待ちに待った狩猟シーズン。

仕事の雲行きが怪しくなるも初猟日は外せないと休みを入れ、獲物を獲るまで家には帰らない宣言して車を猟場へ走らせた。

最初はいつもの奥が行き止まりになってる林道を歩いて両脇の谷を覗きながら攻めてみる。

早速茶色何かが植林帯を走るが、小さいのでキョンだろう。

しばらく進むと何故か車の音がする。

?!

先行者がいたのかと思ったがハンターではない模様。しかし、犬を放して走ってる・・・。犬がウロついたのでは奥まで行っても無駄足だろうと踵を返して車に戻り、いつもの山塊に行くことにした。

例年12月までは鹿笛が有効なことがわかっているので、時折笛を吹きながら進むがノーレスポンス。

吹き方がヘタなのか?

ある尾根を越えて吹いてみると呼応するような鳴き返し。しかし、オスでは無い鳴き声。メスなんかに警戒でもされたか?

と吹いてみるとやはりこの笛に反応している。しかも通ってきた方面から聞こえるのでわざわざ近寄ってきているようだ。

次第に鳴き声が近くなったので見えやすい位置に移動して待ってると木々の間にこちらを向いている鹿がいた。

と、即座に発射、転倒。転がりながら足を宙にバタつかせ仕留めた感じ。

遠目にも背中に入ったのが見えたがいいとこに入ったようだ。

まだ息があったのでナイフで首を切って血抜きがてら止め刺しを行う。銃をトドメに使わないのには特に拘りがあるわけでは無い。

子連れだったようで苦しそうに息を吐いている姿を見て遠目に子鹿が鳴いているのが聞こえた。

この雌鹿は乳が出ていたので、まだ乳飲み子だったか。この先一人で生きていけるのだろうか?と親を撃ち殺しておきながらふいに心配してしまった。

側から見れば親子を切り裂いた残酷な行為なのかもしれないが、猟銃の引鉄を弾く行為とスーパーで肉を買う行為は同一であり、自ら手を下したかそうでないかの違いでしかない。

午前中には獲物がゲット出来てしまい、拍子抜けではあったが、これ以上獲っても冷蔵庫に保存出来るスペースが無いのでこれにて終了。

何はともあれ幸先の良いスタートを切ることが出来た。