連日の暑さが続いています。

 

うちの近所はやはり35度までで止まるのですが、やはり暑い。各地はもっと暑いでしょう。

 

うちの近所も1か月ほどでしょうか。雨が降っておりません。

 

この暑さで、雨も降らないと、セメントやアスファルトが熱気がずっと立ち昇っていて、夜になってもまだ、あちこち熱を持っているようです。

水がなければ、夕方になっても熱が発せられ続けるのだなと、改めて、普段よく降っていた雨について、水が周囲に含まれていることの大事さを考えました。

 

今回は写真ACから、さわやかな水の写真をもらって来ました、今回のテーマでもあります。



 


ここへ来て、チベット高気圧と太平洋高気圧がダブルに。

そのダブルの時は、酷暑、猛暑になるのが毎度のようですが、今までなら30度台だったのがもうさらにランクが上がり、40度越え。

 

去年は確かラーニャだか、エルニーニョだが言われて。

 

何にせよ、何にしても、毎年、温度が上がっているわけで、特定の現象が云々と言ったところで、温度が上がり続けるのであれば、その特定現象が云々というより、根本的に温度が上がる原因があるのでないでしょうか。◎暖化とか、気候◎動とかいう、あれ・・・



 

 

 






そこで、私、今回は、こちらの気候変動影響評価書というのを読みました。

 

 

 

「気候変動影響評価報告書 詳細」で

 

P82

 

・気候変動による影響の概要  

 

将来予測される影響

「水資源分野では、無降水日数の増加等による渇水の深刻化、冬季の降雪が降雨に変わることによる河川流量の増加、春季の融雪量の減少による河川流量の減少、融雪時期の早期化による需要期の河川流量の減少、地下水の低下等による農業用水の需要と供給のミスマッチ、海面水位の上昇に伴う塩水遡上距離の増大や、それに起因する河川水の利用への影響渇水リスク・洪水リスクの二極化の進行、大雨や融雪による地下水供給の増加による地すべり等の斜面災害の発生等が予測されている」




とこちらに、無降水日数の増加・冬季の降雪の減少等により、渇水リスクと洪水リスクの二極化の進行、と書いてあります。

 

私も大雨などによる災害のほうばかり気を取られていて、水が増えるとばかり思ってましたが、確かに、今後、渇水もあるのでないかと思えます。

確かに水不足は今までニュースにもなって来ました。前触れはあった。

 

が、どちゃぶりの雨が増えて、ないより、あるほうが問題になっていて、そちらに気を取られていました。


降る時はどちゃぶりの雨で、溢れ出て災害となり、ないときはなく、干ばつ水不足。二極の面を合わせ持つようになって来ている?。

なんて難しい話だなと思いました。

まるで、雨季と乾季のようだな・・・・と。


なら、雨季と乾季に分かれる南アジアなどはどうしているのだろう?と思いました。


で、いろいろ調べたら出て来ましたが、そのうちで、ペルーの沿岸では、古代使われていた水システムがあって、雨季に降った雨が2週間から8か月かかって、湧き出して来て、それが乾期の灌漑にちょうど良い頃に出て来る。という、古代の水循環の仕組みを今また利用している、というのがありました。

 

 Phys.org 
Ancient intervention could boost dwindling water reserves in coastal Peru by Imperial College London

 

 

水を浸透性の高い地域へ移動させ、数週間、数か月後に下流の泉にわき出させることで、乾期にもちょうど合うし、農業に利用できるそうです。

 

他にも、こういう何か月もかかって湧いて来る水を利用するというのが、古代の水システムでありました。

 

我らは湿地や泉を潰して忘れてしまいましたが、湧き水や泉は、後から後から、湧いて出て来るものです。あちこち複数個所からも。

 

そういうのって、日本も良いのでないか、いや、昔から、あったのでないか?と思います。

 



 

私の地域も昔、小さな水路ですがいくらでもふつふつと湧いてくる湧水部があって、綺麗な水が湧き出ていて、常に水がありました。

 

その水路には、ゲンジホタルやヘイケホタル、シジミなどもいました。

 

今はセメント三面張りで、もう岸から水路から何もかもセメント固めです。

 

他にも水が湧くところ、買い取られたり、セメント固めで潰されたり、という話も聞きます。


こういうのを書くと、余計にセメントを褒め称えたり、セメント固めだ、セメント第一だとまたダム開発、雨水セメント、インフラ開発だのに拍車がかかりそうです。それがトイレットペーパーみたいに余計に買いに走らせてしまったという、情報のバックファイア効果です。

