
日本の教育が危機に瀕している。それならば、現在とても教育が上手く成功している国に学ぼう。シンガポールや上海が国際学力テストの上位に名を連ねていますが、やはりフィンランドに学ぶことが多いのではないでしょうか。しかし、「百聞は一見にしかず」で、盛んに言われていることと実際は、かなり違っていたようです。
では、実際に深く視察した人の信頼できる「真実のフィンランド教育」を知って参考にしていきましょう!
フィンランド教育4つの嘘とホント。実際に検証してきました。
hirashin 2015年4月15日 フィンランドの学校, 教育オピニオン
宿題は無い。
テストは無い。
教師の労働時間が短い。
…Etc.
でも学力世界一!!!!
2003年、PISA学力ランキングで総合1位を獲得したフィンランド
日本でもフィンランド教育に注目した書籍やニュースはたくさんあります。
しかし…
本当なのか!?
何事も自分の目で見ないと信じられない僕は
2014年の10月から12月にかけて
フィンランドの学校を10校以上訪れて
自分の目で検証してきました。
結論から言いましょう。
4つの嘘
宿題が無い
テストが無い
いじめが無い
教員養成は6年制
4つのホント
英語がペラペラ
IT教育がすごい
先生の勤務時間が短い
マインドマップを使う
どうでしょう??
このブログを見てくれている方は
フィンランドの許育に興味がある方が多いのでは??
1つずつ解説していきましょう!!
4つの嘘
宿題が無い
フィンランドに生まれれば宿題が無かったのに…
と、思っているみなさん
残念です!!
宿題はありました
僕が訪れた小学校では
算数、国語のみならず、英語に理科の宿題まで。
むしろ日本よりも多かったです。笑
量は学校にもよるでしょうが、
まぁ少なくとも宿題が無いわけではありません。
先生によると、長期休暇の宿題が無い学校はある。
そこから情報が誤って伝わったのではないか?とのこと。
テストが無い
またもや残念。
テストはあります!!
小学校のテストは
業者が作るカラーテストと違い、
先生が作る白黒テストです。
日本の中学のテストに近かったです。
高校では、日本と同じくテスト期間があります。
しっかり成績もつけますよ!!
2013年に来日したフィンランドの教育科学大臣がインタビューで
基礎教育の段階では全国一斉の学力テストをしません。
と、語っています。
なるほど。どうやらどこかで、
「基礎教育の段階では全国一斉の学力テスト」
が「テスト」
に省略されたようですww
いじめが無い
さすがに、いじめの現場を見たわけではありません。
でも小学校の先生にインタビューしてみると、、、
やはり、無いわけではないそうです。
フィンランドの先生であったリッカ氏は著書の中でこう述べています。

フィンランドの教育力 なぜ、PISAで学力世界一になったのか 学研新書
リッカ・パッカラ
「うちの学校には、いじめはありません」と校長先生が言ったなら、
その人は校内のことを何もわかっていないか、
嘘をついている校長です。
フィンランドでは学校にいじめがあることは
誰もが認識しています。
数少ない、フィンランド人が書いたフィンランド教育の本です
原体験に基づいたリアルな情報が多いのでオススメですよ♪♪
もちろん、いじめの無い学校はあるかもしれませんが、
「全ての学校でいじめが無い」は嘘です。
教員養成は6年制
フィンランドで教員になるためには、
大学修士号が必要である
これは有名ですね。
しかし、フィンランドは
学部3年 修士2年
つまり、5年で修士が取れるのです。
フィンランドの教員志望の大学生と話して
初めて知りました。
以上がフィンランド教育の4つの嘘でした
伝言ゲームみたいですね。
メディアを鵜呑みにしてはいけません。
やはり原体験は大切です。
4つのホント
英語がペラペラ
びっくりしました。
感覚的には、日本の大学生よりも
フィンランドの中学生の方が上手いぐらいです。
高校生はもっと上手い。
大学生に至っては、ネイティブかよ!!ってかんじです
ちなみにフィンランド語は、あまり英語に似ていません。
にも関わらず、すごいなー。
フィンランドの英語教育は興味深いです。
IT教育がすごい
ipadの普及率に驚きました
カーリナ市では、去年度から
中学3年生全員にipadを無償配布する
という政策を試験的に始めました。
ipadを使ってムービー作成をしている小学校が多かったです。
ちゃっかり、ムービーに登場させてもらいました。笑
導入具合は市や学校ごとに異なります。
スマートボードを取り入れている学校もいくつかありました。
また、フィンランドでは2016年度から
小学生のプログラミングの授業が必修化されます。
先生の勤務時間が短い
もっともどったまげたことの一つです。
フィンランドの先生は夏休みに何日間休みがあると思いますか?
答えは
2ヶ月です(まるまる)
これにはどったまげました。
どうしても信じられず複数の学校で聞いてみましたが
やはり本当のようです。
海外旅行に行く先生が多いそうです。
また、平時の勤務時間は
8時出勤
15時退勤です
最後の授業が終わった5分後に退勤する先生も。
自宅でテストの採点や、授業の準備をする先生が多いようです。
データで知りたい方は、こちらも参考になります。
日本の教員1日11時間勤務 フィンランドの倍近く
*もちろん先生によって、多少差はあります
マインドマップを使う
僕が大好きな思考ツール
作文を書くときの構成を考えたり
地理のまとめノートとして使ったり
本当に使っている姿を見て感動しました。
ある大学生は、
日常生活でも思考の整理によく使うよ!
と、答えてくれました。
以上4つの嘘とホント
やっぱり原体験が一番大切です。
フィンランドまで来たかいがありました。
追伸
この先は僕の原体験を紹介します。
あくまで感覚論なのですが
1次情報ですので、参考になると思います。
フィンランド教育の特徴として目立つ
自然の中で学ぶことが多い!
グループワークが多い!
自分の頭で考えることが大切!
などの特徴
これは、
小学校教育での例が多いです。
想像よりかは、フィンランドの中高は
日本の中高に近かったです。
日本もフィンランドを見習うべき!!
といった、
メディアで取り上げられる
フィンランド教育の特集は
日本の中学・高校と
フィンランドの小学校を比較しているものが
多い気がします
自然の中で学ぶことが多い!
グループワークが多い!
自分の頭で考えることが大切!
これらの特徴も、
日本でも小学校では
よくあることですもんね。
フィンランドの中高生でも
居眠りしている学生もいれば、
授業中にクラッシュ・オブ・クランをしている学生もいます。
もちろん違いはありますよ!!
でもメディアを見るときは
何と何を比較しているのかをきちんと
判断しないといけませんね。
それらも、おいおい記事にしていきます♪
『世界中の学校で先生になる旅』のサイトを参考にしました。
http://gaku-tabi.com/