「あなたのオーラは黄金のオーラです」自称ファンタジスタは言った。
「リトルデキャキャ」女は合いの手を打った。
「シュールな合いの手ですね」ファンタジスタは愉快そうに言った。
「わたしの悪い癖です。あまり気になさらないで」
「いえいえ魂の奏でる美しい音色です。天界のハープのような」
「そんな。深海の稲妻、ブラックホールの雪崩みたいなものですわ」女ははにかみながら言った。
思慮深い雰囲気の紳士が通り過ぎた。ファンタジスタは声を落として言った。「あの人のオーラはインディゴブルー」
「ブルーチドゴフニャーツ」
女はシュールな合いの手を打った。