最近
あたしが1番物思いに耽るのは
行きの通勤路だ。

日が傾き
今から夜が始まる
1日のうちで1番ロマンのある
時間帯かもしれない。

住処の暖かな灯りに憧れ
家路を急ぐ人もいれば

今、ここにあの人がいたら…
何してるだろう…
せめて一緒に歩けたら…
と恋のため息を漏らす者もいる。

それさえなく
愛に彷徨い
行き着く先は
中洲…

みたいな方々も
沢山いらっしゃるわけで

そんなこんなで
飲み屋商売が成り立っているわけだが。。。


中洲へ向かう人の流れに乗って
紛れるようにあたしは
細々と出勤するわけであるが

フト言葉が浮かんだ…

「砂上の楼閣…」

ついこの間まで

信念に近いような
何かしらの思いにすがっていた。

それが私をいつのまにか支配し
勝手に一人歩きをし
あたしの中に巨大な何かを作り上げていた。

そんな中で
あたし自身があたしによって
勝手に作り変えられていく様を

肌で感じながらも  なすすべもなく
ただ流されていた。

フト気づくと
あたしの目の前で

パラパラパラ
サラサラサラと
形あったものがなくなっていく…

思い描いていたことが
嘘のように銀杏の落葉のごとく
ハラハラと舞い散ってゆく…

あんなに強い想いを持っていたのに。
人間なんてこんなもんなんだろうか。
あたしだけがこうなんだろうか…

風も随分冷たくなってきた。
身に沁みる。

それは
小さな子供達が一生懸命作った
砂の山が
だれもいない公園にポツリと残され

夜半に降り出した雨の雫に
静かに打たれながら
流されて徐々に形を失っていく様に
似ている。


その公園の砂山は
今となっては
ただのあたしの原風景にしか過ぎない。


スクリーンに映し出された
映像と一緒だ。

電源が切られれば
その世界は一瞬にして消えてなくなる。

あたしがもし
スクリーンの前に はだかれば
自分の姿が真っ黒に投影されて
その醸し出される世界が台無しになる。


砂上の楼閣…


あたしは中近東にいたから
砂と聞いたら
砂漠を想い浮かべる。



最近、サン=テグジュペリの
星の王子様を息子と読み返している。


何もなくなった砂漠の上で
あたしも 星の王子様に
出会ってみたいものだ…

今のあたしに
どんな言葉をくれるんだろう…





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