国連の世界農業遺産に、今回、有田みかんと奥出雲の棚田が登録されました。
世界農業遺産とは?
「世界農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった地域を、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域として、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です」
こちらの農林水産省のHPに、説明などが載っています。
アマルフィのレモン畑も見てみたら、とても綺麗な町です。
アマルフィのレモン畑は低投入、無農薬で1ha最大35tの収穫を上げ、同時に希少な地中海性植物なども含む生物多様性豊かな場となっているそうです。
今回有田みかんもそうですが、私、アゲハを観察しているので、レモンとか柑橘系の木、好きなのですよね。むちゃくちゃなじみがあるのです。だから、柑橘系の木を見ているだけでも、嬉しくなって来ます。
こういう段々畑で栽培しているところは、世界的にもアマルフィなどと、多くないそうです。だいたい、平地の栽培だそうで。
柑橘系のルーツはインドの上のほうで、そこから日本も伝わり、品種として新しく出て、江戸時代には今の有田みかんの一大産地が出来て、明治大正昭和、日本で正月みかんの定番風景が出来るぐらいになりました。
北緯35度から南緯35度をシトラスベルト?という名も初めて知りました。コーンベルトとか、カカオベルトとかも聞きますが。
詳しくは世界農業遺産、日本農業遺産のHPに書かれています。
有田みかんも奥出雲も、この日本農業遺産のほうにも登録されています。
奥出雲のほうは、たたら製鉄跡を棚田にし、牛の堆肥と薪炭林とシイタケ原木、ソバ栽培と、地域の水をうまく利用した、循環型農業をしているところです。
中国地方はこの砂鉄資源が豊富だったそうで、古くから山を崩し、土砂を川に流して砂鉄を取る鉄穴流しが行われていました。
今ではその跡地では、棚田にし、牛や周りの自然との循環型農業となっています。
考えてみれば、熱を加えることにより、どんな形にも成形できる。便利な素材です。昔のプラスチックとでも言いましょうか。
日本刀などのため、我々はサムライでしたし、また農機具、生活道具、建設道具などのため、広く使われていたのでした。
そういうところで、もののけ姫を見て、思うところはいろいろあります。きっと多くの人が思うところが色々あると思います。
それは、我らの宮崎駿監督の素晴らしいジブリ作品を見つづけばならないことと思います。
私も思うところはあります。長くなるので簡単にまとめますが、農家さんには有難いニュースでしょう。
昨今の農家さんの厳しいニュースには大変なものがありますから、こうして認定されて有名になることは、農家さんには有難いことと思います。
私も毎年、有田みかん食べますし、今から楽しみにしています。また、仁多米という米は、東の魚沼産、西の仁多米、というぐらい有名な米だそうです。
祝意を込めて、みかんと米のイラストを描いてみました。日本の夏の風物詩花火と共に。
あとは、このブログとして書くべきこととしては、生物多様性の側から見てみると、周りの自然ですよね。
周りにみかんのあおむしを食べる鳥たち、その鳥たちを獲物にする猛禽類など、夜、出て来て夜中、虫を食べてくれるコウモリも。
また、さまざまな野生動物や虫達も。
森からの有機物の生産、栄養塩の流れや土壌の生き物たち、菌類微生物たちも、水も、周りの生物多様性があるから出て来ます。
これが回りがネモフィラ畑しか残ってなかったら?団地しかなかったら?
周りに多くの生物多様性が残っているからこそ、このような自然の産物が生まれ、我々は多くのみかんなどの生産物を食べられるのでしょう。
これほどの大きな農業も、周りの生物多様性があるからこそ、生産できる。されて来た。と思います。
その自然と共に歩んだ我々の歴史、400年。千年、数万年・・・
我々人間も生態系の中で生きるしかなく、実際、生きていて、人間もそこに融合して暮らしていると言えます。
今後もっと良くなるように、農業生態系や、生物多様性のことを考えて、さらにまた、再生や回復をさせていきたいですね。
私も生物多様性の回復、ミツバチのことなどをまた、見て行きたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。

