あがり症克服協会認定講師のMIYAKIです。
名古屋校のワークショップを開催しました。
ワークショップでは、毎回、スピーチの実戦トレーニングを行っています。
内容としては、朝礼やプレゼンなど、当面人前で話すことが予定されている人が事前練習として行うパターンがひとつ。今回は、Iさんが議会での会計報告の練習をされました。
もう一つは、その場で講師から示された「お題」をテーマに、即興で原稿を作成して、すぐにスピーチするパターンです。今回は、「オリンピック・パラリンピック」をテーマにしました。
■事前準備と練習が上達の王道
ワークショップに熱心に参加されて、日頃、呼吸法、発声法などの練習を積み重ねて、その成果が現れつつあるFさん。
これまでずっと与えられた「お題」のテーマでスピーチ練習をされていましたが、前回のワークショップの際、「一度、事前に自分で選んだテーマで原稿をまとめて、練習をしてからワークショップに臨んでみてはどうか」と提案させていただきました。
嬉しいことに、今回すぐにそれを実行していただきました。テーマは「人生の中で重要な『片付け』について」です。
彼女は元々モノを捨てるのが苦手だったのですが、ある時、片付けの大切さに目覚め、今では人生の中でも重要な位置づけになっているそうです。
どのようにモノを捨てるのか、彼女流の方法と考え方を具体的に説明された後、片付けを始めてから日常的なトラブルも解決しているという現象をあげて、「片付けとトラブル解決はつながっている」というまとめをされました。
3分ほどのスピーチでしたが、とてもよくまとめられて、聴き手が興味を持てる内容と、落ち着いた話し方で、ずいぶん上達されたと感じました。
■聴き手に伝えることの楽しさを感じること
スピーチの後のコメントの際、「とてもいいスピーチでした。あがっていましたか」と質問すると、彼女から「話している途中で面白くなってきて、あがっている感じはありませんでした。」という答えが返ってきました。
「面白い」、「楽しい」という感覚はとても大切です。
自分の思い、考え方、あるいは自分が経験した珍しいことなど、聴き手に何かを伝えたいという気持ちがあれば、あがりの不安よりも話すことの快感が上回って、緊張せずに話すことができる、ということが良くあります。
また、終わった後の、聴き手の反応を楽しむということもできま。
このような成功体験を少しずつ積み重ねることによって、不安の負のスパイラルから脱却して、人前で話すことが苦痛ではなく、楽しみに変わっていくことが期待されます。
スピーチのテーマは何でも構いません。先ずは、自分が楽しめるようなものを選んで、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。