みなさま、こんにちは!宇川由真子です。

三好達治には、有名な詩がいくつかあります。


     雪

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ


約80年前の詩!
教科書にも用いられたそうです。

鄙(ひな)びた里山の静かな夜。
しんしんと雪の降る情景。
太郎と次郎を眠らせているのは、

母親か雪か?それとも両方?
太郎と次郎は兄弟?
家はひとつ?

何気ない、

ふんわりとした母性の雰囲気にも癒される詩です。
あまり深く考えない方が良いのでしょう・・・。


    土 

蟻が
蝶の羽をひいて行く
ああ
ヨットのやうだ

  
むだのない言葉で、すっきりしていながら、

イメ-ジの広がりがあります。
小さな蟻から、蝶へ、そして大海原へと。
こちらは、詩集”測量船”の代表作です。


「雪」の詩のベ-スになる詩情豊かな世界!
”私が日本人である事”を自覚させられるもののひとつです。
特にさくらは、”日本人”を意識させられる風物ですよね桜

幸せな結婚へ!