30 入院18日目 | 5才の長男が悪性リンパ腫になった話

5才の長男が悪性リンパ腫になった話

約7か月の入院をへて、いまは元気に暮らしています

早朝、お腹がすいて朝食の時間が待ちきれない、と長男が言うので、冷蔵庫のハンバーグとパックご飯をレンジで温めて、のりたまおにぎりを作ってあげたら、もぐもぐと食べ始めました。

 

食後は毎回薬の時間です。

 

この日は薬が多い日で、飲むのをすごく嫌がりました。

でも、絶対に飲まなければならないことは本人もよくわかっています。少し時間はかかりましたが、長男のタイミングでがんばって飲んでくれました。

 

胸水が溜まり肺を圧迫していたので、救急車で運ばれているときからこの時までずっと酸素マスクをしていたのですが、朝食後に外せることになりました。

 

やったー!と思いました。一度抗がん剤を点滴しただけなのですが、骨転移の痛みは引き、胸水も減ってきていました。点滴が効いてくれたのだ、ありがとう、と思いました。

 

長男は、昨夜から餃子が食べたいとずっと言っており、前日から泊まり込みでお見舞いに来てくれていた父が、張り切って買いに行ってくれました。

 

この日長男は食欲があり、昼食の時に1パック全部食べてしまいました。あまりに喜ぶので、父は2回目の買い出しに行き、餃子をもう1パックと、おまけにエビフライも買ってきてくれました。

 

さすがにそんなにたくさん食べられないのですが、ずっとぐったりしていた長男が元気そうで食欲があり、父も嬉しかったのかもしれません。

 

沢山の食べ物を届けてくれた父は、昼食後、車で2時間かかる自宅へ帰っていきました。

 

 

ここ数日で長男の症状が安定してきたと感じていた私は、この日やっとで普通にものを考える余裕がでてきました。

 

検温、血圧や体調のチェック、投薬の確認、体拭きなどなど、看護師さんは早朝から夜中まで、1日中定期的に看護してくださっていました。

 

このころ長男が入院していたのは個室だったのですが、部屋の扉を開けたらすぐに私も長男もなにもかも全部丸見えで、すこし困ったなと感じることがありました。看護の時間がわかれば、着替えなどしやすいのにな、と思っていました。

 

それと、長男は5才で、看護や医師の往診などには付き添いが必要なことも多かったので、私がシャワーや洗濯などで部屋をあけてもよい時間帯も知りたかったのです。

 

それで、看護師さんに簡単でいいので長男の1日の看護スケジュールを教えてほしいとお願いしました。そうしたら、見やすいように紙に書いてきてくださったので、それを病室の壁に貼ることにしました。

 

書くのを忘れていましたが、長男が入院した病院は、小児が入院するときには、泊まり込みでの家族の付き添いを勧めていました。

付き添いの泊まり込みはダメだと思っていたので、自宅の遠い私は、病院の近くのホテルなどに泊まって毎日付き添いに通う覚悟でした。なので、泊まり込みがOKなのはありがたかったです。

 

 

この日は、悪化の一途をたどっていた長男の体調が少しだけよくなったように感じた日でした。

 

長男が笑ってくれたり、お腹すいたと言ってごはんを食べてくれたり楽しそうにしていてくれて、本当に幸せでした。

 

 

雲現在、長男の病気は寛解しており、元気に小学校へ通っています。