琴引浜
二十歳ぐらいから、夏に海に行くってなると丹後半島の琴引浜までいってた。遠浅で藻や岩がない綺麗な砂浜。家族連れが多くて、クソガキ(ホントのキッズのことじゃないよ。)の集団がいない落ち着いたビーチ。子どもの高校受験の年から行かなくなって五年くらいかな。なんとなく最後になる気がして、昨日奥さんと二人で行ってきた。朝7時に出て着いたのが10時前。天気よくてめちゃくちゃ暑かった。キャリーに椅子とパラソル積んで駐車場からビーチへ。目の前に日本海、水平線まで遮るものが何もない30年前から変わらない景色。社会人になって、広島転勤とかで途中10年くらい行かなくなって、久々に子供と行った時は,砂浜のあまりの痩せ方に愕然としたなぁ。今回は5年前と何も変わってなくてひと安心。波打ち際に椅子置いてパラソル立てていざ海へ。海へ入ってしまうと以前と何も変わらない自分。 魚みつけて後つけてみたり波にまかせて浮いてたり。でも、戻ろうとして波打ち際に立つと、いや正確には立てない。バランスがとれずに転んでばかり。回りから見たらあのオッサンなにしてんの?って感じ。現実の自分を突きつけられて、這うようになんとか椅子まで戻った。この記憶が、来年には海へ行こうって気力を萎えさせるんだろな。今はまだ何かする時は動けてる自分を基準にしてる。で実際にはそうじゃないんだって思い知らされる。それでも何回か海へ入ったり出たりして昼くらいにあまり暑くなりすぎないうちに琴引浜を出た。行ってよかった。おそらく人生最後の琴引浜。長い間お世話になりました。帰り道、出石へ寄って皿そば食べて(そばってなんであんな値段高いの?)帰って来た。往復6時間あまり、ずっと奥さんの運転。お疲れ様でした。連れてってくれてありがとう。