秋の昼下がり・・
カフェで読書・・
詩集『海潮音』・・
「秋の日のヴィオロンの
溜め息の身にしみて
ひたぶるにうら悲し
鐘のおとに胸ふたぎ
色かへて涙ぐむ
過ぎし日のおもひでや
げにわれはうらぶれて
こゝかしこさだめなく
とび散らふ落葉かな。」
ヴェルレーヌの「秋の歌」・・
上田敏さんの格調高い名訳・・
哀感に満ちた調べ・・
人気(ひとけ)のないカフェには・・
ジョン・コルトレーンの
「至上の愛」
超絶のサックスが響きわたる・・
「秋のカフェ
切なきジャズが
胸に沁(し)む」