昨日500円以上も上げた日経平均株価は、今日は300円以上も値を上げていて、節目の21000円を超えてきています。ドル/円は110.50円台と円安方向で推移しています。

 

米10年債利回りは2.70%と上昇、NY株式市場も上昇していて、投資家がリスクを取り出した感じが伺えます。

 

背景には、トランプ大統領と議会がメキシコ国境の壁建設予算にかんっして、実際にはフェンスとなりそうですが、折り合いが付きそうで、政府機関閉鎖危機が遠のいたことに加え、今行われている米中次官級協議で大きな進展が見られるのではないかというう期待感から、投資家がリスクを取り出した動きとなっているようです。

 

トランプ大統領が、関税強化猶予期間延長の可能性に触れたことも、投資家に安心感が出たようです。

 

為替における「リスク選好」で表れる行動は「ドルを売る」ことです。ユーロ/ドルでは、一般的にはリスク回避で「ユーロ売りドル買い」、リスク選好で「ユーロ買いドル売り」という行動になります。

 

ユーロ/ドルは、1.126ドルまで買われたドルが1.133ドルまで売られています。

 

リスク選好の流れで円が売られ、ドル/円では110円割れから110円台半ばまで一気に円安となりました。ユーロ/円も125円台に入り125.30~40円で推移しています。

 

ただこれをマーケットの実力と見るのは危険で、確かに米企業業績は良さそうなので、それによる株価上昇を考えることは正しいでしょうが、「上げすぎ感」は常に付きまとうのがいまのマーケットへの投資家の認識のようで、どこかで利益確定売りなどが入ることも視野に入れておきたいです。

 

欧州事情は何も変わっていないですし、中国経済の将来も通しも好転したわけではありません。

 

NY市場を見るなら米10年債利回りの上昇状況を把握しておくことが大事ですね...