2009-03-10 04:47:40

おかあさんといっしょの今年度を振り返る

テーマ:テレビ番組

まだ、3月の放送が残っているが、ひとまず今年度の「おかあさんといっしょ」に関しての私見を述べる。
個人的に、長年の出演者の中でも「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」の二人が理想の組み合わせであったので、どうしてもそのような視点になってしまうことを初めに断っておきたい。


今井ゆうぞうの後釜の横山だいすけであるが、やはりロングトーンで歌うところは今井ゆうぞうの方が魅力があっと感じる。
横山だいすけは、劇団四季でのミュージカル経験があるようだが、発声がどちらかというと言葉の立ち上がりを重視するスタイルに感じる。
言葉の発声が初めに来て、楽器として声を用いる意識はさほどないと思われる。
そのため、声が被ってきたときの感動が今井ゆうぞうのときほどではないのは、覚悟していたとはいえ少し残念である。
ただ、「ジャングルポケット(歌詞は「ジャングルポッケ」)」に関しては、坂田おさむや今井ゆうぞうより合っているように感じた。
関係ないが、この前土曜日の朝に教育テレビを見たら、坂田おさむ(作曲家としては「修」)が、小学生の前で歌の作り方をレクチャーしていた。
「入学式」という言葉を、「桜の花が咲く頃」「ピカピカのランドセル」など、映像が浮かんでくる言葉に置き換える手法を解説していた。
坂田修には歌い手というより、貴重な作り手として、今後も活躍してほしいと思った。
個人的には、ノンフィクション的な「ママの結婚」あたりよりも、ファンタジー的な「タンポポ団に入ろう」あたりの方が好みではある。
「ジャングルポケット」は、福田和禾子(この人も亡くなってしまった、ご冥福を祈りたい)の曲の中では、声を伸ばす余韻で聴かせるのではなく、細かい音節を変化させる技量が求められる。
横山だいすけは、音符あたりの音節が多く、音を伸ばさず短く処理するタイプの歌については、上手に歌いこなす才能があるといえる。
もっとも、個人的には「ぼくときみ」の今井ゆうぞうの「ああったー」あたりの甘い声質が、やはり忘れられず思い起こしてしまうのだが。
http://www.youtube.com/watch?v=M60dWPWVJKY &fmt=18
2つ以上の動画の貼り方が分からないので、リンク(「ぼくときみ」昨年までバージョン)のみ貼っておく。
今井ゆうぞうは、この曲が一番力量を発揮していると思う。


三谷たくみは、はいだしょうこと並んで登場したときこそ「しずかちゃんとドラえもん」が並んだような差異が感じられたが、今は「結構よいかも」と感じている。
見た目も、1月あたりの重みの取れた髪型はよく似合っていて、はいだしょうこよりも一定層からは支持を受けてもおかしくないところはあった。
ストックがあまりなかった4月ごろよく流れた「やまのワルツ(ロンリムリム、ロンラムラム、の曲)」などは、はいだしょうこより合っていると感じる。
もちろん、はいだしょうこの方が全体的な平均点は高く、技術の幅もあるのだが、三谷たくみにしかない魅力もある。
はいだしょうこバージョンは、下のリンク。
http://www.youtube.com/watch?v=XAPlBqgRe_I&fmt=18
これはこれで素晴らしい。
三谷たくみバージョンは、下のリンクの他に、最下段にも動画を貼った。
http://www.youtube.com/watch?v=KvBW8kgkKwg&fmt=18
高音域での、力の抜いたファルセットが美しい。
最近は番組でこの曲をあまり聴かないが、何度でも聴きたくなるような柔らかな高音楽器の奏でに通じ、他の誰にも代えがたい魅力がある。
技術もあったはいだしょうこならではの「ママゴリラ」などは、三谷たくみには歌わせずに、当面は柔らかな美しい音楽を歌わせていた方がよいと思う。


