも、痴漢えん罪から、自転車事故、セクハラ、転勤命令といった労務問題に関しても、今よくありがちなトラブルについて、適度に網羅されていますので、通勤の電車の中でゲームなんかしてるくらいなら、お奨めですヨ!



さて、労災といえば、精神障害。


精神障害の労災件数は、平成10年度の42件から22年度には1181件と大幅な増加を続けています。


ところが事案の複雑さから労災の審査には平均8.6ケ月の審査期間がかかっており、件数増大の一方でなかなか審査が進まず、事務量が膨大となっている状況にあります。


精神障害の労災認定の在り方や審査の迅速化の具体案を検討している、厚生労働省が設置した精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会から、先日その報告がありました。


その中で、時間外が、発病直前1カ月におおむね160時間を超えたり発病直前3週間におおむね120時間以上ある場合は、この事実だけをもって、うつ病等の原因になるとし、業務上の災害認定とするとしています。


また、セクシャルハラスメントといじめについては、行為が反復して長期間継続することで、心理的負荷につながる可能性がある為、一般的な評価期間である6ケ月の例外として取り扱うようまとめています。



今回の見直し案が実現され、労災認定までのサイクルが短くなると、精神障害の労災認定がまたさらに増えると予想されています。


そうなるといずれ、年金だけでなく、労災保険についても、「財源が・・」なんて話になるかもしれませんネ。


結局、最後”お金”の話になることに、最近なんか疲れを感じてしまいます。


ま、今回のPRESIDENTで、得する法律くらい抑えておくことにしましょカネ(ё_ё)なんちて。








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大阪秋の陣と言われた、昨日の大阪のW選挙。
てげ と てげてげ の あいだ-W選挙

あまりの大差となった結果に驚きました。

このままじゃいけないって感じている大阪府民の閉塞感が、新しい何かを期待してのものかと思います。

「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのセリフ ”Tomorrow is another day!(明日という日がある)を思い出しました。



誰だって、日頃お仕事や私生活でいろいろ苦労があって、閉塞感を感じる時があるかもしれません。

そんな時、「うつ」になりやすいといいます。


先日、ある集まりで、精神科の大先生と同席させていただく機会がありました。

仕事で、「うつ」になりやすい人は、白黒はっきりつけるような性格の人が多く、真面目が故に「忘れる能力」に欠けているとお話しされてました。

そして、

自分は何やってもあかん -> 周りもそう思っているに違いない -> これからもずっとそうかもしれん

と局地に追い込んでしまいます。


その先生は、そんな時に大切なのは、仕事以外の友人との関わりだっておっしゃいました。

そして、食うこと、寝ること、遊ぶこと。

いくら頑張っても、「過去」と「他人」はどうせ変えることができません。

でも、きっと「自分」と「未来」は、自分次第で変えることができます。

tomorrow is another day!(明日という日がある)と割り切って、友人と笑顔を交わす。

仕事に関係の無い、友人はそんな時に大きな力になってくれるはず、だと。



私も、この週末、久しぶりに会った友人達とのお酒はとても楽しいものでした。

たわいもない会話ができる、私にとってかけがえのない仲間です。

そんな笑顔をくれる友人たちに感謝です。



そして、もっともっと笑顔いっぱいの大阪になるように。(^_-)







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巨人軍の清武前代表が、解任されました。

会社法355条は、「取締役は、法令及び定款並びに株主総会の決議を遵守し、株式会社のため忠実にその職務を行わなければならない。」と定めています。

この義務を「忠実義務」といってるわけです。

平たく言うと、取締役たる者、会社の利益より自己又は第三者の利益を優先させてはいけませんということ。

清武元代表は、役員の忠実義務に違反したということで、解任されたのです。


でも巨人なんてどうでもいいと思っている私にとっては、もっと気になる忠実義務違反(?)があります。


本日、帰国されたブータン国王。

素晴らしい国会演説でした。

それに今年の震災の際には、いち早く100万米ドル(約8千万円)の義援金を日本に送っていただきました。

しかしブータンの1人当たりの国民総所得は、日本円に直して42万円。

267万円の日本に比べると、経済的には格段に貧しい国です。
WHO 国民総所得(GNI)ランキング・国別順位(2011年)

ブータンにとっては、とんでもない大金を送っていただいたことになります。


さらには昭和天皇崩御の際の大喪の礼に参列のため来日された先代のブータン国王。

他の国の首脳の多くが日本から経済的な協力を得るために、葬儀の前後に日本政府首脳と会談する弔問外交を行うなかで、ブータン国王はこうした弔問外交を行わず、大喪の礼に出席して帰国されました。

新聞記者が理由を尋ねると、国王は、「日本国天皇への弔意を示しに来たのであって、日本に金を無心しに来たのではありません」と答えたそうです。

そしてまた、同年には1ヶ月間も喪に服されたそうです。

「高潔」、「品格」を感じさせます。

そんな「礼」を重んじる国、ブータンは、かつての日本における「武士道」を思い出させる国です。



そんなブータン国王の宮中晩餐会を欠席した閣僚が数名いるというから、驚き。

そのうち一川防衛相は、民主党の某参院議員の政治資金パーティーに出席していたそうで、それも、「ブータン国王が来日し宮中で行事があるが、私にはこちらの方が大事だ」という、言葉を吐いていたそうです。

わが国の大臣や国会議員は、わが国にとって大切なはずの客人をもてなす公務より、選挙の為の資金集めに奔走していたことになります。

情けないし、恥ずかしい。

国益(公務)より、自分の利益を優先させた行為こそ、忠実義務違反でしょといいたいのです。

たかが一企業に対する忠実義務より、ずっと重たいはず。

ブータンは、心理的な幸福、家族や友人との絆、文化や環境の保護など9つの項目で、国民の総幸福を第一に考える国です。

国勢調査では、90%以上の人が「幸せ」と答えているそうです。

経済的には貧しいけど、礼を重んじ、家族や友人との絆を大切にし、自分たちは幸せだとする、ブータンの国民。


澄んだ目をしたブータンの国王に、わが国の大臣の行為はどう映ったのでしょうかね。






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