実弟くんから電話がありました。
彼は、独居型ホームに住んでいる母のお部屋の掃除とか、おやつの補充とか、
お洗濯とか、衣緒替えとか、それはそれは細々とお世話をしているのです。頭が下がります。
「んとね、母さん、完全に自分の世界に入っちゃってます。」
「ん?」
「土曜日にデイケアに行かなかったとか、孫が庭で遊んでたとかメモに書いてる。」
「おー!」
「でもデイケアには行ってるし、その日、うちの息子(孫)はそこの庭で遊んでない。」
「ははは。」
「衣替えして、せっかく引き出しにしまった冬用の下着を、引っ張り出して段ボール箱に入れ直している。」
「あの人、段ボールにしまうの好きだしね。」
「それから、また家電のコンセントを抜いている。」
「自分のコンセントも抜いているって意味だったりしてね。」
爆笑!
介護に笑いは必要です。
実弟には幸い職場に母親の介護をしている後輩くんがいて、認知症のこととか、
日常の介護のこととか、お互いに笑い飛ばしながら情報交換をしているみたいです。
私と弟も、本で読んだことや、テレビで見たこと、ネットで検索したことを、
ああでもない、こうでもないと話をしています。
情報だけじゃなく、愚痴も何でも共有しますし、分かち合います。
ひとりじゃないって、ものすごく大事だなって思う。