lavaの創作ストーリー用ブログ

lavaの創作ストーリーを小説化したものを載せていこうと思います。

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「…こりゃ厄介だな。」
ザイディンさんが呟いた。
「ザ、ザイディンさん…眼が!」
「あぁ、これか。此奴は俺の戦闘力を拡大する眼だ。」
「えっ…」
右眼に大きく目立つ傷、そして左眼と違った色が見える。
「それよりラッシュ、特にお前の目の前の奴には注意だ。」
「お、おう…此奴は…」
長い棒の先に小さめの刃を付けた武器。
よく見ると赤と黒のオッドアイで、右眼に大きい傷を持っている。
「名を、シュラ。嘗て、紅魔と呼ばれる軍にてかなりの精鋭だったと聞く。」
「かなりの精鋭…」
「次いで、俺の前にいる剣士だが…名をトリナッツァチ。花属性を持つが攻撃力に長けるという強者…」
確かに、初めの攻撃の速度は全く捉えきれなかった。
その上で攻撃力も伴うとなると、かなりの強敵…
籾上に映えるバツ印の刺青が特徴か。
「そしてお前…スカイカット!」
「何」
地面から1m程離れた所を浮遊している、赤羽根の奴が答える。
「何でお前が赤なんだよ、表現型からすると白だっただろ!?」
「気分だ。」
「は?」
「俺独自の覚醒を発動すると表現型は赤に変わる…そういう事だ。」
「…はぁ…」
ザイディンさんの溜息が落ちる。
…このやりとり…
2人は昔からの知り合いなのだろうか?
「ラッシュ、このスカイカットは後回しでいい。」
「おいザイディン!?」
「あんな奴より、他の2人が強すぎる、そっちを優先してくれ。」
「あ、はい…」
…聞いた感じでもある程度察せたが…
いろはを学び取ると言われたのにこんな強敵を相手にしての実戦か…仕方ないな。
「よーし、決まったな。じゃぁこの俺はザイディン相手、シュラは其奴の相手って事で!」
トリナッツァチって奴がそう言った。
「…ふっ、立ち位置からそうなるよな。分かった。」
「ラッシュ、シュラの属性は鳥だ、奴の攻撃力にも気をつけろ!」
「あ、あぁ…!」
「…俺は空気かよ」
スカイカットって奴がボソッと呟いた気がした。

「ヘルメットヘッドバット!」
ヘルメットを装着するハンマーが頭突きをかます。
しかし、その先に標的はなかった。
「残念。」
「なっ!」
「こっちだ、ハンマー。ロケット花火!」
ザギドがハンマーに向けた武器、先の膨れた棒状のものから、大きい火花が暴発する。
「くっ…!」
振り返ったハンマーの視線の先には、剣先があった。
そのまんまの向けた剣が盾となり、ザギドの攻撃を阻んだのだ。
「…けっ、やっぱり接近戦は面倒だぜ。」
「来るぞ、ハンマー!」
「あぁ!」
両手に大量の手持ち花火。
そしていつの間にか口に咥えたマッチに火がついている。
そのマッチを小さく口で飛ばした、次の瞬間。
「うわっ!?」
ザギドが強く息を吹き掛けるとマッチの火が一瞬にして大きく炎上する。
それに着火させた大量の花火が扇状に投げられる。
「ハンマー!」
「分かってる!」
そのまんまがハンマーの背後に潜る。
直後、ハンマーが大きく武器のハンマーを足元にぶつける。
「グランドバリア!」
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同時に大きく盛り上がった地面が、2人を囲むように円形の壁を成し、盾となる。
「あっぶね…」
すると、今度は火の玉が打ち上げられ、上空から此方へと向かってくる。
「…くっ、こんな場所に打ち込まれたら…!」
「仕方ないハンマー、裏だ!」
そう言うと、後ろの壁の一部を、そのまんまが剣で数回に渡って斬り拓く。
すると。
「残念。」
「何っ」
倒れた壁の先に、ゴーグルを装着したザギドが居た。
「エリプスバーニングレボリューション!」
「!!!」
沢山の回転花火が投げられ、外側へ等しくカーブを描いて瞬く間に此方へ近付く。
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同時に2人の視界の明度が頂点に達する。
…最後に耳にしたのは、鼓膜も張り裂けんばかりの爆発音だった。
「ぐ…あ…」
「…な、なぜ…」
2人は、意識を失った。
「ふっ…やはりスピリタスは持ち歩いていて正解だな。」
そう呟くと同時に、ザギドは装着していたゴーグルを上げ、目を顕にする。
「肉眼では壁を通して見る事の出来ないお前等の行動も、サーモグラフィーで瞭然なんだよ…って、そりゃぁ聞こえねぇか。」
そう言うと、持ってきて隔離しておいた鞄を取り「さて…」と残して、去る。

