32 病名と治療法について | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

年末に体調を崩した長男は、年明け早々に緊急入院し、

悪性腫瘍と言われ、胸水がたまり、

骨転移の激しい痛みが出てきたのでモルヒネを投与し、

腹水がお腹いっぱいにたまり、

見ているのも恐ろしいほど急速に悪化していき、

助かるのかわからない状態でしたが、

入院19日目で詳しい病名がわかり、治療法が決まりました。

 

主治医から伝えられた病名は、以前も少し書きましたが、

悪性リンパ腫の非ホジキンリンパ腫のバーキットリンパ腫というものでした。

(びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫とあわせて、成熟B細胞性リンパ腫とも呼ばれるそうです。)

 

長男はステージⅢかⅣで、髄液を抜いて検査をして脳に病気が広がってないか調べて、どちらのステージかが決まると言われました。

 

そして、主治医からいくつか参考書類をもらい、治療法の説明をうけました。

 

血液のがんなので、手術や放射線などはしなくて、

抗がん剤を複数組み合わせて点滴する治療が中心なのと、

髄注といって、背骨の間から細い針を刺し、

髄液の中に薬を投与する治療を数回する予定だと言われました。

 

長男の病気は数年前に治療方法が決まっていて、

それに沿った治療になるそうで、ステージによって、

抗がん剤の強さと治療期間がかわるとのことでした。

 

主治医は、この病院にきてから1年に1人くらいのペースで悪性リンパ腫の子が入院したけれど、みんな元気になって退院していますから、と言ってくれました。

 

入院して初めて、医師から前向きな言葉をいってもらえて、とても救われたのを覚えています。

 

私は、資料を見ながら、今まで同じ病気になった子どもとその家族に思いをはせました。

 

沢山同じ病気になった子どもたちがいて、

医師が治そうと研究して、

たくさん辛い思いや悲しい思いをした人たちがいて、

その人たちがいたから、長男が病気を治すための治療をしてもらえるようになったんだなと思いました。

なぜかとても悲しくて、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。