比喩、暗喩とは、
様相が違えど、
その根幹に流れる基本構造は同一である。
その違いは、表現方法の差でしかない。
過去において多くの賢者は、
彼らの教えの多くを
メタファーとして言葉に残したものが多い。
その真意は何か？
それは言葉尻を捕らえるような
浅はかな思考を求めない事を意味する。
先人が掴んだ真理に至る過程において、
メタファーを読み解き、
心理に辿り着ける洞察力こそが
重要な鍵であるからだ。
そのカギを手に入れることで、
言葉の真の情報を手にするだけでなく、
世の中の多種多様な複雑さの中でも、
核心を捉える力も育成される。
古事記が上代語とメタファーであるように、
アダムとイブが、
善悪の知識の果実を食べて、
エデンの園を追い出されたように、
これらがメタファーである事を知らずに、
物語として真に受けてはならない。
言葉の奥には思考があり、
意図がある。
言霊を世間では、
言葉に霊が宿ると言うが、
人が本来意識を向けてもらう必要があるのは、
言葉が生まれる過程において、
その言葉を発する源は貴方であり、
あなたの霊としての部分が関わっている事を考えて欲しい。
例え上手は、教え上手でもあり、
良く理解した結果のなせる業である。
シンプルに伝えることも、
深く理解しないと出来ない事です。
メタファーを読み解く力が欲しければ、
例え上手、教え上手を目指しましょう。