この前、競馬場に出来た水防センターとかの式典に行って来た。6億円とかの建物と公園。水害の時、役にたつか疑問。
7.13水害では、うちの町内から死者3名。毎日新聞から、散々自治会長の責任を問い詰められて苦労した私としては、どうしても他人事とは思えない。
国の金でつくった施設でも、市民の血税が4千万円くらい使われている。ほんとの水害の時、「無用のものなら、どういうモノなのかな」、とついつい首を傾げてしまう。
一気に大量の水を掻き出す大ホースとポンプの強力ぶりを見せられても、それは泥沼化した後の処理用としか考えられない。空気入れの船だって釘一本でしぼむ。でかいテトラポットだって土手が切れそうなときは運べないだろう。
間に合わない。備蓄しているからというので何を備蓄しているのか聞いてみたら、ホンの少しの乾パンと砂、学習するところには丁寧に災害時の写真があるのに・・・。
今でも鉄橋には足が10本ある。そいつが7.13水害の時、大木やごみを抱きかかえて流れをせき止めた。それが原因で上手の諏訪あたりが決壊し、嵐南が水浸しになった。
だから、一番大事な守りは土手が切れないようにすること。切れそうになったら、機械でどかんドカンと1トンパックの砂袋を積む。自衛隊に頼むこと。
嵐南の人はいう、「土手が切れたら全ておしまいだ」だから切れないように支度しておく、配置しておく、予定をしておくことしかない。
南側に水害対策の小屋を数個作って道具を入れて置く。綺麗な建物を作って防災学習も良いだろうが、地味な役立つものをどうして用意しないのか?
建物は金を食う。防災は遊びではない。その時、役に立つのは、何かを発想する。備蓄するなら場所と維持と点検と・・・。また大雨がやってこなけりゃ良いが・・・。

