「日大アメフト事件」の本質とは？　～真の剣～

現在、メディアで大きく報じられているニュースがあります。

日本大学アメリカンフットボール部の選手が、無防備な関西学院大学の選手に後方から危険なタックルをして負傷させた

というニュースです。

ご存知の方が多いと思います。

昨日の午後、この件について、日大の当該選手が謝罪会見を行いました。

会見では、コーチや監督から反則行為を行うよう指示があったことや、日ごろから非常にきついパワハラを受けていたことなどが伝えられました。

20歳で、まだ成人したばかりの学生が、弁護士を伴っているとはいえ、ほぼ一人で会見をしたのです。

更に、学生が個人で、顔出しをし、本名も公開して会見をするというのは異例のことです。

日大側は一体何をしているのか、と多くの人が疑問を持ちました。

私も仕事の合間にこの会見のライブ中継を見ましたが、とても悲しい気持ちになる内容でした。

もし本当に反則行為を指示されていたのだとしても、この選手がやってはいけないことをやってしまったのは間違いないでしょう。

今後の捜査や報道で真実が明らかになるのかは、現状ではなんとも言えない状況です。

しかし、アメフトが好きでU19の日本代表にも選ばれるような優秀なプレーヤーが、もうフットボールをすることはないと表明し、将来すら危ぶまれるような状況に置かれてしまったことは、残念でなりません。

この会見を受けて、日大は文書でコメントを発表しましたが、かえって批判が集中してしまう結果となりました。

そのため、今日の夜に急遽、元監督（事件の責任をとると言って引退したため。）とコーチが会見を行いました。

すべての対応が後手に回っているという印象を禁じえません。

今日の会見では、

「１プレー目で相手のクオーターバックをつぶせ」

という言葉があったことは事実としながらも、怪我をさせろという意図ではなかったと、しどろもどろになりながら説明していました。

5月4日にアップした

「今起きていること　社会と人間関係　～連休を有意義に過ごすために～」

https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12373395275.html

という記事の中で、

震気の乱れが起きると、乗り物や電子機器にトラブルが発生しやすくなり、人災（人が原因で起きる事件事故）も増加するとされています。

賑やかさが裏目に出てしまい、ちょっとしたことで喧嘩してしまったり、人間関係のいざこざも増える傾向があります。

今の時期に、まず最初に心がけるべきことは、

「相手を褒めて、認めて、励まし勇気づける言葉を使う」

ということです。

つまり、相手を良い感情にし、少しでも癒すことを心掛ける、ということです。

最近繰り返し発信していますが、言葉は、人を活かしもすれば、殺しもします。

それだけ強いパワーを持っているのです。

と書きましたが、危惧していた通りになってしまいました。

今回の件は、幸いにも命に関わる事態にはならなかったものの、一歩間違えば人命が失われていた可能性もあったのです。

本来、言葉は人を傷つけるためにあるものではなく、人と共感共鳴するためにあるものです。

言葉の大切さに今一度真剣に向き合うべき時がきていますね。

私は、今回の事件の本質的な意味はここにあると思います。

確かに、誰が悪かったのか、なぜ起きてしまったのかを明らかにすることも重要です。

しかし、それは関係者にとって、であり、このニュースをみている大多数の人にとって本当に重要なのはそこではないのではないでしょうか。

ともすれば、悪者を見つけて、それを攻撃して憂さ晴らしをするという、パターンに陥りかねません。

実際、当該選手が会見をするまで、SNS等で凄まじいバッシングが一個人に浴びせられたのです。

今回の事件がこれだけ注目を集めたのは、私たちの集合無意識が、私たち自身に、改めて言葉の大切さというテーマを突き付けたからである、とみることが出来ます。

「今起きていること　社会と人間関係　～連休を有意義に過ごすために～」
https://ameblo.jp/spiritual-b-boy/entry-12373395275.html

でも書いたように、言葉は剣です。

しかし、それは人を斬る武器ではありません。

人と人とを繋げるための、真の剣なのです。

優しい言葉、美しい言葉を積極的に使いましょう！

その言葉には、人を幸せにするエネルギーが乗っているのです。

たった一言の言葉でも、人を癒すことが出来ます。

辛い経験をしてきた人ほど、優しい人ほど、そういう言葉が敏感にわかります。

自分が言われて嬉しかったことを、誰かに言ってあげてください。