パート年金、年収約80万円以上を検討 | 社労士のブログ

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前橋にある社会保険労務士事務所です。
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  こんにちは


 まだ検討とのことですが、厚生年金と健康保険の適用の年収を80万円以上とする記事が

今日の上毛新聞にありましたので紹介します。


 社会保障と税の一体改革の大綱素案に盛り込まれたパートなど非正規労働者の厚生年金

と健康保険への加入拡大で、厚生労働省が対象者の当初の収入基準を「年収約80万円以上」

とする案を検討していることが20日、分かった。


 勤務先の企業規模は「従業員300人以上」とする方向。厚労省は労働時間について「週20時間

以上」とする方針で、これらを満たす新規加入者は100万人程度になる見通し。企業の負担を考慮

して、当初想定した400万人からは縮小するが、段階的に対象者を増やしたい考えだ。


 厚労省は通常国会に法案を提出し、3年以内の実施を想定している。ただ主婦パートの雇用が

多い流通、外食産業は加入拡大そのものに強く反発しており、今後曲折が予想される。


 厚生年金と健康保険の現行加入要件は「正社員の4分の3の労働時間(週30時間)」。税制で

配偶者控除を受けられる「年収103万円以下や、国民年金の保険料を納付しなくても給付が受け

られる「第3号被保険者」の「年収130万円未満」といった基準を意識し、就業時間を調整する主婦

パートが多い。


 しかし年収80万円程度で厚生年金加入となれば、年金受給額が増える利点をあり、月収6万~

7万円を下回ってまで就業を抑制する人は少ないとみられる。


 併せて、保険料算定の基準となる「標準報酬月額」について、現行の下限(月額9万8千円)より、

さらに低い区分を設定し、保険料負担を軽減することも検討する。


           (1月21日  上毛新聞)