「ドンスカパンパンおうえんだん(かなり流行っているらしい)」「あっちこっちマーチ」など、音符上の音ではない掛け声が多様されている(下にそれぞれのリンク)。
http://www.youtube.com/watch?v=0OBS3ZIpzVQ&NR=1&fmt=18
http://www.youtube.com/watch?v=-OCuIrN3jS8&fmt=18
この方向性になるのは、去年の二人が降板したときから予想は付いていた。
前にも書いたが、「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」の組み合わせは、音楽的にはかなり力量があった。
そのため、「日暮真三&渋谷毅」の創作スタッフは、制約よりも音楽的可能性を広げることに専念できていたはずである。
今年はさすがにそうではないので、原点帰りし、「出演者の技量(特に横山だいすけ)に合うような」といった視点で創作していると思われる。
音節が多く、掛け声的な音符と歌詞で、元気よく歌える歌が、横山だいすけには一番よいところが出やすい。
その手の歌は、歌う子どもにとっても歌いやすいわけで、そのあたりが流行りにも結びついているのであろう。
「おしりかじり虫」のヒットと、そう変わらない構造がそこにはある。
「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」時代に、社会的ブームになった曲がなかったのも、遠因はそこにあるのであろう。
「ぼよよん行進曲」などは、紅白に出してもよいぐらいの「名曲」的要素があると思うのだが。


小林よしひさといとうまゆの、相対的位置付けも変化したように見える。
「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」は、「NHK教育のヨン様」「元宝塚」的な売られ方をさせられていたため、2の線で2人はいつも登場していた。
そのコントラストとして、電柱の着ぐるみを着せられ、犬におしっこを引っ掛けられる、3枚目の役回りが与えられていた。
だが、新しい2人は、さほど「かっこよさ」を売りにしている雰囲気ではない。
小林よしひさといとうまゆも、歌の2人と同じような衣装を着て「あっちこっちマーチ」「夢の中のダンス」に出ていると、去年までとはかなり違う雰囲気がある。
アドベンチャーミュージカルか何かで、脇役4人が勇ましくヒーローかヒロインを救いに行くような清々しさを感じる。
4人が4人、ヒーローやヒロインに見えないところが、今年度の調和の取れたバランスに結びついているとも言える。


ぐ~チョコランタンは、今年度で終了するらしい。
やはり長寿だったにこにこぷんのときと同じく、BSでは放映するようだが、クールダウンの移行期間のみであろう。
ドレミファ・どーなっつ!と比較して、ぐ~チョコランタンが成功したのは、それぞれの役割分担がうまくいったためだと思われる。
才能に頼ったり、短所を個性として表出させたりするのは、教育番組だとどこかで破綻がおき、長続きはしない。
ぐ~チョコランタンでは、一番の弱者であるズズまでも、動物と唯一話ができ、自然に対する思いやりを持つ。
短所を引き出すドタバタ劇にせず、毎回誰かの長所を引き出しともに成長していく構造を作り上げたところが、長く支持されていた点であろう。
うたのおにいさんとおねえさん以上に、新しいキャラクターは拒絶される可能性が高い宿命を持っている。
新年度に期待はしないが、様子は見守っていきたい。


前回記すのを忘れていたが、「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」時代の途中で、5分ほど時間が短くなった。
「おはなしたまてばこ」のような、魅力あふれたコーナーが消滅してしまったのは残念だったが、短いなりに工夫しようという試みは見られる。
今年度、「パンツぱんくろう」は、短編アニメとしては放送されていない(実写コーナーに登場しているのみ)。
「だんご3兄弟」で大成功を収めたこの番組としては大冒険で、新しいおにいさんとおねえさんにかける時間を多くしようという姿勢が見られる。
もちろん、ショートアニメは子どもに受けがよいので、また復活するものと思われる。
「でこぼこフレンズ」と2本立ては時間的にはきついものがあるが、「こんなこいるかな」が始まったときの衝撃は今も忘れられない。
番組内で育てて、5分の別枠番組に「ひとり立ち」させてもよいと思う。
また、帯である必要も必ずしもなく、日替わりの1日分だけを充ててみてもよいと思う。
ぐ~チョコランタンの後番組は、当初はさほどブームにならないのは見えているので、リサーチをかねた日替わりメニューで様子を探ってみるのが必要であろう。


「今井ゆうぞう&はいだしょうこ」の「おかあさんといっしょ」には、とてつもない個人的な思い入れがあるので、どうしても客観的には論じることができない。
だが、現在の、来年度の、また未来のスタッフの努力については応援していきたいし、素晴らしい番組となることを期待していきたい。


次回の論評は、おそらく来年度となるだろうが、思うところがあればまた記したい。








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