初心忘れるべからず



このことわざは、



「物事に慣れてくると、慢心してしまいがちであるが、はじめたときの新鮮で謙虚な気持ち、志を忘れてはいけない」

との解釈が一般的だと思います。
私もそう思っていました。^^


このことわざのオリジネーターは、室町時代に能を大成させた世阿弥です。

彼の言う「初心」とは「始めた頃の気持ちや志」すなわち「初志」ではなく、「芸の未熟さ」、つまり「初心者の頃のみっともなさ」なのです。

「あのみじめな状態には戻りたくない」と思うことでさらに精進できるのだ、と彼は説いています。

同じ失敗の繰り返しはしない。

肝に銘じておきたいと思います。