フォー・ユア・プレジャー  柴田よしき | 世界の隅っこで読書するパンダ

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(一般・ミステリー・ホラー・耽美・BL・・・その他何でも)
ネタバレ時は「※注意!」を入れてます。
妄想体質ゆえ、あらぬことを口走ってます。。。

 

 

 

あらすじ:

 

 保育園の園長にして私立探偵・花咲慎一郎の、究極の「二足の草鞋」生活。

新宿二丁目の無認可保育園「にこにこ園」は万年赤字経営。副業の探偵仕事はヤクザ絡み多しだが、引き受けざるを得ない。今回の依頼は、とあるOLが一夜を過ごしたお相手を捜し出すというもの。簡単な仕事のはずだったが、幾つものキナ臭い問題が絡んできて・・・・・。

 

おすすめ: ★★★(+)

 

シリーズ前作の感想:

 

http://ameblo.jp/spz43aq9/entry-12211953259.html

 

 

 

 

 

 

チビチビ読んでた「RIKOシリーズ」がとうとう終わり、昨年から「ハナちゃんシリーズ」突入です。

相変わらずチビチビです。

だって 愛しの山内練が出てる物を読み終わりたくないんだもーん!

 

 

とはいえ・・・ちゃーんと主人公・ハナちゃんの魅力も分かっていますとも。

そして本作でもっと好きになりましたともハート

 

 

 

ハナちゃんほんとすごいわ!

相変わらずの不眠不休でした。

強制的に注射で眠らされた以外は。

アンタは麻酔銃撃たれる暴走猛獣か!?

・・・っつーね。

 

いや~あ、今回マジ『走れメロス』でしたしね。

熱い熱いその姿、ちょっとホレそうになりましたよ。

 

けど。

やっぱ練が好きっ( ̄m ̄〃)

 

 

 

ネタバレあり下矢印

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■

まずは「ハナちゃん目線の練」について。

 

 

身長の割りに腕も足も長~い。

スリムジーンズが見事に似合う!

(前作に引き続き、ハナちゃんのコンプレックスは健在のもよう 笑)

 

独特なハンサム。

男臭さと女のなまめかしさが同居している顔。

まるで絶世の美女である母親に似すぎた息子のよう。

(想像するも全く浮かばず。いーや、私如きに想像できる練であって欲しくないからいいんだけど)

 

真っ白なカウンタックで現れたー!

「免許証傷だらけだから安全運転で行くぜ」って言いながら運転荒い。

(ははは)

 

自分よりでかい男を砂の中から片手で引き抜く腕力あり。

(優男のようでいて違うんだなー。そゆとこ素敵)

 

 

――とまあ、練について書かれた文章を読めて幸せでしたよ。

 

 

 

斉藤をいたぶったり、ハナちゃんを嵌めて『走れメロス』させたり。

悪魔のようないつもの練でしたがね。

でも終わってみれば、ハナちゃんが練から受け取った報酬は破格だった。

にこにこ園の借金が一千万も減ったじゃない・・・・・!!

 

練のこういうところがいいのです♪

 

 

 

 

■■

「幾つかの事件があり、蓋を開けてみれば無関係と思われた人たちが関わり合っていた」

 

というね、若干都合いいけどそこはエンタメ小説!

気にしないゼ!!

(前作はさすがに目に余ったから気にしたケド 笑)

 

 

 

えーと、マトリが絡むとテンション上がるのは私だけですか・・・・?

 

 

マトリの潜入捜査物、むっちゃラブです。

だって厚生労働省の職員がヤクザに化けたり売人に化けたり、命張ってお仕事すんですよ?

かっこいいじゃなーーーいハート

 

 

 

本作は、依頼者であるオネーサンが探してる一夜のお相手が「すわ!売人!?」と思わせといて。

いやいや「オネーサンこそ厚生省!?」(これ2000年単行本刊行。まだ厚生労働省になってないのね)と思わせといて。

 

実は、お相手の男こそグフフ・・・マトリ♪

そんでオネーサンの方は地検の検事さん♪

という。

 

 

でも残念なことに、このマトリは浮気野郎であった。

潜入捜査に必要だったんなら致し方ないけど、無関係なんだもんな~。

ゲスいぜ(-_-メ

 

そして 刺青の種明かしがガッカリである。

囮捜査のためにマジもん入れたんだったらカッコイイのに!

しかも練と同じ場所に同じ蝶ちょかい!

最初に期待させといて、それについてはスルーかい!!

 

でもまあ・・・・。

 

 

マトリは見ただけじゃわからない。

デカと違って臭わない。

厚生省は、警視庁より一枚上手だ。

 

 

という文章に納得したので許してやるわ!(何様)

 

 

 

 

■■

止まると死ぬ魚のように、昼夜動き続けるハナちゃん。

そんなハナちゃんを支える女たち

これまた魅力的なんですよね~。

 

現彼女である、レストラン店主・理沙。

 

元妻で弁護士の麦子。

 

練との因縁も深い、女医の奈美(元セフレ)。

 

にこにこ園の保育士・小夜子、南。

 

彼女たちがいるからこそハナちゃんは走り回っていられる。

特に奈美先生には表裏、どちらの稼業でもお世話になりっぱなし!

園児の病気から自分の銃創まで。

奈美先生がいるからこのシリーズ続いてる気がする 笑。

 

 

 

ラストでハナちゃんが妻に逃げられた不倫リーマンに投げつけたこのセリフ。

とても好きだキラキラ

 

 

父親の役割だの母親の役割だのって、赤ん坊は区別なんかしてないんだ。

誰だっていいんだ、赤ん坊にとっては。

ただ自分を生かす為に差し伸べてくれる手を求めて、赤ん坊は泣く。

女だからその手を伸ばすことが簡単で、男だから出来ないなんてことがあるもんか。

 

 

そうだぞ!

だから不倫なんてしてる暇があったらオムツ取っ替えてミルク作れ、全パパよ!!

 

 

 

 

魅力的な主人公、ハナちゃんの物語はとりあえずあと三作かな。

次はいつ読もう~~(^~^)♪

 

 

 

 


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