女性ファッションが神経痛の要因に? | 首・腰のヘルニア、痛みの原因・治療情報をお届け!

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女性ファッションが神経痛の要因に?


この季節になるとスキニーパンツとブーツという組み合わせの女性を良く見ます。

スキニーパンツとブーツは防寒面でも良く、脚線美を強調することができるため、冬には良く着られるファッションです。

しかしこの二つのファッションアイテムは下半身をぎゅっと締めつけ血液の循環を妨げてしまう可能性があります。


特にスキニーパンツを履き、ヒールの高いロングブーツを履いた場合、腰痛、太ももやふくらはぎがが痺れるといった症状が現われることがあるので、スキニーパンツやぴったりしたロングブーツを同時にコーディネートしないことが望ましいです。







◆ スキニーパンツ、筋肉を硬直させて神経痛を招く!?


スキニーパンツは腰から足首まで下半身全体に密着するデザインなので、当然血液循環に良いわけがなく、筋肉も緊張しがちです。

スキニーパンツが特に良くない理由は寒さのためです。気温が下がると血管が収縮し身体もこわばってしまいますが、スキニーパンツを履くと更に血液の循環が妨げられ、筋肉硬直がよりひどくなってしまいます。


スキニーパンツのようにきつめのボトムをよく着る人は、神経痛が生じる可能性があります。


スキニーパンツにより太ももが圧迫されると、太ももの前側と横側を担当する神経が押されて、大腿神経痛が起こります。

お尻や下腹部が押されると、お尻から足までが痺れ突っ張る「座骨神経痛」が引き起こされることもあります。

骨盤の内側には尾骨と大腿骨をつなぐ梨状筋という筋肉があるのですが、この筋肉がスキニーパンツによって圧迫を受けると周囲を通る座骨神経を刺激して座骨神経痛が生じます。


スキニーパンツ自体も神経を圧迫しますが、ヒールの高い靴を履いたり足を組んで座ると脊椎や筋肉により負担を与ることになり、さまざまな神経痛が起きる可能性があります。








よってスキニーパンツを履くときには、ヒールの高いブーツよりはスニーカやヒールの低い靴を履くようにすると良いです。

スキニーパンツより伸縮性が良いパンツやレギンスを履いた方が、もちろん良いですが、スキニーパンツを履く時には、伸縮性の高い素材を選択するようにしましょう。

スキニーパンツを履いたときにもしお尻や太ももが痺れたり痛いようであれば、以後できるだけ着ないようにすることです。


家でのストレッチもスキニーパンツによる神経痛の軽減に効果的です。横になり痛みのある方の足の膝を曲げて反対側の胸まで引いたり、痛い方の足の足首を反対側の腿の上に乗せて胸の方に引くストレッチをするようにしましょう。







◆ ムートンブーツは足底筋膜炎を誘発することも


ブーツのデザインによっては、腰やふくらはぎ、足の裏など様々な部分に痛みを引き起こす可能性があります。

ヒールの高いブーツを履くと身体が前のめりになり、腰に力が入ることにより腰痛が起こりやすくなります。

またふくらはぎをが締めつけるブーツを履くと、神経が押されることにより疼痛が起こることもあります。


ふくらはぎの肌に近い部分には、腰推や尾骨から太ももを通りふくらはぎに至るに総腓骨神経があるため、ブーツによってふくらはぎが圧迫されれば総腓骨神経が押され疼痛が生じ、ひどい場合には末梢神経の損傷にまで至ることがあります。


ムートンブーツはヒールがなく、ふくらはぎを締めつけることはありませんが、底が平たくて足に疲れが溜まりやすいです。

ムートンブーツをはいて歩くと、正しい歩き方である「かかと→足の裏→足の指」の順序で地面につく3拍子が実現されません。

ムートンブーツの底は平たくて堅く、足裏全体でバタバタと歩くようになりやすいため、地面との衝撃がかかとにそのまま加わり、ゾック足底筋膜炎が誘発されることがあります。


足底筋膜炎は足底筋膜(かかとから足指に至る厚い纎維の束)に炎症が起こり痛症が痛みが発生する疾病です。

またバタバタ歩きによる衝撃をずっと受けていると、膝やお尻の関節にまで影響を及ぼす可能性があります。









ブーツによる色々な疼痛を予防するためには、ブーツを履く回数と時間を減らさなければなりません。

ブーツは1週間に2、3回程度にとどめ、室内では楽な室内履きに履き替えると良いです。

帰宅後には足湯で足の疲れを解消し、ふくらはぎの筋肉をほぐすストレッチングをすると、足首とや膝、腰の疼痛を予防することができます。


ブーツは少し余裕があるサイズ、ヒールは2~4cm程度のものを選んで下さい。

ブーツの長さは足首を囲むくらい、ふくらはぎ部分にも指1本が入る余裕のあるものを選ぶと、関節と筋肉の運動性を妨げずに神経を圧迫しません。