年末になって、今年を振り返る特番で、あの3.11の映像を目にします。

とりわけ、あの津波が迫りお来る映像は、何度見ても、心が痛くなります。

簡単に「想定外」といっちゃいけないのでしょうが、やはり、「まさか」と思わざるをえない出来事。

当時はこの日本で現実で起きた出来事であることが信じられない思いでいました。


人生には想定外の出来事もあります。

問題は想定外の出来事に対して、では起きた時どういう対応ができるのかということかと思います。

私が扱う、会社のルールを決めておく「就業規則」は、まさにその為のものなのです。

例えば、採用した従業員が、途中で会社に来なくなることを見越すことは難しいかと思います。

でも、残念ながらおこりえることです。

そこで、無断欠勤が一定期間以上続き、連絡がとれないときは、就業規則に労働契約を解除する旨を規程しておけば、一定期間の経過をもって、雇用契約を終了することも可能となるのです。

想定外のことに備えて、就業規則を整備することは大切なことです。

しかも、ハラスメントや機密情報漏洩、メンタルヘルス対策など、その時代時代にあわせて見直すべき要件も変わります。




さて、まったく次元が違う話で恐縮ですが、今年の最後に明るい話をひとつ。

私の少年野球のコーチ時代、小学3年生以下の低学年チームの試合のこと。

私のチームの攻撃で、何とノーアウト満塁のチャンス。

そこで、何を思ったか、なんと1塁ランナーが盗塁(?)を狙って、果敢に2塁に向かってスタートダッシュをしかけました。

当然満塁なので2塁にランナーがいますので、盗塁はありえない場面です。

相手ピッチャーは、ビックリしながらも、とりあえず、2塁にボールを投げようとしました。

ところがビックリしたのは、投手だけではありません。

セカンドランナーです。

セカンドランナーは、自分の方に猛然と走ってくるファーストランナーにつられて、何と3塁にスタートを切りました。

1塁ランナーを挟殺しようとした相手の遊撃手が今度は慌てました。

3塁にボールを投げようとしました。

しかし慌てたのは、遊撃手だけではありません。

3塁ランナーです。(>_<)

1塁ランナーが2塁に向かって走り出し、2塁ランナーが3塁の自分のいる方に向かって突っ込んできます。

そこで頭が真っ白になった3塁ランナーは、本塁に向かって走り出しました。

遊撃手からボールを受け取った3塁手は、自分の方に向かってくるランナーに気を取られながら、本塁に投げました。

それが暴投となりました。(ё_ё)

