自分の身は自分で守る | PlatinumClubⅡ

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森圭吾の音楽人生「Platinum Club」の復活版

昨今は自転車への風当たりも強く

結局予想通り、車道を走れと自転車道の整備もされないまま

危険区域へ年齢性別を問わず追い出される形となり

自転車乗りたちはやっぱりな・・と法律先行の矛盾だらけの

政策がスタートした。

そもそもスピード差のある歩行者と自転車が共存するのは無理な話で

自転車は車両である以上、車道を走るのが筋。

ところがその車道が車のためだけに整備されているので

路側帯はあっても犬ぐらいしか通れない幅だったり

自転車にとっては危険きわまりない状況。

テレビで識者という学者さんが車道に出ることは

それほど危険ではないみたいな事をおっしゃっておられるが

じゃあ、あんた明日から車道を自転車通勤してみろ!と言いたい。

車に幅寄せされたり、クラクションを浴びせられ

怒鳴るやつもいれば、逆上して車を蹴飛ばす自転車乗り。

交通量の多い都心を果敢にも車と同じ速度で走り去る暴走自転車。

車に乗れば交通法規を守らない自転車と戦うことになる。

また歩道を走れば歩行者の突然の飛び出しや方向転換で

肝を冷やすことが多々ある。

歩行者にとっては当然のことなのだが、周囲の状況に

一切注意を払わない歩行者側にも問題がある。


だから僕は臨機応変に車道と歩道を状況によって使い分けることにしている。


自転車も歩道上で考えられないスピードを出したり

携帯片手にメールしているやつまでいる有様だ。

自転車の左側通行義務ともなれば、もしかして誰もそのことを

知らないのではないかと言うほどに全く守られていない。


歩行者、自転車、自動車それぞれに言い分があるだろうが

そもそも、それぞれが出すスピードも違えば停止距離も

違う。そんなものが道路の整備なくして共存できるわけがない。

どの立場になろうと問題だらけなのだ。



まあ、それが日本の現状、それを法律でいきなり

自転車は悪だと決めつけるのは、本当に理不尽な話だ。

識者様は、意識改革でお互いの共存を・・とおっしゃっておられたが

そんな理想主義は卓上の空論だどいうことを、これから起こるであろう

重大事故を目にした時、なんと言い訳をするつもりなのだろうか?




先日ミュンヘンで歩道を歩いていると自転車になんども怒鳴られた。

歩道上の自転車占有スペースにうっかり一歩でも入ろうものなら

大きく指を指され「出ろ」と全員に怒られる。

同じ歩道上でも自転車道は占有なのだ。

そこまでやるだけあって、どこへ行っても自転車道が

しっかりと整備されていて、車、自転車、歩行者がそれぞれきっちり

棲み分けをしているのだ。

日本ではそこまで徹底して出来るとは思わないけれど

少なくとも法律で自転車は車道に出ろというなら

ある程度安全を確保された状態でそういうことを決めるべきではないだろうか。


北海道では道路もそろそろ自転車を嫌う。

一面アイスバーンでは、自転車に乗るのも命がけだ。

そのために今日は毎年恒例のタイヤ履き替えを慣行した。

これでたとえスケートリンクであろうと走覇できる。

一本のタイヤに200本のスパイクを打ち込んであるので

氷にしっかりとくい込んで、どんなにブレーキをかけてもスパッと止まる。

おまけに絶えず運動しているので体はポカポカで、寒さなど全く感じない。

このスパイクタイヤは3シーズン目だが、まだまだ当分使えそうだ。


自分は歩行者であり自転車にも車にも乗る。

この国の過酷な道路状況の中で生き残るには、自分の身は自分で守るという

意識が常に必要だと思っている。

というか、事は自転車に限らず万事がそうなのが、この国のこの国たる所以だ。


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