原油相場は続伸です。週明けの時間外取引は底堅く始まったものの、動意は薄くほぼ$61/bbl台での推移に留まりました。

10月6日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比81セント高の$61.69/bblで、引け後の時間外取引は$61/bbl台半ばです。

 

サウジアラビアやロシアなど OPEC+ の有志8か国は5日の会合で、11月の生産目標について自主減産の日量14万バレル縮小を決めました。

2023年4月に始めた同165万バレルの第一次自主減産に対し、今年10月以降段階的な縮小が始まっています。日量220万バレルの追加的な第二次自主減産は今年9月までに既に解消済みです。8か国は11月2日に次回会合を予定しています。

 

11月の減産縮小幅について、市場には10月と同様の日量14万バレル程度という観測と、増産量を引き上げるという思惑が交錯していました。

 

OPEC は世界の需給バランス見通しについて最新の月報でも引き続き供給不足を見込んでおり、その予測をベースに段階的な増産を計画しています。

これに対し EIA などは大幅な供給過剰を予測しています。

 

市場の大勢も膨大な供給過剰に対してやや懐疑的な空気があり、足元の OPEC+ 有志やイラクのクルド産油の供給増がそれ程の規模ではないこともあって、WTI 原油相場の下げも限定的で$60/bbl大台を割る流れにはなっていません。

 

一方でウクライナの攻撃によるロシアの石油製品供給不安もあり、原油相場はレンジ圏の上げサイクル入りしたようにも見えます。

ただ、戻りが9月までのレンジ圏の下限付近で停滞しているため、状況に変化の兆しもうかがえます。

2025/10/6
NYMEX WTI Nov: $61.69/bbl ( +0.81 )
20日移動平均: $62.90 ( -0.13 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $65.55/ -2σ: $60.26
 幅: $5.30 ( +0.10 ) / 100日平均: $8.02
ボラティリティ
 24.14 ( +0.38 ) / 100日平均: 31.41

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