現代の鏡 | S.L.B

現代の鏡

S.L.B-08_ishida

今日は「石田徹也-僕たちの自画像-展」を観に行く。TVや本ではなく、いつかは原画が観たいと思っていた画家で、彼ならではの独特の世界が70点の作品から観られる回顧展だった。現代社会の中で生きる事しか出来ない人間の姿が、彼の姿を通じて描き出された作品には、時に哀しく、時に滑稽で共感できる事がたくさんあり、生まれたと同時に社会の部品と化し、死ぬまで逃れる事の出来ない人間界に何の意味があるのだろうか…もしかしたら別の世界があるのでは…。2005年、31歳で死去した彼の死は、何を暗示しているのだろうか…。そして残されたこれらの作品を観て、多くの人は何を感じるのだろうか…? 人間の心の奥の光や闇が見えた時、次の世界の扉が開かれるのだろうか…?