※Noteからの転載です
https://note.com/sparkxinghuo/n/n78ca3226fa59
HRさんの眼科病院は駅からそう遠くないところにあり、老人は私の手を握り、車を降りる時間まで離さなかった。
病院の前の広場には、すでにバーベキューの用意がなされ、食材もすべて準備されていた。 しかし、私と留学生の仲間には、病院のスタッフのために餃子を作るという別の任務があった。 子供の頃から餃子を作っていたので、生地作りから具の切り分け、皮の伸ばし方、包み方まで、二人で協力し合った。 病院のスタッフも興味津々で、餃子の作り方を教えたりした。 メスを使った繊細な外科手術を行うことが多いスタッフの作る餃子には、形がいびつで「見た目の悪い」ものもあったが、すぐに餃子作りをマスターした。
手術という複雑な工程に「匹敵する」、生まれて初めて餃子の作り方を知り、「技」を身につけたと、スタッフは興奮気味に語った。 熱々の餃子が出てくるころには、またしても「人生初」を体験していた。 日本の中華料理店でも餃子はよく出るが、大抵は焼いてある。 私たちは、中国人がもっとも好きな水餃子を作り、さらにHRさんに蒸し鍋を用意してもらい、蒸し餃子も作った。 水餃子や蒸し餃子には、牛肉と玉ねぎ、卵とニラ、マコモダケとエビなど、数種類の具材を使用した。 スタッフは心ゆくまで食べ、中にはその場で院長に「家族のために持って帰っていいですか」と頼む人もいた。 もう一人の留学生と私は、いつもの餃子にはあまり興味がなかったので、スタッフの方が作ってくれたバーベキューを楽しんだ。
午後から夕方まで、食事をしながら会話を楽しんだ。 最も驚いたのは、スタッフ全員が複数回中国を訪れており、中でも瀋陽と武漢は最も頻繁に訪れている場所だということだ。 眼科病院が開院して以来、毎年、HRさんは携帯用の医療機器と大量の手術材料をすべて持ち出し、スタッフを率いて2回にわたって中国に渡り、中国の人々に無料で緑内障や白内障の手術をしていることが判明したのだ。 その後、中国のWebを検索すると、HRさんに関する報道は、1つや2つにはとどまらなかったのである。 (続く)
【出典】https://www.toutiao.com/article/7113909390058537506/?log_from=552d6b9858f13_1665010909713
【翻訳】松本忠之