工房の友人が、賞を取るような綺麗な作りのヴァイオリンは隅々まで手を抜かずに、また美しい曲線で作られており、塗装も全くムラがなく、磨かれていると言う。



昨年の弦楽器の展示の写真を見せただけで、一番良くても2点くらいだと言う。



2点?何のこと?



職人が作ったヴァイオリンは5段階で評価されるらしく、見せた写真の200万円のオールドでも2点ギリギリだと言う。



ほお。



僕だと、鳴らしてみて良さそうなものを選ぶしかなく。



でも、楽器の買い付け人が海外まで出向いて買ってくるので、それなりの良いものかと思いきや。



やはり、楽器を作る人が見ないと、ちゃんとしたものはわからないのかもしれませんね。


5点と言えば、宮地楽器の菊田さんなのかもしれませんが、細かいところも決して手を抜いた部分が見当たらないのだそう。




そうか。



自分なりに観察して来て、最近わかってしまいました。



彼の作ったヴァイオリン、ペグを巻く中の加工を良く見てみると、



綺麗に削られています。



見えない部分なのに全く手を抜いていない。





ほんとは、この中の加工をみると、良くわかるそうなんですが。



で、イタリア製のヴァイオリンは、



中が凸凹でした。


直線も出ていません。


素人でも、ここで出来がわかります。





中はわかりませんが、F字の内側の側面が凸凹して汚いですね。



これですか、手抜きのヴァイオリンは。