しかし、生まれて3歳までは、実は、けっこう病弱でした。
持病があるわけではないのですが、マイナートラブルの連続というか。
妊娠中は切迫早産で入院&ウテメリン点滴、
生まれてまもなく黄疸強くて光線治療、
「カン」の強い感じでとにかく抱っこ、それも母の抱っこでないとダメ。
保育園に行きだしてからは、お決まりの風邪引きを繰り返し、
そのたび病院行ってはクスリもらって、飲ませて、
でもとくに、よくもならなくて。
そのうち、毎日夜になると38度超える熱が出るという状態が何日も続き、
かかりつけ医の「免疫系に問題の可能性」との診断で、
大きな病院へ送られ検査入院

抗生物質の点滴を細っこい腕に刺されながら、
耳はもちろん心臓、腎臓、さらには脳まで検査。
造影剤入れてのMRIまで。
しかしどこにも悪いところは見つからず、
けっきょくは「原因不明熱」 という診断。
疲れました。
そして、こりゃあ決定的になにかが間違っている、と思いました。
繰り返す風邪と、それにともなう薬の繰り返し使用。
そして、息子は全体としてだんだんに弱っている。

このループから抜け出ることが必要だと、退院時点で、強く感じたわけです。
うちの実家は、薬局です。
家に帰ると、昔かたぎの薬剤師の父に、
小さい子どもにこんなに薬を飲ませるとはなにごと!?
咳は痰を出すためなのに止めてどうする、
熱出してバイキン殺すのに、無理に下げてどうするんだ……
と言われたものですが、
(

当時、私は仕事に穴を空けられない状況。
保育園になんとかいってもらうために、
薬はそれこそお守りのように与えていました。
でも、「風邪につける薬はない」のも真実。
薬で数時間鼻水がとまったり、数時間熱が下がることはあっても、
ちっとも「治って」はいなかった。
むしろ、続けていつも使うことで、
抵抗力をうばっていたのかもしれなかった。
必要なのは、当たり前だけれど「ゆっくり養生して待つこと」。
そうして、子どもの自己治癒力を、なるべくすみやかに発動させること。
そんな基本をないがしろにしているがために、
健康はどんどん私たち親子から遠ざかっていっている・・・。
と、ここで、やっと気づき始めました。
(続きます)