今回は、
鋼鉄の熊です。
トランペッター 1/72
Ⅳ号突撃榴弾砲ブルムベア 後期型 です。
“ BRUMMBAR LATE PRODUCTION ”
150mm歩兵砲sIG33の自走化は、
Ⅰ号戦車をベースにした車輌から始まり、
Ⅱ号戦車ベース、そして、
38t戦車ベースのグリレと続きました。
150mm歩兵砲sIG33は大きな火力をもって
スターリングラードの市街戦でも活躍、
しかし同砲を装備した自走砲は、
近距離戦闘となる市街戦では脆弱さが目立ち、
装甲の厚い車輌に、
150mm歩兵砲sIG33を搭載する事が望まれます。
この要望を受けて開発されたのが
33B突撃歩兵砲で、
市街戦で絶大な威力を発揮しましたが、
この車輌はあくまでも急造車輌であり、
全体の構造も簡素なもので、
より本格的な車輛の開発が始まります。
Ⅲ号戦車をベースとした33B突撃歩兵砲よりも、
強固な装甲とするために、
車体はⅣ号戦車へと変更しました。
Ⅳ号突撃戦車ブルムベア
と名付けられたこの車輌は、
Ⅳ号突撃戦車ブルムベアは、
ツィタデレ作戦に間に合うように、当初は、
Ⅳ号戦車E型~G型をベースに60両分を生産、
この最初の60両は初期型と呼ばれています。
ツィタデレ作戦が初陣となったブルムベアは、
駆逐戦車フェルディナントと同様に、
戦訓に基づく改修工事を受けます。
1944年5月に生産が開始された後期型は、
戦闘室を単純な四角形としました。
前面装甲板を車体袖部まで全て拡張し、
内部容積を増加させます。
更に大きな変更点として、
ティーガーⅠと同型の
ボールマウント式機関銃架を設けています。
装甲厚は80mmでした。
Ⅳ号突撃戦車ブルムベアは、
1945年3月までに306両を生産、
絶大な火力と、
強固な防御力により各戦線で活躍し、
ドイツ機甲戦力の一翼を担ったのです。
ブルムベアは、
Ⅳ号戦車のバリエーションの中でも、
人気の高いアイテムだと思います。
トランペッターは、
Ⅲ号突撃砲とⅣ号突撃砲の流れで、
このブルムベアもリリースしました。
しかし、
その後は思ったよりも、
バリエーションは続きませんでした…
キットは、
ハッチなどの開閉選択は犠牲とし、
シルエット重視のシリーズです。
しかし、
コレクション性は高く、
バリエーションとして揃えるには、
向いていると云えます。
ブルムベアの後期型は、
昔はスクラッチネタの一つでしたが、
エッシーのブルムベアを利用して、
改造したことがあります。
その後、
レジンキットメーカーAL-BYより、
エッシー/ブルムベア用の
トランスキットを入手しましたが、
手付かずでストックしています。
続く。