OZAとケチャップ第五話/ポエム

年をとると
時の流れは早く感じるものだ、そう川の流れのように
2012カレンダーの最初のページが、
少し草臥れてきたころ、
オレは首都高を飛ばしていた
ある一本の電話をきっかけに....



ケチャップからの電話だった
ケチャップは、今にも泣き出しそうな声で、こう続けた
『NEW1助けに来てくれないか...』
一体どうしたというのだろう
『お前しか頼れる人がいなくて...』









眠い目を擦りながら
外房へ到着したオレの目の前には、目を疑う光景が...
ケチャップの野郎、
見事にスタックしていやがる
四駆だからって絶対にハマらないわけじゃない！
スタッドレスだからって絶対にスベらないわけじゃない！
ドライスーツだからって絶対に濡れないわけじゃない！
こんなこと
子供だって知ってる常識だ











掘っても掘っても
まるでマンホールのように先は見えない
掘っても掘っても
まるでアリ地獄のように覆い被さる白い砂
オレはせっかく付けた牽引フックがダミーだったことを思い出し、
ケチャップにわからないよう舌打ちしたんだ

もう無理だ
こんなときはJAFを呼ぶしかない...
そう脳裏をよぎった瞬間だった











手作り感満載のビーニーを目深に被った救世主
お、OZAくん....？
連絡していないのに、どうして...？
『なにか、胸騒ぎがしたんだ...』










数日後、日本一ウェット工場へ
あのときのお礼がしたい
感謝の気持ちをポエムにした、とケチャップは言う
ポエムか、洒落てんな～、きっとOZAくん喜ぶぞー

ちゃーす、HICでーす
OZAくん、いますかー










はい、
工場長の尾崎ですが、なにか？

か、影武者？
し、しまった～











見事、
追手を煙に巻いたOZAbpd　in 自宅
レーシック手術を終え、完全に2/4～ウェストジャワトリップに照準を合わせていた

実は、
2/11合コンにも照準を合わせ、
トリップ帰国日に美容院を予約していたことは裏話だ　(実話)









オレはケチャップのポエムをアレンジし、
曲にしてみようと思う
安心しろ、ケチャップ
オレの曲で、きっとOZAのハートを釘付けにしてやる！


あの伝説のビジュアルバンド
ノーリーシュのNEW1が、HICレコードよりソロデビュー
2/14バレンタイン発売
A面　『Everyday！OZA！』
B面　『OZA！って10回言ってみて～、じゃあサーヒンで大事なのは～？HIZA！』








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