何にもわかってなかった。
帰宅途中、西梅田の地下でときどき見かける二十歳くらいのスーツ姿の青年。色白で凄く痩せてて、幼さののこる頑なな表情がうちの子に何となく似てる。決定的に違うのは、右足が内側に90°曲がってる事。その身体でちゃんと仕事して偉いな。偏見とか差別とか嫌な事たくさん有ったんだろうな、かわいそうにとか思ってた。今日、久々に彼を見かけたときにハッと気付いた。彼は右足の不便な(他にも障害があるのかもしれないけど)彼の人生を、みんなと同じように、かわいそうでも何でもなく真面目に一生懸命普通に生きてるんだ。障害のある人と接する事がなかったからかな。こんな歳になるのに、今までオレは何にもわかってなかった。生真面目そうな顔して通り過ぎていくその後ろ姿に、がんばれー!って言いたくなった。お前ががんばれ(笑)1年と一ヶ月目。