 

 

しかし、何を考えるにしても、今後、やはり、泉って、水が不足したりするのなら、大事でないかと思うのですよね。

 

 

 

 

この伝統的な水のシステムってのは、世界にはいろいろあるようです。

 

世界ではもっと前から水不足が言われていますが、そうしたことで古代の手法を復活させたり、修復したりする動きもあるようです。

 

前に今は時代の過渡期で、木の一本を切ることの意味や効果まで考えねばならない、定義していかねばならない時代になっていると書きましたが、こういう水、湿地、川、水路の水についても、今、改めて、新しく考え、定義しなおしていかねばならない時代になっているのでないでしょうか。

 

農地の開発についてもそうです。

 

最近、いろいろ調べています。農家が儲かるにはどうしたらいいのか?

 

農業政策はEUでは価格支持と所得支持の両挟みで、アグリツーリズム、加工・販売施設への投資など、農業以外の収入源を確保できるよう支援する政策などがあります。が、パレードで抗議されているニュースもあります。

 

ブラジルもアメリカの除草剤や遺伝子組み換えの会社がいて、ブラジル内の数社が占める形ですが、国産の野菜などはほとんど小規模農家。そのため格差が出て、農業国であるのに、貧困や飢餓が進むという形になっているとのこと。

 

そのため、また小規模農家への政策が必要になって、集約一辺倒の見直しをしているようです。

 

どちらかというと、今後は家族経営の農業者を見直す時代なのでないでしょうか。前もちょっと出しましたが、大規模は農業生態系的にもレジリエンスが弱い、小規模で分散していたら、他がやられても、食料生産は途絶えない。という話です。

 

たとえばですが、今回は主に東北に増産、西日本は多少の増産の形となっていると思いますが、このように高温打撃を受けて、東北増産が消えたら、全体として収穫が低下のような結果になります。

 

今後、熱波や干ばつがひどくなり、高温少雨、水不足渇水、または洪水の影響があちこち出る、となると、レジリエンスの面から例えば、あちこち分散する今の涼しい耕作放棄地中間産地の棚田や狭い農地が生き残れば収穫維持、という形もあり得るのでないかと。

 

まあ、いろいろなら、中間産地や狭い土地のほうが打撃を受けたら?と逆説もあり得るでしょうが、つまりは、やはり、一か所に偏ると、影響が出たら、影響がデカい。

 

おまけに大規模は農業生態系も弱く、各地の生物多様性も低下させるとなると、さらに多大な影響がその地域に出るし残るでしょう。

 

そして、私は海外の小麦のパンが食べられないです。くしゃみが出て、胸が苦しくなって来るので、国産のパンか、自分で作っています。

 

コメもそうした大規模栽培、大量農薬を使って作る場合、食べられない人も増えるのでないかと思っています。

 

さらに、大規模農薬の水汚染も、低酸素海を作るとも言われて、魚がいなくなる可能性等。大量農薬、環境負荷は昆虫絶滅など、生物多様性の低下が言われています。

 

何が起こるか?となると、今日本では、ナラ枯れ、松枯れのような。長いので止めます。

 

さらに大規模化などで収穫利益を上げねばならないブラジルでは、森をわざと焼いたり、森を田に変えるため殺人やマフィアなども動いていたり。

 

など、まだ収量減収になるのは、先と言われていますが、これだけ論点や話題がある農地や気候変動、生物多様性の話です。一回でこれだ、で終わることはないのでないでしょうか。

 

私も農家でもないし、分からない点も多いです。またいろいろ見たりしながら、今後、農業の儲かるにはどうしたらいいのか?、農業生態系とどうしたらいいのかの話もまた、今後見て行きたいと思っています。

 

 

 

 

 

暑い中、水の絵も、冴える。

 

 

 

泉や湧水が、軽んじられ、水源が買われたり、セメント埋め立てされたり、うちの近所でもそうです。

 

 

これは水のことになりますので、災害とか安全面とかと難しい話でしょうが、こういう水の出る場というのは、今後、大事にし、何なら復活させ、守っていかねばならないのでないでしょうか。

 

 

 

 

 

こうして徐々に出る水の源があれば、あちこちから、一年中、水が耐えることなく、湧き出ます。

 

今後の、気候変動の不規則性、不安定さの中で、水の回復力、対応力、レジリエンスという面も、我らは考えねばならない点であるように思います。

 

 

そういうので湿地再生、川や水場の再生などして、思うに、日本もこういう泉の復活、湧水部の復活、をしたらいいのでないかなあ?と、思った次第であります。

 


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