「くっ…!」
強い。
力一杯加えているのに、それでも気を抜くとその瞬間に投げ飛ばされてしまいそうだ。
対戦相手、シュラは躊躇う事なく武器へ強く力を掛け続けている。
刃物同士押し合い、刃がすり減りそうだ…
寧ろ、折れてしまってもおかしくはないレベル。
するとシュラは武器を引くと同時に態勢を低くする。
と思えば、軌道を変えて横から武器を入れてくる。
危ない…!
「ぐあっ!」
「ラッシュ!」
剣で防いだものの、向こうの勢いが強すぎた。
身体ごと吹っ飛ばされる。
いや…今のシュラの攻撃は…風が付加していたような…
「くっ、血針乱舞!」
ザイディンさんから大量に召喚された針状の赤い武器がトリナッツァチを襲う。
「ぐっ…!」
攻撃を受けたトリナッツァチは一度引き、膝をつく。
その間、ザイディンさんは武器を構え直し、シュラの方へ走る。
「Square、そして、フレイムサイズショット!」
シュラの背後に鉄の立方体が壁のように召喚され、炎に包まれた小型の鎌がザイディンさんの手より多く放たれる。
それを見つめ、シュラは武器を強く握る。
しかしその時。
「プレイリーウィンド!」
「おまっ!」
声が聞こえたのは、空中からだった。
突然強い風が吹き、ザイディンさんとその彼の放った鎌を襲う。
「リバーススクエア!」
ザイディンさん周囲に立方体状に現れたバリア。
無事、風を凌いだ。
一方、小型の鎌の方は風により減速、鎮火といった弱体化を受けてシュラを襲うが、シュラが武器を回す事で易々と妨げられる。
「ふんっ…」
「…ちっ、2対2ならまだ何とかなりそうな所…スカイカットがこう妨害を加えてきては…」
…そうか、今の攻撃、そしてさっきの風‎もスカイカットって人の仕業…
俺がいてただでさえ戦力差があるというのに向こうが3人となると…
すると今度は、甲高い音がピューっと一つ…長く鳴り響く。
…ん?この音って…
「ラッシュ!」
「へっ…?」
「Square!」
上を見上げると同時に、鉄の立方体が多数召喚され、俺に陰を齎す。
その瞬間、近距離から爆発音が響き、眩しい輝きと共に火花が跳ねる。
「見つけたぜ。」
「はっ…!?」
立方体を避け、改めて上を見上げると…建物屋上より小さく赤い姿が見えた。
「ザギド…!」
ザイディンさんが眉間に皺を寄せて言う。
「あ、あれが…」
「こりゃぁ、何時間か前の鎌使いに…新人君かな?」
「くっ…ラッシュ、退散だ!」
渋々、ザイディンさんは俺に叫んだ。
「あ、あぁ…!」
「いいのか?このまま逃げて?」
「何っ」
不敵な笑みと共にザギドは言う。
「彼方にお仲間さんが倒れて待ってるぜ?」
「何だと!」
ザイディンさんがそう叫ぶと、眼帯をつけ直し武器を収納して、直ぐにザギドの指す方へ走り出す。
「ラッシュ!」
「あ、はい!」
呼ばれて同時に走り出す。
走る先には、地面が円形状に盛り上がり何かを隠す体になっているのが見えた。
あれは…?
「くっ…!」
ザイディンさんの大きく振った鎌が、壁の一部を破壊した。
崩れ落ちた壁の向こうには…
「お前等…!」
ヘルメットに作業着を着た人、それに黒髪で且つ持っていたと思われる剣が共に倒れていた。
恐らく、仲間なのだろうか。
「ラッシュ、お前はそっちの彼を頼む!運ぶぞ!」
「は、はい!」
そう言い、ザイディンさんは作業着を着た方を背負う。
同時に、俺も黒髪の方を背負う。
「ハンマー…」
ザイディンさんはボソッと呟いた。
「…ちっ!」
ザイディンさんに連れられ、4人の赤髪の男達を尻目にして俺達は足早に去った。
…此方を見つめていたザギドが、やや微笑んでいたように見えた。

続く。

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