NY株式市場は大幅下落でした。その要因として「香港」と「アルゼンチン」の両国がキーワードとなっています。

 

◆大勢の市民が空港に抗議の集結

 

香港では、デモ隊と衝突した香港警察が、至近距離から女性にビーンバッグ弾を発射して右目を失明させたことがSNS上で広まり、「この女性のために空港に集まろう」というムーブメントが起こり、空港は黒いTシャツとビラやプラカードを持った人たちでごった返し、観光客は足場を失う格好となり、全便運休となる事態となりました。

 

これによる香港経済の混乱をマーケットは嫌気した格好になりました。

 

中国政府はかなり苛立っていて「暴力犯罪は情け容赦なく打ち負かさなければならない」としていますが、空港に多くの市民が集まっているだけで暴力行為があったわけではありません。

 

香港警察は女性への謝罪を拒否しているそうです。

 

中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案に反対する抗議が発端で、この条例を完全撤廃するまでは収まらないのかもしれません。

 

◆アルゼンチン資産が急落、ペソ最安値

 

アルゼンチン大統領選の予備選挙で現職のマクリ大統領がポピュリストの野党候補に予想外の大差をつけられ2位となったことを受け、12日の金融市場で同国資産が急落しました。

 

トレーダーらは今回の予備選結果について、アルゼンチンの経済政策がマクリ大統領の進めてきた市場寄りの政策から離れ、通貨や資本の統制といった措置への回帰を探る可能性を示唆するものと懸念しているとあります。

 

 

以上の要因がマーケットを大きく引き下げました。なにより米10年債利回りが下落、30年債利回りは一時2.118%と、年初来最低に達し、10年債利回りは今月7日の日中に付けた年初来最低水準(1.593%)に近づきました。フラット化が大きく進みました。

 

金価格は上昇、為替市場では円が買われ、典型的なリスク・オフの様相となっています。

 

ユーロ/ドルでドルが売られ1.121ドル台、ドル/円で円高となり105.20円台で推移しています。