ボデガス・レイ・フェルナンド・デ・カスティージャ(DOヘレス)
先月ヘレスに行き、取引先のワイナリーを訪問して参りました。
弊社ではシェリーを4社から輸入しております。
今回は、その中の3社、ボデガス・レイ・フェルナンド・デ・カスティージャ、ボデガス・グティエレス・コロシア、ボデガス・ラ・シガレラを訪問致しました。
まずはヘレスの旧市街にあるボデガス・レイ・フェルナンド・デ・カスティージャから。
こちらのワイナリー、いつ訪れてもおしゃれです。この使われていない井戸もいっかりオブジェになっています。
ぶどうが植えられていました。空が抜けるように青い!この空の下で飲むフィノやマンサニージャのドライシェリーの美味しいことといったら!
フィノの樽です。シェリーの表面にフロールと呼ばれる産膜酵母菌がついているのがお分かりになるでしょうか?このように、フィノはフロールの下で空気に触れることなく生物学的熟成をさせてつくられます。
ヘレスにあるワイナリーは、湿度と気温を調整するために床にアルベロと呼ばれる砂(闘牛場の砂と同じです)が撒かれています。気温が高い日は水を撒いて気化熱を使って温度を下げます。
こちらのシェリー。スタイリッシュなボトルも魅力的ですが、甘すぎずさらっとしたテイストが特徴です。
こちらがアンティケシリーズのシェリー。透明ボトルでおしゃれなシェリーです。
シェリーはソレラシステムと呼ばれる独特の方法で熟成されます。ボトリングをするのは一番下にある樽からで、全部は抜かず1/3くらい。減った分は下から2番目の樽から下に移し、その上にある樽のシェリーを下に移します。一番上には若いシェリーが置かれます。ブレンドすることで品質を均等に保っています。
この大きな樽はヴィンテージシェリー。ソレラシステムの説明とは反しますが、こちらは抜き注ぎをせずじっとボトリングの時期を待っています。10年先になるのかもっと先なのか、VIEJISIMOという言葉が書いてあるので、既に40~50年以上は経過しているものと推測されます。
こちらの樽はエキポ・ナバソスというボトラーズシェリーの樽。超高級シェリーが至る所にあって目移りしてしまいます。

スペインワインの輸入販売をしています。