お互いのベンチや応援席から、怒号や笑い声が混じる大声が飛び交う中、結局、オールセーフ。

相手はもちろん味方までもパニックに陥れる、想定外(!?)の1塁ランナーの走塁でした。

その選手がベンチに帰ってから、怒られたことはいうまでもありません。

今となっては、コーチ時代の楽しい思い出の一つです。



社長は、いわばチームの采配をふるう監督ですよね。

社労士の私は、そんな社長を助けるコーチの1人です。

社会保険や労務に関して、想定外のことに備えて助言することも私の仕事。

しかし先々の想定外のことばかり気にして、目の前に起きていることに何も手を打たなければ、本末転倒。

起きた労務問題に関して、社労士として経営者を支えるのも私の仕事です。


先の見えない不況が続く日本ではありますが、少しでも経営者の皆さまにお役に立ちたいと思っております。

どうかどうか来年もよろしくお願いいたします。






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気がつけば、ドラマ「水戸黄門」が終わったとのこと。

最近は見ることもなかったものの、子供の頃、大好きな祖父と一緒に見てた、懐かしい番組でした。

「水戸黄門」の最大の見せ場といえば、「印籠」を出して隠していた素姓をバラして、悪人どもを跪かせるシーンです。

その印籠を出す役割を担っているのは主に「格さん」。

悪人どもと一通り格闘した後、息も切れることなく、すみやかに葵の紋の入った印籠を悪人の目の前に差し出し、「控えおろう!ここにおわすは・・・」とやるわけです。

印籠は文字通り印や朱肉を入れるもので、旅に必要と思われる大切な常備薬も入れていたそうです。

そうなると携帯ストラップよりは、大きいモノとなります。

だいたい小さかったら、何メートルも先の悪人どもから、「葵の御紋」が見えないはず・・(^^ゞ

いったい、格さんはそんな印籠をどこに終っておいているのか、なんで乱闘の最中にスッと出せるのか、不思議です。。

ま、悪人に印籠を差し出す時に、「八兵衛、印籠いれた袋どこに終ったっけ?」なんてことあったら、サマになりませんけどネ。



さて現代でも、同じように携帯できて、尚かつ大事なモノを入れる便利な物がいくつかあります。

その一つが、「USBメモリ」です。

便利なモノですが、その反面、職場の大切な機密情報や個人情報を簡単に持ち出すことが可能な、危険なモノでもあります。

これから、年末年始休暇に入る会社も多いかと思いますが、例え仕事に前向きな従業員さんであっても、休暇中に仕事を持ち帰らせることがあってはなりません。

情報の流出は、たとえ過失であれ、万が一のことがあれば、どんなに頑張って回収しようとしたところで取り返しがつかないケースになりうるからです。

USBメモリは、数GBという大容量の情報を記憶させることができる優れものでありながら、且つ携帯に便利なモノです。

そして、その携帯性は、「紛失しやすい」ということにつながります。

長期休暇に入る前に、会社としては、職場における情報管理体制の確認と今一度行っておくことが必要です。

もちろん就業規則による整備が必要なことはいうまでもありません。




人生楽ありゃ苦もあるさ」とは、冒頭の水戸黄門のテーマ音楽。

そのタイトル名も「あぁ人生に涙あり」。


心にしみるタイトルです。


持って帰りやすいという”楽”(らく)の向こうに、とてつもない”苦”い人生が待っているかもしれないことを、どうか、しかと認識いただきますよう。








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年末調整で大忙しの人事担当の方、事務作業も大詰めのことと思います。

本当にお疲れさまです!m(_ _)m


さて、従業員の皆さんにお渡しする源泉徴収票は、年末調整の成果物のひとつです。

(もっとも、多くの従業員さんはそんな源泉徴収票より還付額の方が楽しみなのでしょうが・・)


この源泉徴収票は、正社員であれ、パートであれ、個人で確定申告する従業員さんを含め、全従業員に対し会社が渡すもの。

源泉徴収票は、それぞれの従業員さんが、その会社で、この1年間頑張ったというまぎれもない「証」(あかし)なのです。



さて、ある事業所で10月に中途採用した、従業員さんの話です。

6月位までは、別の会社で働いていたはずでした。

11月になって、会社で年末調整するために、本人から提出してもらった前職の源泉徴収票をもらって、人事担当者は首を傾げたといいます。

半年は在職していたはずの前職の会社からの支払金額(給与)が不自然に少なかったからです。


そして人事担当者は、その従業員と仲のよい同僚から、実はその従業員はメンタルヘルス不調で前職の会社を長く休職していたことを聞きました。

おそらく休職中は会社からの給与は無給だったはず。

だから前職の会社の源泉徴収票がこんな数字になっていることに、はたと気づきました。


彼は、採用面接の時は、健康に問題なしと言ってました。

確かに、学生時代体育会系のクラブに入っていたという、その体格は健康そのもの。

それに入社時に受けさせた健康診断にも問題はありませんでしたが、通常の健康診断では、心の病気まではわかりようがありません。

入社してまだ3ケ月目なので、まだ研修のような仕事しか与えていないその従業員です。

かつて、その人事担当者は、「心の病気」を繰り返す別の従業員のことで大変な苦労をしたことがあるそうで、中途採用した従業員の「心の病気」が再発しないかどうか、心配のタネが増えたといいます。



もちろん一度メンタルヘルス不調になったことがあるからといって、それを理由に入社を断ることはありません。

しかし、会社には健康配慮義務がありますので、できるだけ早めにわかっておけばケアできることもあります。



中途募集の従業員の採用に際しては、事前に、採用決定を受けたら入社日までに、誓約書や身元保証書等とあわせ前職の源泉徴収票を提出するように義務づけている会社もあります。

その際、正当な理由が無く期限までに提出がなければ採用を取り消すことがあるということも、あわせてうたっています。

源泉徴収票は、その従業員さんのその会社での、まぎれもない”証”。

そこあるのは、面接だけではわからない、動かせない事実。

中途採用時の前職の源泉徴収票提出の義務付けについては、就業規則の規程化をお勧めします。



年末調整は、給与担当者や人事部の方にとって、一大イベント。

源泉徴収票は、給与担当の方をはじめとする人事部の方々が、この1年間頑張ったというまぎれもない「証」(あかし)でもありますよね。

さぁ、あとちょっと。

頑張って!! (^_^)/






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