憤りをぬぐえないニュースの連続。
心の中の苛立ちもピークに。
そのとげとげした気持ちを静めたくて、ミセスハーブと狭山の畑に。
4月1日、最初の一歩は、やはりここだ!
園主さんが昨年、11月に撒いてくれた菜の花が満開に!
この時期、おいしい菜っぱ類。
それなのに、放射能汚染で出荷停止になっている野菜たち。
それを考えると心が苦しくなる。
農家さんの悔しさ、憤りは計り知れないよ。
しばし、無心に菜の花を摘んだ。
自然農で育てているミセスハーブガーデンには、ものすごいたくさんのミツバチが!!
あちこちから逃げてきたの?と思うほど。
「巣箱置こうよ!」とミセスハーブ。
「ミツバチの住める環境は、人間にとっても最適だからね!!」
生きている!
土の中で、外で、小さな生き物たちも生きている!
ここでくじけちゃ、いけないね!
園主さんが持ってきてくれたネギを植えてきた。食べられるのは初夏。
これからが種まき、苗植えと忙しくなるこの時期。
農家さんの歯がゆさを思うと、いたたまれない。
ブラウン管の向こうで、毎日、無表情で会見を開いているだけの人間にはわかるまい。
そんなむしゃくしゃした想いも、大地はどんどん吸い取ってくれている。
心地いい疲れで電車に乗り、車内に差し込む夕日に照らされながら、まどろむ。
しばらく忘れていた自然の匂い。この3週間、切断されていた記憶が少しずつ、揺り戻される感じ。一瞬の平和。
摘んできた菜の花とネギを近所の人におすそ分け。
生協をとっているママ友から、「ネギが欠品だったので、うれしい!」と言われ、
普通のことが普通にある暮らしの尊さを改めてかみしめる。
すべて元に戻らないとわかっていても、失ったものの大きさにさまざまな想いが重なる。
第一次産業を粛々と守ってきてくれたすべての人に感謝しながら、今日のご飯をいただく。
畑でとれた菜の花をたっぷり使ったパスタ。
被災地の方が、大地や海へ戻れる日まで、絶対に私たちも失ってはいけないと思う。
希望と信念。
新月の願いです。