lavaの創作ストーリー用ブログ

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lavaの創作ストーリーを小説化したものを載せていこうと思います。

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「…ボス…こちら、ゼンディックス。今し方、スピン氏とカロ氏の保護に成功した。」
「…了解。して、そっちの相手は…」
「クロスジーン軍のダイモス、そしてフォボス。2名は只今退散した模様。」
「…分かった。こちらも…眺めが良いぞ。」
そう言うと、黒服の男は3人の部下へと目線を移す。
そこでは白と黒の戦士による、対戦が繰り広げられている。
男は、装着するイヤホンに付されたマイクに向かい、言葉を交わす。
「幸運を祈っている…レイオフィオポゴンプラニスカプス・プレイルよ…」
その言葉を最後に、通話は切れた。
物陰に身を潜め、男は画面に指を当てる。
自持ちのタブレット端末。
状況を整理し、作戦を練る。
「クロスジーン軍の攻めに遭い、フォボスとダイモスを相手にした、スピンとカロ…2人はゼンディックスに任せるとして…こちらでは、ディルファーツ、オースィー、そしてカフの3名が二次白軍と攻防中…残る4名は…」
…少し呟き、男はその場を後にした。

「くっ…!」
尾が鋼鉄のボールに力を込め、跳ね返す。
脚にガードを装着したオースィーは、そのボールを再び蹴り返す。
その勢いは何倍にも増された。
「フィアース!」
「ふんっ…こんなもの…」
ボールの向かう先、フィアースと呼ばれた男までの軌道で、大量の爆弾が次々に爆発する。
「さ、流石フィアース…既に爆弾を設置済みとは…」
「他人を気にしてる暇は無いぜ…?」
「なっ…」
キンッ、と音が鳴る。
「ディル…お前っ…!」
「今の俺とお前では異なる軍に所属する戦士…つまり、敵同士だぜ、セフト。」
「ちっ」
鎌を振り、ディルファーツを退ける。
「フィアースは!?」
「…ちっ、C-4!」
目線を移すと、フィアースはボールの勢いを抑えきれず、追加の爆弾を大量に投げつけていた。
しかし、その爆弾も、無力だった。
「がはっ!」
「フィアース!」
フィアースの顔面へ、鋼鉄のボールが当たる。
「シュート…!」
「おー、いい眺め。」
「お前も戦えよっ、カフ!」
セフトは、再び二次黒軍3人を見る。
「くっ…」
その時、1つの斬撃がカフを襲った。
「うっ」
「なっ…!?」
「カフ!」
カフはそのまま倒れ込む。
それに沿うように、1人の男が立つ。
1つの剣を携え、左眼を白い髪が隠す。
「お前…よくもカフを…!」
そんなディルファーツの声も途切らせ、その男は剣を振りつける。
間一髪、ディルファーツはそれを大剣で受ける。
「その速さ…花属性か…!」
しかし、男はすぐに剣の軌道を変え、ディルファーツを斬りつける。
「ぐはっ!」
「ディルファーツ…!」
ディルファーツもそのまま倒れ込む。
血を流し、そして呟く。
「く、そっ…」
「来てくれたのか…ツィー…!」
「…こんな程度の奴等にやられているようじゃ、この先の戦い、やっていけねぇぞ。」
「…くっ、悪い…」
ツィーと呼ばれた男。
今度はオースィーに向かって、左手を見せる。
「お前等が欲しいのは、これだろ?」
「それは…!」
ツィーの左手には、白く輝く石があった。
「"眩耀の石"…!」
「相手が悪かったな。」
ツィーは再び、剣を向ける。
「やっちまえ、オースィー!」
「…いけ…!」
ディルファーツとカフの言葉を聞き、オースィーは脚をスタンバイする。
そして、ボールを召喚する。
「…あぁ…!」
力を込め…ツィーに向かって大きく蹴り飛ばす…!
軌道の感覚は抜群だ。
…生ぬるい音が鳴る。
「…えっ?」
「…あ、間違えたこれ、スポンジボールだわ。」
「バカヤロー!」
精一杯のツッコミと共に、オースィーは倒れ込んだ。

「ふー!やっと帰ってきたな!」
「あぁ!やっぱビールは最高だぜ、レイナさん!」
「シャルル…あんただけだよ飲んでたの…」
「たまには女子だけ集まるのもいいにゃ!」
「そうね…先週も集まったけどね。」
「おい。ボス。」
不意に男の声が遮る。
「おーぉ、デューン、どうした、ウチ等がいない間留守番大丈夫だったか?」
「…石、奪われたんだが。」
「えっ」
「こんな時に何も言わず女子会なんて開くか馬鹿。」
青髪で白いマントを靡かせていた女が、固まる。
「れーな、どうしたの?」
「………。」

「ボス。」
「スカイカット…そして君等…ご苦労。報告とは何だ。」
「はい。此方をご覧下さい。」
スカイカットはフェスの前で跪くと、小さい箱を開け、青い石を見せる。
「先程、二次青軍との攻防を終え、此方の"清爽の石"を手に入れて参りました。お納め下さい。」
「ほう…」
フェスは座したまま、掲げられた箱から石だけを手にする。
そして、自身の目の前に石を持ち、表情を崩す事なく視線を石に釘付けにする。
「どうだ、ボス。待ちに待った最初の石だぜ。石を奪ったのは俺達が最初な筈だぜ?…誇り高いだろ?」
ザギドが言うも、フェスは黙ったまま石を見ている。
「隙を狙って攻めた甲斐があったもんだ。お陰で余計な苦労はなかった。」
トリナッツァチが言う。
「…ザギド、ボス大丈夫なの?」
「大丈夫だって。顔だけじゃ読めねーが、きっと誇らしくて眺めてるんだろーぜ。アピ。」
…すると、その会話の後、間もなくグシャッと音が鳴った。
「なっ…!?」
「ぼ、ボス…!?」
見ると、さっき奪ったばかりの"清爽の石"が粉々になっていた。
「フェイクだ。」
「フェイク…!?」
「何を舞い上がっている。此奴は偽物だと、俺の眼が訴えてんだよ。俺はこんな紛い物なんて求めてねーんだ。」
フェスは苛立った様子だ。
「ちっ…青の奴…まんまとやられた振りしやがって…やりやがったな…」
トリナッツァチが言う。
「だが、流石はボス。その、真を見定める能力…それが無ければ収拾のつかない事態になっておりました。」
シュラが言う。
「この石には何の力も無い。俺の眼がそう言った。此奴は偽物だ。」
一同、重い雰囲気に包まれる。
すると、フェスが再び口を開く。
「確か、俺達の石、"情熱の石"を保護しているのはお前だったな…ルクバー。」
「は、はい。」
タレ目で鉄の首輪をした赤髪の男が呼ばれる。
「その石、見せてみろ。」
「はい…此方です。」
ルクバーは、懐から赤い石を取り出してフェスに手渡す。
「…ボス…?」
「一体何を…」
フェスは石を受け取る。
すると、何秒もしないうちに、その石は砕けた。
「なっ…!?」
「何!?」
「此奴も、フェイクだ。」
ボスの右手から落ちる破片を目に、衝撃が走った。

続く。

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