我が家は車で20分以内の距離に5、6カ所、大きな遊び場や、それより少し規模の小さい児童館などがあります。
保育所内に併設されているような支援センターは、長男には物足りないだろう、というのと、それ以上に狭い空間で他のお母さんと話さなきゃいけないのが嫌で、行ったことがありません。
そう、とにかく私はすごく人付き合いが苦手。
学校や、仕事や資格のように、同じコミュニティに属している人とはまぁまぁ付き合えます。
大体、そういう人は何かしら共通点や似た価値観があるからです。
でも、たまたま居合わせたような人と仲良くなるのは苦手。というかできない
だから、長男が人の使っているおもちゃを、相手が手離すまで、自分から行かずに待つようになったのは、多分私のせいなのです。
誰かが使っているおもちゃに長男が手を出そうとした時、ことごとく、引き離してしまったから。
たいていの2、3歳くらいの子って、誰かにおもちゃをとられると、ものすごく嫌がるじゃないですか。
それで、相手のお母さんが気を使って、「貸してあげて」って言うのも申し訳ないし、長男は言葉が遅いので、つい最近まで「かして」も言えなかった。
だから、他のおもちゃで気をそらして、その場から離してばかりいたのです。
でも、だから長男は、
他の子のおもちゃを勝手にとってはいけない。
自分が(待った末に)遊んでいるおもちゃを、途中で人に貸したり、一緒に遊べない。
になってしまっているんじゃないかと思ったんです。
というのも、今日遊び場で、長男は車のおもちゃで遊んでいました。
それも、いつものように、他の子がいなくなるのを待ってから。
その後、長男が一人で遊んでいたところに、同じか、少し小さいくらいの男の子がきて、お母さんが「まぜて」って言ったんです。
車や飛行機のおもちゃは10以上あったので、当然一緒に遊べる数。
でも、長男は1個も渡したくない。
私も、何度かうながしても貸せないので、「じゃあ代わりにママがかすね」と言ってその子に渡しました。
そしたら長男号泣。
そしたら、相手の子のお母さんが、「貸したくなかったね。ごめんね。でもこの子も遊びたいんだ。一緒に遊んでもいい?」と何度も声をかけくれたんです。
私、このお母さんすごいと思いました。
素人じゃない気がする…と笑
まず、うちの長男の気持ちを代弁。
そして自分の子の気持ちも代弁。
どちらかに、貸し借りを諦めさせるのではなく、一緒に遊べるようにフォローしているわけです。
その時私は思いました。
長男にもこうやって、ただ「あくのを待つ」のではなく、「貸してもらう」という経験がもっと必要だったのではないかと。
自分が人付き合いが苦手だからといって、こうやって他の子との多少のトラブルを経験しながら、相手の気持ちも学んでいくという機会を作っていなかったのです。
もちろん、前回のママ友グループのように、トラブルをただ放置、はまた別問題で、
ただ引き離すとか、気をそらす、っていうのは、本当に1個しかなくて簡単に貸し借りできないものとか、相手の子がどうしても嫌がった時だけにして、少しの間フォローしながら様子を見るというのも必要なんだなぁと思いました。
なので、今回は、貸したくない長男が号泣しているなか、頑張ってその場にとどまりました。
普段だったら速攻退散してましたが
「長男が遊びたいように、お友達も遊びたいんだよ」「長男がこれで遊ぶなら、こっちをお友達にかそうか」など、しばし声をかけていたら、次第に落ち着き、その後は一緒に遊ぶことができました。
その後、その親子が先にその場を去り、お母さんは「ありがとうございました」と笑顔で立ち去って行きました。
ああいうお母さんだったらママ友になりたいかも…などと勝手なことを思ってしまいました笑
でもまだ若そうだったなぁ
その子、長男が貸せない間も泣いたり怒ったりせず黙って待っていて、いい子だなぁと思いました。
でも、いい子ってなんなのだろう。
私はどうしても、自分が姉妹だったし、静かな遊びが好きだったから、穏やかな大人しそうな子を、いい子だなぁ、と思って見てしまう。
だけど、もし運動が得意な子になって欲しいと思っていたら、活発な子を「いいなぁ」と思っていたはずです。
でも、子どもは子どもで、一人の独立した人間。
その性格や気性が、良いか悪いかではなく、それをどう活かして、どう補いながら、これから成長していくのか。
私が考えなければならないのは、どうしたら、自分の思うような「いい子」になれるかではなく、長男らしい成長と生き方を、サポートしていくことじゃないかな、と。
わかっていたつもりでも、なかなかできていなかったこと。
今日の出会いが気付かせてくれました。
ほんとに、もう少し人付き合い頑張ろう…(結論)