第一回目はスピーカーケーブルでしたが、今回はRCAケーブルでの静電気と音質です。

ソフトはジャズピアノ木住野佳子さんのnuageを使います。

木住野佳子さんは私の高校の同級生で、今や有名人になりましたね。

(高校当時は、フュージョンバンドとラグビーをやっていた私の方が、校内で有名だったことは言うまでもありません。)

今日の試聴室は、室温21℃、相対湿度21%でした。

結構乾燥してます。

DAコンバーターとプリメインアンプを繋ぐRCAケーブルで比較テストです。

まず、市販のプラスチック被覆(透明だからビニールかなぁ?)の4N銀線の依線タイプで、CDを3分流し、静電気を測定します。



-0.56kVです、結構高くなりました。

結構凝った作りのケーブルで高かったんです。

では、最初から音を流し直して録音します。



次に、先日のスピーカーケーブルと同じ2mm径の無酸素銅単線のプラスチック被覆を剥いで純綿を巻いてジャックを付けて自作したRCAケーブルと交換します。

同じ様に3分ほど流して静電気を測ります。


やはり、殆ど帯電しておりませんでした。

では音を流し直して録音します。




明瞭感が違います。

簡易録音した音で聴き比べても、こちらの方がギターのスライド音やピアノの余韻がハッキリ聴こえます。

銀線と銅線、依線と単線という変化点が2つある比較でわかりづらくてすみません。

繰り返しになりますが、プラスチックは静電気を帯電し、またためやすいです。

下表でわかるようテフロン、シリコンは最も帯電しやすく、リスクが高いです。

ただ、残念ながら、同じプラスチックでもポリエチレンなどよりも耐年劣化性(耐薬品性、耐冷却性、耐酸化性など)が高いために使われているものと思われます。

先報の様に、プラスチックなど人工的に作られたものは細孔がないため、起きた静電気は逃げません。

静電気を消すことが出来るのは、同じ有機物でも綿や木などの細孔を持つ植物かあるいは、起きた静電気を角からコロナ放電する共有結合を持つ金属類しかありません。

金属を金属で被覆しても、±の接触防止にならないため、綿しか使えません。

絹は植物でない、人工物?ですので、電子顕微鏡観察結果で細孔はありませんでした。

静電気が起きにくいのは物質そのものが水分を保湿しやすいようです。

ただ、入手から実用的でははなさそうですが。